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未熟 さんの投稿された作品が23件見つかりました。
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違う世界(4)
徴兵?「なにを言ってるんです?徴兵制なんて今の日本にあるわけないじゃないですか」戦前じゃあるまいし。「貴様なにを・・・・・・?」なにをはこっちの台詞だよ。「こいつ、なにかおかしいぞ。少尉、君はどう思う」さっきの女だ。近くにいたのか。女は俺の全身を見て、「この反応はおかしいと思います」おかしい?俺がか?「服装、体格、ユスター戦のときの反応、民間人であるとは思います。しかし、中尉へのこの態度。この人
未熟 さん作 [572] -
頭脳と頭脳(16)
「いいわ。あんたの話からきいてあげる」彩香が、あっさりと話を中断するほうを選ぶとは。さっきまでの話で、俺にある程度の実力があると判断したんだろうな。だから、哲史のチェックを優先した。本当に頭の回るやつだ。「これは、5区を四神に表したんす!」彩香に認められたと思ったのか、哲史が意気揚々と説明を始める。「確か、北に玄武、東に青龍、南に朱雀、西に白虎っすよね」「なら、黄竜なんていないじゃない」わかって
未熟 さん作 [662] -
違う世界(3)
大量の血、腕の無くなった人、その人の腕を食う化物。その光景に俺は、ついに立っていられなくなった。地面に崩れ落ちると共に失禁してしまう。そんな俺を無視し、一人が腕を食われた人のもとへ駆け寄ろうとする。しかしそれを、「かまうな! 命があるだけまだいい! 戦闘に戻れ!」リーダーのような男が止めた。「了解!」助けにいこうとした人は、その指示をうけ、元の配置につき、攻撃に戻る。マジかよ。あれがまだいいはず
未熟 さん作 [575] -
頭脳と頭脳(15)
由城彩香お前は、花火が好きか?私は、とても好きだ。だから、昼間にも花火が見たくてね。今日の14時に花火をすることにする。お前にも見てもらいたい。たがらこの手紙を出した。この手紙はチケットだ。意味を理解して見にこい。もしくは止めてみせろ。できるのならな。私の仲間は黄竜のもと、つねに逆鱗に触れられるようにしてある。もし彼が逆鱗に触れれば、黄竜の目に花火が映る。目からの景色は美しいから、楽しみにしてく
未熟 さん作 [732] -
違う世界(2)
音がした方向にはたくさんの人がいる。そいつらは皆同じ服を着ており、手には漫画やテレビなどでしか見たことのないものが握られている。「ちくしょう! いくらHSとはいえ、この程度では死なないか!」なんだ? なんなんだ?この銃を持っているやつらは何者だ?味方なのか?そいつらの一人と目があった。「なんで民間人がここにいる!?」民間人? 俺のことだよな。「そいつはあとだ。今はユスターを殺すのが先だ!」ユスタ
未熟 さん作 [580] -
違う世界
夜遅く、一人で歩いてた。ふらふらと。気分は最悪だった。死のうか?それもいいかもな。ちくしょう。そんな度胸もないくせに、なにが死のうだ。自傷ぎみに笑いながら、自分の家に帰る。電気もつけずに、ベッドに横になる。そして、目を閉じた。そして、眠りについてしまった。自分の空しさを、弱さを、そして、最低さを思いながら。「う〜ん。」朝日が顔にあたり、目を覚ました。昨日はカーテンも締めずに寝たのか。こんなときで
未熟 さん作 [679] -
頭脳と頭脳(14)
ブレイン?そうか。それが「こいつの名称か。」ムービーをながす。「俺はこいつを恨んでいてな。しかもなぜかこいつは俺と遊びたいそうだ。」彩香は、もう一度俺の全身をくまなく見る。「嘘はついていないようね。なら、なんであたしを探してたの?」「それは・・・・・・」プルルルル!突然、俺の携帯がなる。哲史からだ。「もしもし。」「もしもしじゃないっすよ! プラザ万葉についても兄貴いないじゃないっすか! どこいる
未熟 さん作 [646] -
ネイム(3)
それは、ロッククライミングの容量で登るのだ。まったくもって面倒な所。ネイムを使えばいいのだが、そんなことはしない。力の無駄だ。ましてや、力の強さや範囲をミスれば宿が崩れちまう。俺の実力じゃあやりかねない。崩れた階段だった場所をゆっくりと2階へ上がる。そして、ようやく部屋についた。その途端。ドタドタドタ。足音。ちなみに、この宿を借りてる奴なんて、当然ながらいない。俺達以外に。「世界〜!」長い髪をな
未熟 さん作 [492] -
頭脳と頭脳(13)
女の名前を聞き、警察官に話しをして、ビルから少し離れた路地にきた。女の名前は由城彩香というらしい。「で、あなたは誰?」睨み付けてくる。よく睨むな。「ああ、俺の名前は藤村賢だ。」本名を名乗る。下手な嘘は関係を壊すからだ。それに、彩香が覆面の仲間だったら当然に俺の名前ぐらいは知っているだろうし。そして、握手をもとめる。スキンシップは相手との距離をグッと縮める。これからこの女を利用するんだ。仲良くなっ
未熟 さん作 [594] -
頭脳と頭脳(12)
スタイルもいい。筋肉もそんなについているわけでなく、少し細目の女らしい体格。哲史を女にして少し小さくした、そんな体付きだ。「ああ、お前は覆面を捕まえたい。なら、少しでも情報がほしいはずだ。」女はうなずいた。「なら、覆面と関係がある俺に話を聞きたい。しかし、俺が警察官に捕まれば・・・・・・」「話が聞けなくなるおそれがある。あなたとまた会える確証はないのだから。また、話を聞くのが遅くなる。」正解だ。
未熟 さん作 [564]