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カルロス伊藤 さんの投稿された作品が46件見つかりました。

 
  • 来世で逢いましょう 第十四話1

    2031年9月この日は朝から激しい雨が降り続いていた。「ネオさん、今日は二人で歌いましょう。僕の音階を聴きながらしっかり付いて来て下さいね。練習曲は…そうだな、“故郷”にしましょう。メロディーラインも単純だし…知ってます?ふるさと」「ええ、知ってます。いい曲ですわね」カラオケが流れ、権藤は生まれ故郷の九州博多、NEOは台湾を、それぞれ頭に思い浮かばせながら歌った。うさぎ追いしかの山小鮒釣りしかの
    カルロス伊藤 さん作 [324]
  • 来世で逢いましょう 第十三話3

    「…ネオさん、これはここだけの話にしておいて欲しいんですが…」「はい…」「日本政府としては、あなた方の計画に反対の意見が大方なんですが、私的には計画を阻止するのではなく、平和的に独立が成功出来る様な策を講じた上で、中国には秘密裏に水面下であなた方のバックアップをしてあげたいという方針です」「いいんですか?そんな事おっしゃって」「ええ、私はあなたの志が成就出来るように協力してあげたいのです」「嬉し
    カルロス伊藤 さん作 [265]
  • 来世で逢いましょう 第十三話2

    「ここです、九州博多ラーメンどんたく。どんたくって言うのは、昔の福岡で毎年5月に行われていたお祭りの事です。オランダ語で休日の意味なんですよ」「へぇ〜、そうなんですか」「らっしゃい!」暖簾を潜ると威勢のいい掛け声が響いた。「まいど!お、今日は珍しくえらいべっぴんさんを連れて来たねぇ!」「大将、二階の座敷でいい?」「あいよ!相変わらず暇だから座敷貸し切りね!」二人は階段を上がり、十二畳程の座敷でテ
    カルロス伊藤 さん作 [250]
  • 来世で逢いましょう 第十三話1

    8月末の週末、東京新宿のカラオケ店の一室には、NEOとアロハシャツにバミューダパンツ、パナマ帽を被った権藤が居た。「ネオさん、今日は堅苦しい話は一切抜きにしましょう。さて、先週出した宿題はちゃんとやってもらえましたか?」「はい、毎日欠かさず」「では早速歌を歌ってみましょう。練習曲は“ドレミの歌”です。」「あのサウンド・オブ・ミュージックのドレミの歌…ですか?」「そうです。これを最初は鼻歌、いわゆ
    カルロス伊藤 さん作 [247]
  • 来世で逢いましょう 第十二話2

    「おい、ネオ、聞いてるのか」「あ、ええ、ごめんなさい」「どうしちまったんだよ、さっきから話上の空だぜ」「うん…計画の事考えてたのよ」「ホントかよ…その計画の件も延期した方がいいかも、なんて言い出すし」「だってそうでしょ。日本政府との折り合いが付かない状況の中で実行した所で失敗するのは目に見えてるわ」「おい、まさかあの権藤って野郎に上手い事唆されたんじゃないだろうな」「馬鹿な事言わないでよ。彼は私
    カルロス伊藤 さん作 [228]
  • 来世で逢いましょう 第十二話1

    荻窪のラーメン屋「ズズッ 権ちゃん、思い出したか?例のフレーズ」「あぁ、ウェイライグアンね。駄目だ、思い出せない。ズズッ …そんな事より牛ちゃん俺な、ちょっとヤバい方向へ向かってる気がするんだ」「何だよ」「今週末ネオさんとプライベートで会う約束をした」「ングッ!ゲホッゲホッ!…何だよそれ!どういう事?」「あぁ、ちょっと話の流れからそういう事になっちまった」「そりゃヤバいでしょ〜、公私混同だよ〜。
    カルロス伊藤 さん作 [255]
  • 来世で逢いましょう 第十一話4

    歌い終わったNEOは恥ずかしそうにマイクを置いた。権藤は変に気を遣うよりストレートに言った方がいいと判断した。「ネオさん…ひょっとして音痴ですか?」あまりのストレートな問い掛けに、NEOは顔から火が出そうになった。「ずいぶんハッキリとおっしゃるのね。まあ、それくらい単刀直入の方が政治家としては国民から信頼されるでしょうけど」「いや、気に障ったのなら大変失礼しました。でも、最後まで歌ってくれた事、
    カルロス伊藤 さん作 [276]
  • 来世で逢いましょう 第十一話3

    「フーッ、中々話が進展しませんね。…どうでしょう、ここはひとつカラオケでも歌いませんか」「ハァ?」「歌でも歌って気持ちを切り替えてみるのもひとつの策です。それに、カラオケボックスに来て何も歌ってないのは何だか不自然で怪しまれます」「え、ええ…」NEOは(つくづく変わった人だな)と思うと同時に、一国のリーダーらしからぬ無邪気さを覗かせる権藤にちょっとずつ親近感を覚え始めた。「じゃあ僕が先歌います。
    カルロス伊藤 さん作 [245]
  • 来世で逢いましょう 第十一話2

    「さて、本題に入りますがネオさん。我々の話し合いの中では、やはりあなた方の行動を阻止するという流れに変わりはありません。ただ、私個人的には、頭ごなしに押さえ付けるという方法は取りたくないという考えも持ち合わせています。ここはひとつお互い歩み寄れる範囲で妥協案を模索する事にしませんか」「総理のお考えは嬉しいですが、これは我々にとって闘いです。妥協するというのは弱みを見せる事にもなります。日本政府を
    カルロス伊藤 さん作 [258]
  • 来世で逢いましょう 第十一話1

    8月某日、NEOは権藤との二度目の会談を行う為、半信半疑ながらも東京新宿のとあるカラオケ店を訪れた。「いらっしゃいませ!」「あの〜…待ち合わせなんですが…さ、西郷隆盛って人です」「あ、ハイ!承っております。213号室になります」指定された部屋のドアを開けると、迷彩服を着た権藤が座っていた。「お待ちしてましたよネオさん」「お招き頂き有難うございます。先ずお聞きしたいのですが、メールに指定してあった
    カルロス伊藤 さん作 [274]
 
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