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テリー・スミス さんの投稿された作品が15件見つかりました。
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ガーディアンズ 第2話
前方から戦場に似合わない馬鹿笑いが聞こえてくる。恐らく二人はあの壕にいるだろう。そう判断したのは小隊長のユキ・エウフェミアだった。「まったく対魔地雷なんて仕掛けて、時間稼ぎのつもりかしら?」軍坊から垂れる銀髪をかき上げる、その仕草には驚きと呆れが混ざっていた。地雷とはいえ、爆発するのではなく周辺を通った者の魔力を吸いとるというスグレモノだまさかそんなものを持っているとは思わなかった。お陰で魔導士
テリー・スミス さん作 [282] -
ガーディアンズ
彼等が塹壕に逃げ込んでからはや30分、周りは怖いくらいに静まりかえっている。敵が攻撃をかけて来ないのを見ると対魔力地雷が効いたらしい、エイジはそんなとを考えていた。「ロイ、やっぱり地雷を手配しといて良かったな。」となりで目を光らせているロイと呼ばれた少年は渋い顔で口をひらいた。 「効いているみたいだが、所詮は時間稼ぎにしかならない、それからクサカ二等兵、戦闘中は名字か階級を使えと言ってる
テリー・スミス さん作 [505] -
心の天秤
「ごちそうさまでした。」 「はい、お粗末様でした。春姉が食器をさげて紅茶を入れてくれた。相変わらず手際の良さには感動する。「やっぱり春姉のカレーは最高だな。」「でしょ〜、勇くんの好みに合わせて作ってるんだから、おいしいに決まってるよ。」カレーだけではなく、あらゆる料理が俺好みの味付けになっているのはなんだか春姉に悪い気がする。
テリー・スミス さん作 [224] -
心の天秤
家に着くなり、春姉にお風呂に入っちゃいなさいと言われたので、言われた通りにすることにした。自慢じゃないが俺の家はデカイ、どのくらいデカイかというと、キッチンでカップ麺を作って俺の部屋へ持っていくと冷めるどころか麺が完全にのびてしまうほどである。こんなただっ広い家でも住んでいるのは俺と親父の二人だけなので使っている部屋より空き部屋の方が多いというおかしなことがおきている。
テリー・スミス さん作 [227] -
心の天秤
「も〜勇くんたら、暴力は駄目だよ!」「・・・ごめんなさい。」買い物を終えた帰り道で俺はなぜか説教を喰らっていた。結局あのあと吉おじと殴り合いの喧嘩になり、店頭をグチャグチャにしたあげく、部活から帰ってきた吉おじの娘――千里先輩に大目玉を喰らってしまった「まったく服もそんなに汚して。」「面目ない、でも次は一撃でKOさせてやるから安心してくれ。」「はいはい、わかったから。」春姉も、もう慣れたよという
テリー・スミス さん作 [239] -
心の天秤
「シーフードカレーにするんならエビは欠かせないよね〜。」「おっ春ちゃんわかってるね、そのエビは近海でとれた天然ものだよ。」などと春姉と吉おじで買い物トークが繰り広げられているあいだ、俺はスゴク暇なので取り合えずネコ達と遊んでいる。 しばらくすると町会長婦人がやって来た。「あら〜春美ちゃんこんにちは、お買い物?偉いわね〜。」「こんにちは、ほら勇くんも挨拶して。」「ちわっす。」
テリー・スミス さん作 [250] -
心の天秤
ごつんーーーーーーーーーーー―――何者かに首根っこを掴まれ春姉の頭に顔面を叩き付けられた。 「っ―――――――――」「ふぁっ」俺と春姉はお互いに微妙な悲鳴をあげてその場に蹲る。誰だこんなことをするヤツは、奥の方がツーンと痛い鼻を押さえつつ振りかえる。「勇治テメー、昼間っから往来の真ん中でなに抱き合ってるんだ?」 「よ〜し〜お〜じ〜」 そこには満面の笑みを浮か
テリー・スミス さん作 [243] -
心の天秤
「う〜んやっぱり自分じゃ分かんないのかな。」そりゃ分かんないでしょ、加齢臭しないんだから。「勇くん、私ってカレー臭する。」「いや、加齢臭はしないでしょ。」普通17歳で加齢臭はしない、けど春姉の言うカレー臭はどうなんだろう、答えかたが悪かったのか、考えてた事が顔に出たのか「ホントに」春姉が食い付いてきた。「うっ・・」そう言われると自信ないなぁ、加齢臭は良いとして、毎日制服にエプロンでメシ作ってるか
テリー・スミス さん作 [251] -
心の天秤
「今晩は何が食べたい。」「カレー。」わずかな躊躇もなくそう答えた。「一昨日もカレーじゃなかったっけ?別のものにしない?」春姉が呆れて聞いてくるがそんなことは覚えている。ちなみに昨日の朝もカレーだった「じゃあ今日はシーフードカレー。」「カレーは決定事項なんだ!」「春姉のカレー美味いからじゃん。」春姉はちょっとだけ嬉しそうにして。「まぁ勇くんがそれでいいならいいけど、あんまりカレー食べ過ぎると体から
テリー・スミス さん作 [225] -
心の天秤
あの時、殴ってでも止めていれば、今みたいな馬鹿げた事は起きていなかただろう、林田曰く。「対生徒会長総攻撃作戦」らしい、早い話しが春姉に対して全校の男子が順に告白していくという茶番である。こんな馬鹿げた作戦が実行されているのはウチの生徒が馬鹿なのか、其ほどに春姉が人気なのか。そんなことを考えながら独り寂しく家路を歩いていたブーブーブーブーブーブーポケットの中で急に携帯が暴れだした、春姉からメールだ
テリー・スミス さん作 [198]
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