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テリー・スミス さんの投稿された作品が15件見つかりました。
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心の天秤
「へぇ〜じゃぁおじさん帰って来てるんだ。」「いや、昨日電話したら、今はニューヨークの支社にいるって言われた。これから外国の支社とかを回って現状視察するんだとさ。」「社長さんも大変だね。」春姉も馴れたもので別段驚いていない「でも、調査表って保護者のサイン必要でしょ?どうしたの。」「秘書の人に代筆してもらった。」「あぁ成程ね。」納得納得と首を小さく縦に降る。「それじゃお姉ちゃんは仕事に戻るから。寄り
テリー・スミス さん作 [320] -
心の天秤
さてさて、次はどうやってからかってやろうか考えていると。ーーーーヒック、グスッーーーーーー春姉が蹲って泣いていた、しまったやりすぎたか。しかも皆見てるよ、絶対痴話喧嘩だと思われてるよ。「ゴメン、調子乗りすぎた。」おずおずと近いていって謝るが返事がない。「春姉ねぇてば。」心配になってもう一度よんでみると。「やった!春姉てよんでくれた」さっきとは打って変わって明るい声がが帰ってきた。謀られたと気付く
テリー・スミス さん作 [259] -
心の天秤
「なんか用ですか、梅津会長?」「もーなんで会長って呼ぶのかな!」春姉は困った顔をして近付いてきた。なんでと聞かれても、素直に、春姉の困った顔が見たいからとは言えない。「それで、なんで勇くんは職員室から出てきたの?」せっかくだからもう少し困らせてやろう、そんな悪魔の囁きに俺は乗ることにした。「会長には関係ないですよ。」爽やかにかつ他人行儀に言ってやった。日頃は完璧人間の春姉も俺が冷たくすると、壊れ
テリー・スミス さん作 [263] -
心の天秤
今から数ヶ月前、俺がまだ2年生になって直ぐの出来事だった。3日遅れで家庭調査表を提出し、職員室から出てきたとき不意に後ろからこえがかかった。「勇くん!」振り返らなくても誰のものか分かる。そもそも俺のことを「勇くん」と呼ぶのはアノ人しかいない。念のため振り返ってみると、思った通りのひとが立っていた
テリー・スミス さん作 [247] -
心の天秤
「会長さん、好きです付き合って下さい。」こんな台詞を口走ってるやつを見掛けたら、馬に蹴られる前に逃げるのが掟ってものだろう。だが今は事情がちがう。告白してるやつはクラスメイトの中富、されてる方は生徒会長の梅津春美、で俺達は屋上からそれを眺めている。「クソッまた駄目か!」俺の隣で集音機を構えていた悪友が叫ぶ。それと同時、に屋上に集まっていた100人近い男子生徒が、安堵とも絶望とも取れる溜め息をはい
テリー・スミス さん作 [337]
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