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紫峰 さんの投稿された作品が3件見つかりました。
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よろず屋 大江戸記
「おぅっ令一!!目星は付いたかぃ?」「すいません・・・全くです。」「そうかい・・・あの身元は分かったのかい?」「はい。大工の茂吉の旦那んとこの洲藤 大作って奴です。なかなか気のきく腕のいいやつだったらしくて茂吉の旦那、えらい嘆いてましたよ。」「そうかい。茂吉さんとこのやつだったのかぃ・・・・それがまたなんで・・・・?」「おーぃ!!中村どの!!!お客人だょ!!!」中村と令一が振り替えると玄関に越前
紫峰 さん作 [366] -
よろず屋 大江戸記
第一章 偶然と必然◇理由その日、越前は客が来ない居間で瓦版を読んでいた。「晋さんっこんなに天気がいいのに部屋にこもってたら体に悪いです。店番ならあたしがしますょ?」神流はお茶を出しながら心配そうに越前を見た。しかし越前は聞こえてない様だ。「ん〜・・・・・神流この記事どう思う?」そう言っておもむろに神流に瓦版を渡した。『死体が歩く』大きな見出しに内容が続いた。"町外れの道で人の死体が見つかった。そ
紫峰 さん作 [345] -
よろず屋 大江戸記
「越前の旦那ァーっ!!!」ゆっくり振り替えると弥七が息を切らして走ってくる。「何事だぃ?」落ち着いた何か気が抜けたような間延びしたしゃべり方だ。「通りで殺しですっ」「そうかい・・・・物騒な世の中になったもんだ・・・・」そういうと越前はゆっくりと向きを変えて歩き出した。弥七は困った顔をして聞いた。「旦那?行かねぇんですか?」「それは同心の仕事だょ。私達には私達がやるべき事があるさ・・・・」越前は振
紫峰 さん作 [385]
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