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フェリス さんの投稿された作品が75件見つかりました。

 
  • ゴールへの葛藤 PART3 完結

    康太は全身に力が湧いてきた。とその時、前方に先程、追い越された30代前半のヒョロっとしたランナーが見え始めた。どうやらバテテきたみたいだ。よぉし、今度はさっきやられた分、俺がやり返してやろう。康太はジワジワとそのランナーに詰め寄り、追い越した。どうだ、ヒョロヒョロの兄さんよ。最後には最初に力を温存した奴が勝つのよ。お前の事、忘れないよ。お前は今大会で最も俺の闘争心に火をつけたライバルだからな。お
    フェリス さん作 [565]
  • ゴールへの葛藤 PART2 完結

    スタートから半分、ちょうど折り返し地点に康太は差し掛かった。ヤベー、俺のスタミナが徐々に弱っていく。折り返し地点に立っている、50代のおじさんが「頑張って!」と一声かけてくれたが、あの人は俺らの気持ちや苦しみは本当に分かっているのか。気楽そうに頑張れと声をかけるなら、お前も走ったらどうなのか。きっと走っていない奴は俺らの気持ちなんて分かりゃしないんだ。今、半分かぁ。ここで止まってリタイアしたい気
    フェリス さん作 [525]
  • ゴールへの葛藤 PART1

    物凄い緊張感が康太の体に充満する。心臓がバクバク外の冷たい空気に触れるとより一層胸の鼓動は高まる。今日は地元のマラソン大会。海に面したこの10キロのシーサイドコースは成人男性には恐怖感を与える。しかし、彼らには大きなチャレンジ精神が備わっており、己の限界とゴール時の達成感を酔いしれたいと思うのであった。康太もその一人で、今年で25になりちょうどその記念にでもという気持ちでこのマラソン大会に挑戦し
    フェリス さん作 [605]
  • ハッピークリスマス! PART7 完結

    それから急いで典子は家に帰り、クリスマスの準備と友達に電話をかけ、今年のクリスマスを盛大にやろうと決めた。典子の家でクリスマス会は行われた。リビングルームではキラキラ輝くクリスマスツリーとクリスマスの飾りが綺麗に飾られ、部屋の中はワムのラストクリスマスが流れていた。典子の家族と典子の友達の景子、涼子、鈴音、アイリ、里子の他にも彼女らの男友達も数人連れてきた。鈴木家ではみんな仲良くクリスマスフード
    フェリス さん作 [567]
  • ハッピークリスマス! PART6

    次の映像は何処か海外の子供が映し出された。その少年は発展途上国の子供だった。クリスマスなのに、チキンもケーキも食べずに兄弟と寂しくクリスマスを迎えていた。「これは、あるアフリカの国の子供よ。お金が無くて貧しいからクリスマスでもチキンもケーキも買えないのよ。これでもあなたは不幸せだと言い切れるかしら?」とレディ・サンタは言った。「私は幸せなのかもしれない。ただ、彼氏がクリスマスにいないが為にクリス
    フェリス さん作 [579]
  • ハッピークリスマス! PART5

    まずは典子と学生時代に付き合っていた彼氏と手を繋いでデートしている映像が映った。とても幸せな日々だったと彼女は感じた。次に、女友達の里子が映った。彼女は寂しく部屋に閉じこもっていた。「この二つの映像を見て、何か思い当たる事はある?」とレディ・サンタは典子に尋ねた。「えぇと、私は物凄く楽しそうにしていたけど、里子は・・・里子、生まれてまだ付き合った彼氏いないのよ。」とポツリと典子は言った。「そうね
    フェリス さん作 [583]
  • ハッピークリスマス! PART4

    「私が幸せ?そんな風に見えるんですか?私はちっとも幸せなんかじゃ無いですよ。」と典子は言った。「イヤ、あなたは正真正銘の幸せ者ですわ。これから私があなたにハッピーな事を教えてあげるわ。準備は良い?」とレディ・サンタは言った。「よく分からないけど私が幸せだと思うならそれを証明してみて。用意はいいわ。」と典子は言った。その時、レディ・サンタはポケットから小さなライトを取り出し、空に向かって向けた。そ
    フェリス さん作 [568]
  • ハッピークリスマス! PART3

    「メリークリスマス!」とそのサンタクロースもどきは言った。「メリークリスマス。あなたは誰?」と典子はおそるおそる聞いた。「私はサンタクロースの孫娘のレディ・サンタ。世の中じゃ、うちのおじいちゃんの事ばかり取り上げるをだから嫌になっちゃうわ。」とレディ・サンタは言った。しかし、ここで驚くべき事があった。普通ならサンタクロースは白い大きな袋を持っているはずなのに、レディ・サンタは何も持っていなかった
    フェリス さん作 [433]
  • ハッピークリスマス! PART2

    人々は何故、いるもしないサンタクロースを信じ、七面鳥を食べ、クリスマスケーキを買うのだろう。とても不可解な事でもあると彼女は感じた。ビルの屋上は冬の冷たい風が吹いていた。彼女はビルの屋上から下の景色を眺めた。確かに死ぬのは怖いけど、この締め付けられる憂鬱感はもっと悲惨なものだった。その時、リンリンと音が聞こえた。サンセット色に染まる空を見ると赤い服を着たトナカイのソリに乗った人が飛んでいた。自分
    フェリス さん作 [390]
  • ハッピー・クリスマス! PART1

    今年も残すところ僅か。ついにお待ちかねのクリスマスがやってきた。しかし、世の中には心から喜びの声をあげる人々もいれば、中にはその歓喜のクリスマスを心底から憎む人間もいた。鈴木典子は、物心ついた時からクリスマスが嫌いだった。それは、最近では毎年の様に一人ぼっちのクリスマス、シングルベルを味わっていた。もし彼女に素敵なボーイフレンドがいれば、クリスマスを楽しく祝えるだろう。しかし、仕事に追われる毎日
    フェリス さん作 [439]
 
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