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でっち さんの投稿された作品が15件見つかりました。
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五線譜のキモチ
私、笹原るい。今日から高校一年生。私立H高校、進学コース。別にこれといった夢もなく、ただ近くの高校ってだけでH高に決めた。見た目は平凡以外。つまり、不細工な方に分類される。黒淵眼鏡に、テンパのもさもさ頭。静かに目立たず、出来ればイジメにあわず高校生活できればオッケー。友達も二、三人仲がいい子が出来ればそれでよし。そんな感じ。ドキドキしながら、自転車に乗り高校へ向かう。一年生の教室はビジネス、進学
でっち さん作 [124] -
天と地の間に−第2章 紅の神殿?−
「馬車を見るのは初めてか?」赤い髪に紅い鎧を着けたA・ミカエルが声をかけた。『ミカエル様……すっげー!!馬車っていうの?でっけー!!』「二人共!みっともない!!アークエンジェル様の前ですよ!!」「いい。マリエル。今日は、お前たち三人を神殿に招こうと思ってな。双子たちも、そろそろ羽が生える頃だろう?ミカエルにアークエンジェルの仕事も覚えていかなくてはな。」そう言われ、ミカエルは、ぐっ と顔に力が
でっち さん作 [151] -
天と地の間に−第二章 紅の神殿?−
その影たちは三人の上をゆっくり円を描きながら地上に降りてきた。薄い赤みを帯びた美しいタテガミをなびかせたペガサスが六頭。内 三頭が、これもまた綺麗な赤色に染めあげられた馬車を引いてた。リュシフェルとミカエルは初めて見るペガサスや馬車に、驚き、口をポカンと開けたまま立ち尽くした。マリエルは、馬車を見た途端に膝をつき深々と頭を下げた。ガチャ キィィと音をたて、馬車の扉が開いた。中からは、三人の
でっち さん作 [117] -
天と地の間に−第二章 紅の神殿?−
ペガサスたちは思い思いに駆け出し、水を飲んだり、空を駆けたりした。マリエルと二人は湖の辺に座り、洗濯を始めた。マリエルが洗った洗濯物をリュシフェルが濯ぎ、ミカエルが側にある木の間に張ってある紐に干していった。ふと、三人の上をいくつもの影が通り過ぎて行った。
でっち さん作 [155] -
天と地の間に−第2章 紅の神殿?ー
双りが産まれてから6年の月日が流れた。どちらも すくすくとよく育ち、言葉や物事もマリエルから教えて貰っていた。この日の朝も、いつも通りに目を覚ましたマリエルは、すぐ横に眠る二人に声をかけた。「おはよう。リュシフェル、ミカエル。朝ですよ。ペガサス達を小屋から出してあげて下さい。」『う〜…ん。おはよう、マリエル。今 起きる。』 と、眠たげに声を出しながら、モソモソとベットの中から這い出した。三人は一
でっち さん作 [163] -
天と地の間に−第1章 誕生?−
「双子…?!………あ!そういえば、まだ子供の頃ファミエル様に連れられて行った図書館の本に書いてあったような…。確か、同じ果実から産まれ、姿形が同じである二人の天使のこと。」「あぁ、しかもだ。マリエル。その双子の片方は必ず堕ちる。」はっ!とマリエルはA・ミカエルの方を向いた。「そんな!!こんなに可愛いこの子たちのどちらかが堕天使に……魔界の者になるのですか!?」今まで見せたことのない形相でマリエル
でっち さん作 [184] -
天と地の間で−第1章 誕生?−
そこには、他の果実より明らかに大きな実がなっていた。「確かに、不思議だな。今までにもあったのか?」と、A・ミカエルが聞いた。「いえ。私が先代の後をついで300年余り、初めてです。」と マリエルが答えた。「A・ミカエル様、これは不吉な事なのでしょうか?神様は何もおっしゃってはおられないのですか?」「この前の会議では何も言ってはいなかったな。悪魔たちも騒いでいないし、災いどーこーってやつではないだろ
でっち さん作 [196] -
天と地の間で−第1章 誕生誕?−
「最近の調子はどうだ?」とA・ミカエルが聞いた。するとマリエルは、ふと笑顔をやめ 神妙な顔で「実は、だいぶ前から不思議な実がなっているんです。木の上の方なんですが、一度 見ていただけますか?」「不思議な実?」そう言うと、二人は翼を広げ 木の上へと向かった。マリエルが「あそこです。」と、木の本当にてっぺんに実っている実に指指した。
でっち さん作 [184] -
プラットホーム
次の日。彼は、昨日より少し早めに駅に来た。昨日、言いそびれた 御礼を言うためだった。誰もいない改札を通り、三段しかない階段を上がり、歩道橋の横から向かいのホームを気にしながら歩いた。いた。彼女だ。黒のセーラー服に水色のリボンをしている。しばらくどうしようか迷っていたが、彼は緊張しながらも、向こう側にいる彼女に大声で話しかけた。「昨日は…傘!サンキュ!」突然でびっくりしたのか、一瞬 彼女の肩がすく
でっち さん作 [145] -
天と地の間に−第1章 誕生?−
二人の天使の腕の中で、出てきたばかりの赤ちゃんがニッコリ笑っていた。赤ちゃんの背中には、まだ羽は生えておらず、男性の象徴も、女性の象徴もついていなかった。二人の天使は、笛を吹いていた天使の方を向き 深々と頭を下げて、幸せそうに帰っていった。ふっ、と影が顔を覆った。顔を上げると、そこには、真っ赤な髪に長身で、銀の鎧をまとった綺麗な天使が立っていた。「これは、アークエンジェル(A)・ミカエル様!!」
でっち さん作 [188]
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