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橘 志歩 さんの投稿された作品が5件見つかりました。

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  • 星空が見たい 第1話?

    第1話 こころ ?「ところで、あなたはどんな方なんですか?見たところ、学生さんに見えますが?」教師は、名前を名乗らぬまま、私に聞いた。「高校。家は、私もすぐ近く。」私は、なるべく情報を流さないように心がけた。それは、パパも中学教師をやっていたからだ。この近くには、中学校は二つしかない。必ずしも、住んでいる場所の近くに出勤するわけではないが、念には念を入れた。しかし、何より、パパと同じ職業だという
    橘 志歩 さん作 [331]
  • 星空が見たい 第1話?

    第1話 こころ?潮風に吹かれながら、私は星空を眺めていた。こうしていると、日常がウソのように思えてくる。今すぐに家に帰ったら、自分の抱えている問題がすべてなくなっていて、すべてうまくいくのではないか。そんな錯覚さえ起こさせる。「幻だ。」一度、長い瞬きをして、私は呟いた。しばらくそうしていると、お腹が鳴った。起きて、おにぎりを食べて、ウーロン茶で流し込むと、何とも言えない気分になった。「やっぱ、塩
    橘 志歩 さん作 [317]
  • 星空が見たい 第1話?

    第1話 こころ ?そっと階段を降りて、玄関から外に出た。冷たい空気が入ってくる。まるで、別世界のように感じた。家の扉を閉めると、少し勇気を出したような、何かをなしとげたような気分になった。一歩ずつ足を前に出して行くと同時にそれは納まって行くが、だんだん別の、自分でもわからない、少し切ない感情が込み上げてくる。でも、楽しい。いつも自転車で通っている商店街が、まるで誰もいないみたいに静まりかえってい
    橘 志歩 さん作 [302]
  • 星空が見たい

    第1話 こころ ?下に降りて、パパが書斎にいる事を確認した。ママはリビングでテレビを見ている。そして、台所に行って、用意しておいた、ホットウーロン茶入りの水筒を手にとった。「水筒なんか持って、どこ行くの?」急に声をかけられて、少しドキッとなった。「別に。夜中にお茶飲むと、ダイエット効果あるって聞いたから。」あわてて、ウソをついた。「へ〜ぇ。そうなの。」ママは、興味なさげに、ひねっていた体をテレビ
    橘 志歩 さん作 [310]
  • クローバー

    夕方になる時間が早くなって、自転車では少し寒くなってきた。ドアノブの金属もひんやりしている。鍵はあったかいまんまだ。こないだまで家に着いたらすぐにクーラーを着けていたのに、今はそんな気持ちにはなれない。ゆかりは、お湯を沸かして紅茶をいれた。10才の時、ゆかりはママを亡くして、今はパパと妹と3人暮しをしている。紅茶を飲んだ後、朝に干した洗濯物を取り込んでから、ゲームを始めた。妹は部活で夜遅くまで帰
    歌月 さん作 [440]
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