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矢口 沙緒さんの投稿された作品が226件見つかりました。

 
  • 魔女の食卓 48

    戸倉「あんた知らないの?あっちこっちで噂になってるわよ。なりふりかまわず、興信所や探偵社を使って、捜しまくってるそうよ。とっ捕まえて、文句のひとつも言わなくっちゃ、気が済まないでしょ、彼女だって」朝倉「でも、変じゃない。今さら川島さんを捕まえて恨み言を言ったって、もう元に戻んないよ、何もかも。それなのに、そんなに懸命に捜すかしら」山口「ねぇ、ちょっと。さっきから気になってたんだけどさぁ。あのカウ
    矢口 沙緒 さん作 [564]
  • 魔女の食卓 47

    『デザート』大人向けの甘くないデザート*レストランバーのテーブル席で、OLの山口、戸倉、朝倉が話している*山口「ねぇ、部長が入院してから、もう一週間経つでしょ。それでさ、あたし今日お見舞いに行ったのよ」戸倉「行ったの?お見舞い?あんた本当に物好きだね。それで、どうだった部長?」山口「それがさぁ、ビックリしちゃって。過労って事になってるけど、全然違うよ。過労なんかじゃないわよ」朝倉「じゃ、本当なの
    矢口 沙緒 さん作 [389]
  • 魔女の食卓 46

    手紙には、こう書かれていた。『さようならあなたが本当に愛したのは私ではなく私の料理たちそして私も私の料理たちもあなたを幸せにする事さえ出来ないの短い日々でしたが私には本当に楽しく夢のような思い出がいっぱいです私はもうおなかいっぱい』彼女を捜さなくては!僕には彼女が必要だ。石崎武志は表に飛び出すと、車まで走った。そして、車のドアに手をかけたところで、彼は止まった。いったい、どこを捜せば…見当さえつ
    矢口 沙緒 さん作 [427]
  • 魔女の食卓 45

    翌朝、川島美千子が無断欠勤しているのを知って、石崎武志は愕然とした。デスクの一番下の引き出しを開けてみたが、やはり弁当はなかった。昨夜の今日である。それにもし体調が悪いのであれば、会社に連絡が入るはずだ。おかしい!今までにない事だった。彼は仕事の合間を抜けては、何度も彼女の家へ電話を入れたが、いくらコールしてもでなかった。すぐにでも彼女の家に行きたいところだったが、仕事が彼を拘束した。結局、石崎
    矢口 沙緒 さん作 [390]
  • 魔女の食卓 44

    「武志さん!あなた、おかしいわよ!狂ってるわよ!」大西麗子は怒鳴るようにそう言うと、クルリと背を向け、ドアに向かって早足で歩いた。もう一瞬でも、この場にいる事さえ我慢出来なかった。彼女はドアを開け表に出ると、後ろ手で叩きつけるようにドアを閉めた。その彼女の様子を、川島美千子は悲しそうな表情で見ていた。深夜の道を、大西麗子は車を飛ばし続けた。あの場所を離れてから三十分も経つのに、彼女の気持ちは一向
    矢口 沙緒 さん作 [411]
  • 魔女の食卓 43

    えっ?…そんな、まさか!…この人が?…だって、この人は…大西麗子は石崎武志を見た。彼はコクリとうなずいた。信じられなかった。だって、私はもっと…なぁに、この人!この人は私が車で水をひっかけた女じゃない。営業部の隅っこで、電卓をカチャカチャたたいてた女じゃない。田舎臭くってセンスのかけらもない、ずんぐりむっくりして、いかにもトロそうな。なんでこんな女が、ここにいるのよ。この女がそうなの?そんな馬鹿
    矢口 沙緒 さん作 [480]
  • 魔女の食卓 42

    すでに石崎武志の車を見失ってから、三十分以上が経過している。彼女は焦りだした。こんな想いは二度としたくない。今夜、決着をつけなければ。しばらく道を戻った彼女は、それを見つけた。車が一台通るのがやっとという、細い別れ道だった。彼女は迷う事なく、その道を入った。道はすぐに終わり、木に囲まれた広場に出た。中央に建物が建っていて、中の電気がついている。彼女はホテルを連想していたが、それはもっと小さい、レ
    矢口 沙緒 さん作 [359]
  • 魔女の食卓 41

    自分も止まるべきか、それとも行き過ぎるのか。しかし、それを選択する間もなく、路地から一人の女性が小走りに出てきて、滑るように彼の車のサイドシートに乗り込んだ。それは一瞬の出来事だった。街灯から外れた暗い場所でもあった。だから外見を細かく判別する事はできなかった。しかし、大西麗子は見た。それは確かに女だった。その女は慣れた動作で石崎武志の隣の席に座り、バタンとドアを閉めた。そして、すぐに彼の車は走
    矢口 沙緒 さん作 [411]
  • 魔女の食卓 40

    朝倉「あんただけは、絶対逃がさない!」山口「ねぇ、あたしの愛の悩み相談室は、どうなっちゃったの?」朝倉「また後日ね。今はこの人の不倫相手を問い詰めるほうが急務なの。さっ、白状しなさい!やっぱり妻子持ちなの?」戸倉「分かったわよ。そうよ、妻子持ちよ。しかも子供は四人だってさ。子供の数からいったら、あたしの勝ちね。えっへん!」朝倉「うー、よく分からないけど、なんだか悔しい〜」山口「ねぇ、何かもっと違
    矢口 沙緒 さん作 [401]
  • 魔女の食卓 39

    戸倉「ダメよ!だって、あたしの相手と同じだったら、困るもん」山口「…あんた達って、いったい…?」朝倉「大丈夫よ。あんたとカブったりする事はないわよ。会社とは全然関係ない人だから」戸倉「妻子持ち?」朝倉「奥さんが一頭と子供が二匹だってさ。あたしさぁ、その人がいないと、生きていけないのよね」山口「そんなに、思い詰めてんの?」朝倉「違うわよ。あたしってさぁ、ひどい肩コリなのよ、子供の頃から。ずっと、肩
    矢口 沙緒 さん作 [403]
 
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