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矢口 沙緒さんの投稿された作品が226件見つかりました。

 
  • 欲望という名のゲーム?沙緒からのプレゼント?

    矢口 沙緒ですこの長い小説を最後まで読んでいただいて、本当にありがとうございました?心より感謝です♪この小説を書くきっかけは、以前あるミステリー大賞の審査員の一人が「長編ミステリーなら、最低三人は人が死なないと成り立たないよね」と言っていたので、ならば人が一人も死なない長編ミステリーは成り立たないのか?殺人事件も、さらには犯人すらも登場しない長編ミステリーは成り立たないのか?という、ちょっと挑戦
    矢口 沙緒 さん作 [729]
  • 欲望という名のゲーム?115

    深雪は煙草をくゆらしながら考えていた。自分のこれからの生き方について考えていた。昨日まではニ百八十億円が、生き方を変えてくれると信じていた。しかし、今は違った。自分の生き方を変えるものは、やはり自分でしかないのだ。人の真似をする必要はない。人に遠慮する必要もない。自分らしく生きればそれでいい。今までは、あまりにも物事に追われ過ぎていて、こんな当たり前の事にも気付かなかった。重い荷物を肩から降ろし
    矢口 沙緒 さん作 [572]
  • 欲望という名のゲーム?114

         5五人はマイクロバスに乗り込んだ。鹿島の車には、鹿島とそれに牧野夫妻、そしてその腕に抱かれた三毛猫のパブロが乗った。車に乗り込む前に、屋敷を見上げたパブロが、一声だけ鳴いた。長く余韻を残す、悲しい鳴き声だった。木々に挟まれた山道を、マイクロバスは走って行った。五人は無言のまま、バスに揺られていた。すでに別れは済ませたからだ。明彦は窓の外を見ながら、仕事の事を考えていた。七日間の遅れを取
    矢口 沙緒 さん作 [536]
  • 欲望という名のゲーム?113

    「さよならを言ったほうがいいかしら?」孝子も寂しそうに言う。「そうね。一応、言っておいたほうがいいわね。だって、きっと本当の別れになるから…」深雪が優しい笑顔で孝子に言った。「あばよ!本当言うとよ、おまえ達と過ごしたこの七日間は、けっこう楽しかったぜ。じゃあな!」明彦は彼らしい別れを告げ、食堂を出た。「グッドラック。きっとまた、いい事もありますよ」喜久雄が言った。「私、さよならって言うのキライな
    矢口 沙緒 さん作 [554]
  • 欲望という名のゲーム?112

         4四月ニ十ニ日その朝、五人は無言のまま朝食を食べていた。テレビには雅則の笑顔が映し出されている。「このテープを諸君達が見ているという事は、宝探しが失敗に終わったという事になる。非常に残念な結果だ」テレビの中の雅則は、にこやかに話しているが、もう誰もそれを見てはいなかった。五人は下を向いたまま、全くの無関心だった。「しかし、諸君。諸君達はこの七日間で、金銭には換えがたい何かを得たはずだ。
    矢口 沙緒 さん作 [526]
  • 欲望という名のゲーム?111

    「開くわよ!」深雪が叫んだ。「ニ百八十億円への扉だ」喜久雄が言った。「捕らわれのクイーンを救い出し、正しき位置に導け…」友子がつぶやいた。「…されば、扉は開かれん。やったぞ!俺達は雅則に勝ったんだ!」明彦が勝利の雄叫びを上げた。五人はいっせいに、その中を覗き込んだ。そして、その中にある物を見た途端、全員の表情が変わった。「そ、そんな馬鹿な!」「…ここまで来たというのに…」明彦と喜久雄が同時に言っ
    矢口 沙緒 さん作 [580]
  • 欲望という名のゲーム?110

    五人はホールに集合した。「兄さん、分かりました。答は白のクイーンを『eの5』です」「よし、孝子。この床をチェス盤に見立てて、『eの5』はどこだ?」「チェス盤は、常に右下に白マスがくるように置くから、食堂の前から見るか、あるいは図書室の前から見るかによって、『eの5』の位置は違ってくるわ」「あっ!あれよ、きっと」友子が思い出した。「ほら、『白のプレイヤーは、知識の宝庫を背にすべし』って言ってたじゃ
    矢口 沙緒 さん作 [575]
  • 欲望という名のゲーム?109

    喜久雄と孝子は、慣れないプロブレムに悪戦苦闘していた。ニ手詰めという短い手数を侮った喜久雄は、死ぬほど後悔していた。プロブレムのニ手詰めは、詰将棋の三手詰めとは比べ物にならないくらい複雑だった。「ここにクイーンを置くと、どうだ?」「うーん、ここに黒のルークがあるからダメよね」「あっ、そうか。じゃ、ここは?」「そこは、さっき置いたじゃない。やっぱりダメよ」「ややっこしいなぁ。クイーンを動かすのは間
    矢口 沙緒 さん作 [571]
  • 欲望という名のゲーム?108

    明彦、深雪、友子の三人は、三階のチェスの部屋を探していた。友子の考えが正しければ、それは特別なチェス盤であるはずだ。チェス盤は呆れるほどあった。よくもこれだけ、いろいろなタイプの盤を集めたものだと、感心させられてしまう。だが、どれが特別かと言われると、なかなか結論が出ない。「ねぇ、どれかしら?」「分からんな。どれも特別なような気がするし、どれも違うような気もする」「この水晶のクイーンだけど…」友
    矢口 沙緒 さん作 [528]
  • 欲望という名のゲーム?107

    「駒の動きは将棋と似てる所が多いから、すぐ理解できるはずよ。でも、ここに詰将棋とプロブレムの違いっていうのが書いてあるわ。詰将棋は連続王手で相手の王を詰めるが、プロブレムはその必要はない、ですって。ここに例題が載ってるから、これを見ながら要領を覚えましょうよ」孝子は喜久雄に、駒の動きとその説明を始めた。「なるほど。将棋と似てるな。これならなんとかなりそうだ。ただ問題は、王手をかけなくてもいいって
    矢口 沙緒 さん作 [617]
 
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