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クルボックル さんの投稿された作品が2件見つかりました。
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虫たち、梅雨(2)
6月の夜に、雨が降る。コンクリートの路上が少しずつ濡れ、数秒後に我慢しかねたかのように雨が激しくなる。コンビニで唐揚げの代わりに無色透明のビニール傘を買い、自転車を押しながら家に帰る。僕は、死ぬのが怖い。所詮は人の子、親や友人の悲しむ姿なんて見たくはない。僕は、誰かの悲しみを盾にして自分自身を守りたいだけなのかもしれない。でもそうやって他人の悲しみを言い訳にしているうちは、光の見える場所にすら僕
クルボックル さん作 [338] -
虫たち、梅雨(1)
湿気の多いある6月の夜。バイトの帰り道、疲れた身体を慰めるようにゆっくりと自転車を押しながら帰っていた。家までの空腹が我慢できず、コンビニの前で自転車を止めた。まだ胃に入っていない空想の唐揚げが胃を満たしていたが、バチッという音が強引に耳に入ってきた。それは虫を駆除するための蛍光灯に虫が当たって、焼ける音だった。(正式名称は分かりません)彼らは何も考えずに、ただ遺伝子にプログラミングされた情報に
クルボックル さん作 [329]
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