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通りすがり さんの投稿された作品が22件見つかりました。

 
  • ペダル

    しびれる寒さが澄みわたる公園までの下り坂にいつかの思い出探しに出掛けたそういゃ、あの日お前は俺にしがみついてスピード落とせって叫んでた軽車、ケットラ、ダンプ…。無茶苦茶な標的に狙いを定め次々に幅寄せした俺をいつも後ろで怒鳴ってた今久しぶりにペダルに足おきあの日の感覚を呼び起こし力の限りただこいだどんなにスピード出したってお前の声はもう聞けないどんなにスピード落としてもお前は後ろにもういな
    通りすがり さん作 [264]
  • キレイゴト

    ある詩をみた内容は聞いてて胸ぐそ悪くなる程の超ベターな綺麗事だった俺は思う詩を書きたいんなら感じた通りに書けよどっかの言葉、借りんなよ他人の言葉やお決まりの綺麗事を繋ぎあわせた文なんかじゃ、絶対に人の心には響かないその人に、そうカキコしようかと思ったでもやめたその人に自分で気付いて欲しいから
    通りすがり さん作 [266]
  • 嘘つき…。

    『おばさん、あいつホント馬鹿な奴だょ』突然の若き訃報に驚きを隠せない参列者を見ながら、静かに言った。『ホント、馬鹿みたいよね。子供を助けて自分が死んじゃうなんて』俺の最愛のダチである山本一真は、雲一つないある秋晴れの日に交通事故にあい、その3日後の夜遅くに逝った。ボールを追いかけ道路に出た小さな男の子にトラックが迫っていた。そこに一真が走っていって子供を突き飛ばした為に自分がひかれてしまったの
    通りすがり さん作 [376]
  • 教室の四角い窓そこから見えるのは荒廃した工場、車の渋滞、建ち並ぶビルどれもみな冷たく表情一つかえやしなぃ知識を頭に詰め込む為に不用な物は捨てられる偉くなるのに心は必要ないと大人は言う一番大切にしていた心さえもいつの間にか奪われていたそれに気付かずせっせと勉強をしていた自分に腹がたったすっぽり空いた心の虚しさに雫が落ちたもうどうする事も出来ない後悔しても、後悔しても、後悔しても…。俺は鉄格子の中で
    通りすがり さん作 [280]
  • 午前二時

    暗く静かなこの町もやがては光に覆われる小さな朝日に起こされて日本中が動き出す道には車が列をなし騒音に囲まれ排気に包まれるそんな環境の中俺は猛然と見えぬ敵と戦うそれは大人であり子供だ色んなものに姿を変えてこの毎日をぶち壊すそれでも明日ガッコに行くのは俺を待ってる俺がいるから
    通りすがり さん作 [258]
  • ちっぽけな俺

    いつもと全く変わらない帰り道変わってる事と言えば俺の気持ちくらい卒業まであと何ヵ月もない真冬のある日このままコイツと一緒にいたいはっきりそう思ったケドうまく言葉に表せず1日1日がこの身をきる木枯らしの様に人の気も知らずに過ぎていく『卒業式まであとちょっとですね』お前は言う『あぁ』もっと言いたい事はたくさんあるのに素っ気ない返事を返すのに精一杯な俺『先輩も卒業かぁ』力のない声をもらすお前言おう。
    通りすがり さん作 [398]
  • 帰り道

    独り教室に残る俺身支度が遅く、いつも最後になってしまうそんな俺の所に駆け込んで来たお前『先輩、また最後じゃないですか』笑いながらお前は言うもう部活は引退している『何だよ!』少し先輩ぶって言ってみたお前はいつもの調子で『何だよって。今日は部活ない日だから、一緒に帰ろうかと思って。』一呼吸おいてまたお前が言う『可愛い部活の後輩が、わざわざこんなおっかない先輩を慕って来てあげたっていうのに…。』こいつ
    通りすがり さん作 [612]
  • お前からの便り

    あっという間に1年が過ぎるな1年前の今頃生まれ育った田舎を離れこの大都会に移り住んだ。右も左も分からない俺に毎日の様に来たお前からの便り。それは、気のきいた言葉なんかなくていつも通りのバカな文章。でもそんな言葉が一番落ち着いたここの住人は表情のない標準語をただ淡々と話す会話に楽しみなど見い出さないそんな所に届くお前からの便りろくに返事も書かないケド何気無い一文字一文字にお前の精一杯の愛感じてる
    通りすがり さん作 [555]
  • 交錯する鼓動

    苦しい教室、迷い込んだ蝶。みんなは、季節はずれと笑う。その存在は最早ない。新しい世界に戸惑い、慌てる心。出口に向かおうと必死なのに、そこはまるで出口とは正反対で…。あんなに魅力的に映った入り口の先に待っていたのは、地獄の底。漆黒の闇。当たり前の様に触れていたあの温かく優しい日の光、輝きさえ、ここには届かない。もう一度、心友(なかま)の所に戻りたい。出口は確実に目の前にあるのに、そこには、見えない
    通りすがり さん作 [319]
  • 裏切りの街角

    裏切りの街の細くて暗い、先の見えない路地裏は密売人の溜まり場だった未来に希望も夢もない墜ちた人間の弱味につけこみ心の中に無言で立ち入るそれでも人の温もりが欲しいから何とか自分の気持ちを誤魔化して蝕まれる魂に背を向けた奴等はすっかり盗み終わると毒を吐き散らし去って行くまた騙された馬鹿な俺蝕まれた魂はハートと共に悲鳴をあげた都会の空き地に座りこみ溢れる涙をこらえて思った愛に触れたい、と。
    通りすがり さん作 [308]
 
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