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れうぃ さんの投稿された作品が25件見つかりました。
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俺の春はいつ来るの?15
俺はスキップで屋上まで向かっていた。たまに冷たい何かを感じたが、そんなことは気にしない。何故なら今の俺は凄く幸せだからだ。階段を上りきるとそこには屋上へと繋がる扉のみ。俺は一つ深呼吸をして気持ちを落ち着かせ、そしてドアノブに手をかける。扉をゆっくり開いていき、俺が見たものは――「姐さん、待ってください!」「何言ってんの!早く行かないと春之が!」「だからこそ一度止まってください!」俺は姐さんの手を
れうぃ さん作 [299] -
俺の春はいつ来るの?14
手紙の裏に書かれていた名前、それは――「――上原瑞紀!?」嘘だろ、おい!何で上原先輩から俺にこんな物が届くんだよ!・・・・・・いや、待て。落ち着け俺。まだこれが世間一般で言われているラブレター、もしくは恋文ではないかもしれないじゃないか!俺はそっと手紙の内容を確認してみた。『寺田春行へ、最近の君の評判は校内での噂で良く知っています。それを聞いている内に君の事が気になってきました。今日、君にその事
れうぃ さん作 [316] -
俺の春はいつ来るの?13
放課後になると再び堀川さんが学校に現れ、里村は逃げるように帰って行った。・・・・・・俺も帰るか。鞄を持ち、教室を出る。校門には杉宮姉妹と清水さんがおり、いつもならこのまま一緒に帰るところだが、俺は三人を無視して帰ろうとした。だが予想通り引き止められる。「ちょっと!何無視してんのよ!」「ごめん、今日は一人で帰りたい気分なんだ」「そ、そう・・・・・・」「・・・・・・春之、何かあった?」「別に何も無い
れうぃ さん作 [338] -
俺の春はいつ来るの?12
ど、どどっ、どうしよおおおぉぉぉ!こんなの初めてだよ!超嬉しいよ!まさか俺が告白される側になるなんて!「あの・・・・・・里村、それでその、返事は?」堀川さんは少し上目遣いでこちらを見てくる。やばい!可愛い!可愛すぎますよ堀川さん!俺は堀川さんの手を握り、「勿論、OKですよ!」「え?ホントに?」「本当にですよ!これからよろしくお願いします!」「こちらこそ!」「そうして二人はお互いの愛を確かめ合い、
れうぃ さん作 [367] -
俺の春はいつ来るの?11
俺が見た光景は、四人の不良達が完全に気絶している向こうに寺田たちがいるという光景だった。「どういう事だ・・・・・・?」いくら姐さんでも三人を守りながら四人一斉に相手にするなんて無理だ。もし寺田が二人を守っていたとしてもやはり無理だろう。そう考えているとこちらに気付いた寺田が手を振ってくる。「おー、里村!来るのおせぇよ!」「お前らどうやってこいつらを倒したんだ?」「どうやってって、普通に二手に別れ
れうぃ さん作 [380] -
俺の春はいつ来るの?10
どういう事だ?何で堀川さんがその事を知っている!?「何でって顔をしてるね。でもあれから三年も経ってるんだよ?知らない方が変じゃない?」「そうですね・・・・・・で?今何でその話が出て来たんですか?」「へぇ、随分察しが良くなったね」やっぱり何かがあるのか。俺がグループに戻りたくなるような事、もしくは戻りざるおえないような事・・・・・・まさか!「姐さんに何かするつもりですか!?」「ん?何の事かな?まあ
れうぃ さん作 [323] -
俺の春はいつ来るの?9
「・・・・・・え?ちょっ!待って!お願いします!どうかその手に持ってる凶器を放して!」背後には里村と杉宮姉妹がいて、三人とも怒りに我を忘れている。「春之、誰?その娘」「あ、あぁ、こちら清水香織さんと言いまして――」「――春之先輩の恋人です」・・・・・・はい?「え!?ちょっと待って!何で!?」「寺田!てめぇ!」「・・・・・・死罪に値する」「大丈夫よ、痛いのは一瞬だけだから」「や、やめ!ぎゃああああ
れうぃ さん作 [365] -
俺の春はいつ来るの?8
保健室で寝ていると何処からか声が聞こえた。俺はそれによって目を覚ますと、隣に一年の女子生徒が一人いた。「ふぇ!?」目が合うとその女子生徒はいきなり変な声を上げて驚いた。もしかして俺より先に休んでた生徒かな?「どうかしたのか?急に驚いたりして」「いつもはですね、殆どですね、生徒がですね、ベッドでですね、休むことはですね、ないからですね、少しですね、驚いてしまったのです」・・・・・・え?何!?日本語
れうぃ さん作 [361] -
俺の春はいつ来るの?7
お子様ランチ・・・・・・だと?確かあれってお子様しか頼めないんじゃなかったっけ?違うのか?俺の思い込み?俺は不安になって、杉宮が持っているメニューを横目で見ると、お子様ランチの下に『当店では十歳以下のお子様のみとなっております』と書いてあったのだが、「ハヤシライスが御一つ、お子様ランチが御一つですね。かしこまりました。少々お待ち下さい」・・・・・・あれ?おかしいな。この中には十歳以下の人はいない
れうぃ さん作 [412] -
俺の春はいつ来るの?6
里村が女子との話が終わった直後、俺は里村を捕まえて事情を聞いた。すると先程の女子はプロレス部のマネージャーで、来週にある試合に助っ人として里村に出てほしいとか。でも里村はプロレスなんて興味が一切ないため、何度も断っていたらしい。「なんだよ・・・・・・悩んでた俺が馬鹿みたいじゃないか」「スマンスマン。まさかお前が知ってるとは思わなくてな」「まぁ済んだ事だから良いけど」そんな事を話しながら俺らはまた
れうぃ さん作 [468]