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夢月 さんの投稿された作品が5件見つかりました。

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  • 甘いワナ??

    入ってきたのは、黒いパンツに黒いジャケットの男性。黒を基調とした服装で、軽く崩して着てはいてもだらしない感じではなく、ラフに着こなしている感じだった。マスターは片眉を上げてそのお客を一瞥(いちべつ)したが、すぐにグラス磨きに戻った。「お待たせ。」彼、谷澤くんは私の向かいの席に座って言った。テーブルに肩肘をつきながら、ニヤニヤと私を見つめる。そんな彼の態度に少しむっとした。「どうかしましたか。」自
    夢月 さん作 [168]
  • 甘いワナ??

    ――12時55分。店内には私の他に2人のお客がいた。けれど、まだ彼はいない。待ち合わせの時間まであと5分あった。「早く来すぎたかな。」溜め息を吐きながら、紅茶を一口飲んだ。爽やかな味が口の中に広がる。「…美味しい」紅茶通ではなかったし、普段からあまり飲まないけれども、この紅茶は美味しいと思った。『 今度、弘人くんと来 たいな。』そんな思いが頭を過(よ)ぎって、すぐに頭を振って打ち消した。『 ダメ
    夢月 さん作 [130]
  • 甘いワナ?

    私は今、駅前から離れた所にある小さな喫茶店に一人でいた。店の内装は白を基調としたもので、落ち着いた雰囲気を感じさせる。そんな中、家具をアンティーク調のもので統一し、可愛らしさも演出していることから、マスターのセンスの良さが感じられた。そして、この店を待ち合わせ場所に選んだ彼のセンスも良いと言うしかなかった。『彼』とは、残念ながら谷澤くんのことだった。昨日、一晩悩んだ結果、この待ち合わせ場所に来る
    夢月 さん作 [118]
  • 甘いワナ?

    藤本さんとは、今までまともに話したことなんてなかった。だけど、彼女の明朗快活な性格や魅力的な笑顔に好感を持っていたし、憧れてもいた。それは、弘人くんが彼女を好きだと知ってからも変わらなかった。「 気にしちゃダメ。  僻(ひが)んで言って るだけだから。」そう言って彼女は私を元気付けてくれた。誰にも気遣う言葉をかけてもらえなかったから、その言葉自体は嬉しかった。でも、そんな彼女こそ、その目は誰にも
    夢月 さん作 [259]
  • 甘いワナ?

    ――谷澤くんのあの告白、あの約束は、本気だったんだろうか…あれ以来、一度も声をかけてくることもなかったし、目を合わせることもなかった。“彼の質(たち)の悪い冗談だったのかも”そんな思いが頭に浮かんだ。あの言葉だって、彼にとっては挨拶代わりみたいなもので、誰にでも気軽に言えるものだったに違いない。本気になりかけた自分がバカみたいで、恥ずかしかった。けれど、約束の日の前日、唐突に彼が話し掛けてきた。
    夢月 さん作 [173]
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