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みっきぃ さんの投稿された作品が4件見つかりました。
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ひまわり? (4)
〈幸運〉 「私……」こめかみの部分を手で押さえながら彼女は言った。それだけ言うとまた眠りに着いた。(覚えてない…?)もしかしたら事故の事もそれ以前の事も忘れてしまったのかも知れない。淡い期待を抱いた。彼女が持っていたバックを開けた。財布、携帯、手帳、携帯スリッパ、免許証入れ。「吉野優美」それが彼女の名前だった。年は31。僕より2つ年上だった。それらを元に戻し、押し入れの奥に隠した。どの位の時が経
みっきぃ さん作 [80] -
ひまわり? (3)
<疑問> 休み時間がそろそろ終わる。いつもより少しお洒落をした母親達が教室に入って来る。 皆、恥ずかしいけど嬉しい…そんな笑顔。 「まだかなぁ」 授業中ちらちらとドアを見るが、母の姿は現れなかった。 「それでは外に出て種植えをしまーす。」 タイムリミットが来てしまった。 「ママが来て無いのはボクだけじゃないし!」 スコップを握り自分に言い聞かせる…。
みき さん作 [146] -
ひまわり? (2)
<交差> この辺りはまだまだ畑や田んぼも残っており閑な風景が広がっている。息子の笑顔を思い浮かべ鼻歌混じりで自転車を漕ぐ。一台の軽自動車が横を通り過ぎようとした時、落ちていた小石にハンドルを取られ車道はみ出してしまった。一瞬の事に驚いた運転手も避けきれず接触してしまう。自転車と共に優美の体はアスファルトに倒れた。慌てて降りてきた若い男は横たわる体を抱き上げた。意識は無いが息はある。血は流れていな
みき さん作 [116] -
ひまわり?
<日常> 「今日も暑いな?」優美は洗濯物を干しながら太陽に手を重ねた。今日は夏休み前最後の授業参観だ。二年生になる息子の航太郎と一緒にひまわりの種植えをする事になっている。「お母さん仕事休み取ったから必ず行くからね!」と今朝、笑顔で送り出した。航太郎もスコップを片手に大きく手を振って出掛けた。「そろそろ行こうかな…」身支度を済ませると自転車に股がり学校へ向かった。 「今日もバイトか?」9時にセ
みき さん作 [156]
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