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チャーリー さんの投稿された作品が186件見つかりました。
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ヤス#181
ヤス#181ギは大木首相と対峙していた。「このままでは…国が滅びます…ヤスと言う青年の居場所を教えて頂けませんか?」「ヤスをいけにえにすると?」「差し出せば許すと言っている」「許す?何を許すのだ。首相はそれを信じるおつもりですか?」「手だてがあるなら教えて欲しい…この異常気象には手も足も出せないんです」「異常気象ではありませんよ…奴等の仕業だ」「分かっています…魔物…黒い龍…そして、あの無気味な
チャーリー さん作 [391] -
ヤス#180
ヤス#180ヤスの身元はすぐに割れた。崎戸島の周囲は自衛隊に包囲され、ヘリがアブのように飛び交っている。島民は戦争の始まりと思い込み、恐怖におののいた。料亭・香月を特殊部隊が占拠した。だが、当のヤスの所在は一向にわからなかった。「一体、どういう事よ!私達を拉致するなんて…なんとか言いなさいよ!恭子に問い詰められた自衛官は苦虫を噛み潰した表情をしている。それも、仕方の無い事だった。理由など聞かされ
チャーリー さん作 [373] -
ヤス#179
ヤス#179関東は嵐に見舞われていた。豪雨で地下鉄は完全に麻痺している。陸上の交通網も完全に遮断されていた。「大木首相…万策尽きました…米軍も身動きが取れないようです。アメリカ大統領とのホットラインもとざされたままです」「そうか…万策尽きたか…」「はい…嵐がやむのを待つしか、手だてがありません」「夢であって欲しい…夢で…」ドアが開いた。「だ、誰だ!」シークレットサービスが一斉に銃を抜いたが、瞬く
チャーリー さん作 [352] -
ヤス#178
ヤス#178その頃、サトリは御床島の岩の上で呪文を唱えていた。輪廻転生の呪文。幾日も唱え続けている。サトリの体からは水分が失せ、枯れ枝のようになっている。額から流れていた汗も、白い塩の粉と化していた。サトリの命は風前の灯だった。(ヤスよ…母様よ…出でよ…輪廻せよ!)潮目が動きだした。白波が立ち、次第に大きくなっていく。いくつもの小さな渦が巻きだした。そして、それは寄り添うように重なると、大きな渦
チャーリー さん作 [353] -
ヤス#177
ヤス#177「ギよ…俺達の出番だ…行くぞ!」「おう!泰治殿…参りましょう!次郎も命を捨てろ!皆も続け!」「おう!望むところだ!」泰治親子とギ。そして、次郎を筆頭に23人の魔物軍団。その配下に千人のヤクザが国の為に立ち上がった。自らを「義軍」と名乗った。義軍は夜の街に繰り出し、影を切ってまわった。泰治はサトリから授かった両刃の剣を力の限り振り回した。影を切っていく。ギは手のひらから光を放った。影は
チャーリー さん作 [393] -
ヤス#176
ヤス#176「首相…これは隣国の攻撃では無いようです…科学では説明がつかない…何か、得体の知れない何かが動いています」「大臣…分かるように説明してくれないかね…科学で説明できないものなど無い筈だ!お伽話じゃないんだぞ!」「はい…おっしゃる通りですが…相手が見えないのです」「隣国の秘密兵器か?それともテロか?」「いえ…そうでは無いようで…」「とにかく、一刻も早く敵を確定しろ!このままでは日本は滅び
チャーリー さん作 [363] -
ヤス#175
ヤス#175【影の軍団と黒い龍・ブラックドラゴン】戦いは静かに始まった。影が其処かしこで蠢いている。影は道行く人々を攫っていった。誰も気づかない。に日に日に行方不明者が増えていく。それは次第に顕著化し、人々は某共産国の拉致工作だと騒ぎだした。日本と隣国の国交が険悪なものになっていった。濡れ衣を着せられた隣国は怒りを露にした。核兵器を保有したいる事を公式に発表し、日本を脅してきた。首相が異例の声明
チャーリー さん作 [350] -
ヤス#174
ヤス#174「泰子殿も落ち着くのじゃ…二人とも死んだ訳ではない…生まれ変わるのじゃ…この世を守る為に生まれ変わるのじゃ…このワシを信じろ」空には満天の星が煌めいていた。
チャーリー さん作 [437] -
ヤス#173
ヤス#173「見えました…ヤス…私の過去が…はっきりと見えました」「時が来たようじゃ…ヤス…あの岩に母様と登れ」「あの岩だな…」「うむ…」「母さん…いくよ」「はい…ヤス…行きましょう」「大丈夫だ。心配ないよ…俺がついている」「心配などしていません。ヤス…あなたは私の全て…そして、私の命はあなたのものです…さあ、参りましょう」ヤスは純子の手を引くと岩の上に登った。岩にぶつかったうねりがしぶきを上げ
チャーリー さん作 [286] -
ヤス#172
ヤス#172酒宴がひらかれた。サトリはひとなめしただけで酔っ払ってしまった。もともと黒い顔がどす黒く染まっている。親分は相変わらず、酒豪振りを発揮し、訳の分からない踊りを披露した。サトリが手を打って喜んでいる。ヤスは久しぶりに親友と酒を汲み交わした。純子と泰子は品良く杯をかわしながらも、何やらヒソヒソと話をしている。時々、はじけたように大笑いする。ヤスは感じ取っていた。これが束の間の休息であり、
チャーリー さん作 [280]