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チャーリー さんの投稿された作品が186件見つかりました。
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ヤス#63
ヤス#63純子はヤスの手を引いて寝室に消えた。暗雲が立ち込めている。穏やかだった海に白波が立ち始めていた。「母さん…俺、どうしたら…」「母さんに任せてね…ヤスは誰にも渡さない。私のものよ」「俺も母さんを誰にも渡さないよ。必ず守ってやる」「ああ…ヤス」「母さん…」二人は抱き合うと、互いを求めた。ヤスは純子に導かれるまま、初めて経験する快楽のほとばしりを母の体内に幾度も放った。放つ度に母への愛が深く
チャーリー さん作 [299] -
ヤス#62
ヤス#62ヤスは純子の顔を恐る恐る見上げた。優しく微笑んでいる。どう取ればいいのだろうか。ヤスは混乱していた。真意を聞きたかったが聞くのが怖かった。「思い切り勇気を出して言っちゃった。ふふっ。ほっぺに、チュウしていい?」「うん、いいよ…」ヤスがそういいながら顔をふりむいた時、純子の唇がヤスの唇と重なってしまった。「あっ…」「ホントにチュウしちゃった…」「母さん…」「ヤス…」偶然がセキを切ってしま
チャーリー さん作 [314] -
ヤス#61
ヤス#61ヤスは純子の膝枕で横になったまま、目を閉じて母の言葉に耳を傾けた。純子は賢三と森一がヤスを載せた小船を曳いて島に戻ってきた日の事を淡々と話した。瞳にはうっすらと涙が滲んでいる。一滴の涙となってヤスの頬へて落ちていった。ヤスはそれでも黙って純子の話を聞いていた。「それでね…子を授かる事ができないでいた私たちはあなたを育てる事にしたの…でも、いつか…真実は話さなければと思っていたわ…何があ
チャーリー さん作 [340] -
ヤス#60
ヤス#60「げっ!」「ふふっ…だから、ヤスには物の怪が見えるのよ」「…嘘だ」「あら、どうして嘘だとわかるの?」「ハハハ。母さんみたいな物の怪なんかいないよ」「あら、どうして?ヤス、どうして?」ヤスは閉口した。母の顔が目の前に迫っているのだ。甘い息がかげそうな距離まで母の顔が迫っていた。ヤスは股間が膨らむのを感じて狼狽した。そして、顔を横に向き直した。「母さん、耳掃除して…」「はいはい」「…奥…痛
チャーリー さん作 [318] -
ヤス#59
ヤス#59そして、シットが現れた時には母にしがみつかれ、乳房に顔をうずめた。あの時の感触が鮮明に脳裏に焼き付いている。耳の中がくすぐったい。母が時々、耳の穴を吹いている。ヤスは耳の穴を吹かれる度に体を震わせていた。桜の花びらが、ハラハラと舞い落ちてヤスの口元に貼り付いた。純子はそれを取ろうとしたが、しっかりと貼り付いて取れない。純子は指を舐めて花びらを取ろうとした。そのとき、純子の唾液で濡れた指
チャーリー さん作 [312] -
ヤス#58
ヤス#58【母の愛】ヤスはメキメキ成長していった。背丈も父を追い越し、幼い頃からの労働と、十歳から始めた剣道で、筋肉も隆々としてきた。母の具合が芳しくない。気候が良いときは表に出て仕事こなしているが、冬になると臥している事が多くなっていた。歳はこの春で三六になる。縁側で繕いものをしていた。「母さん、具合はいいの?」「ああ…帰ったの?具合はすこぶる良いわ…ヤス、お茶を飲むでしょう?」「あ、良いよ。
チャーリー さん作 [285] -
ヤス#57
ヤス#57「ヤス…母様から何か聞いたか?」「何をだ?」「何も聞いていないか…」「だから…何をだ?そういえば、アイが可笑しい事を言っていた」「何と?」「俺が実の子ではないと…母さんに向かって言っていた…お前の子ではないと…サトリは知っているのか?」「何を?」「真実を…だ」「母様は何と?」「自分の子だと…」「ヤスはどちらを信じる…」「勿論、母さんの言葉だ」「では、それが真実じゃよ。お前は紛れもなく母
チャーリー さん作 [299] -
ヤス#56
ヤス#56「そういう訳ではないがね」「では、どういう訳だ?」「実はな…」「ふんふん…実は?」「昨日、爺さんと漁に出たんだ」「ふんふん」「最近は漁が少なくてな…それで、爺さんが、俺には漁師を継がせないと言ったんだ」「ヤスは漁師になりたいのか?」「ああ、漁師になりたかった」「では、何故ならぬ」「俺はね、爺さんを尊敬している。その爺さんが俺に絵描きになれと言っているんだよ」「絵描き?それにしても、また
チャーリー さん作 [305] -
ヤス#55
ヤス#55【タットブ】ヤスが成長した。母は時々、寝こむようになった。余り体が丈夫でないのがヤスにとって気がかりだった。母の純子はヤスを溺愛した。ヤスは最近になって、五年前にサトリから聞いた話がようやくわかるような気がした。だが、あくまで、気がしていただけである。ヤスは恋などした事がなかったのだ。この春、中学に上がる。流石にサルマタははいていない。今は三年前から始めた剣道の修練に余念がない。勿論、
チャーリー さん作 [300] -
ヤス#54
ヤス#54「フオッ、フオッ、フオッ…ちと、難しすぎたか…では、ヤスよ…お前は母様が好きのようだな」「それがどうかしたのか?」「アイはな、お前に恋したのじゃ。その恋があのように美しいオナゴに仕立てていった。だか、お前の心は母様で一杯じゃ。ヤキモキを焼いたのさ」「これから、どうなる」「そんなことはわからんよ。女心は龍神様とてわからんじゃろう。フオッ、フオッ、フオッ。まあ、しばらくは現れんじゃろうがの
チャーリー さん作 [288]