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チャーリー さんの投稿された作品が186件見つかりました。

 
  • ヤス#171

    ヤス#171「泰子殿。確かに、ヤスの母様じゃ…だが、生まれ変わったとは言え、記憶はまだ心の奥の奥じゃ…」「…という事は…その記憶が戻ると?」「うむ…それも、今は分からん」純子は静かな微笑を湛えるだけだった。頭が混乱している。純子は目の前の現実を受け入れようと精一杯だった。「母さん…変わりはなかったかい?」「ええ…でも、ほら…やっちゃんから頂いたツブテ…こんなに大きくなりましたよ」「おおっ!」泰子
    チャーリー さん作 [260]
  • ヤス#170

    ヤス#170玄関の開く音がした。「お…早速、来たようじゃな」「誰か来たのか?」「泰子殿じゃよ。それにご子息の泰治じゃ」「二人に会ったのか?」「当たり前じゃ。お前がツブテを授けたおなごじゃ。会わずにおれようか。それに泰治には剣を授けた。両刃の剣じゃ。善と悪を見分ける。もう、ヤスの知っている泰治ではないぞ。立派になりおったわ。ふぉっ、ふぉっ」「ごめんください!」「おう!入るがよいぞ」泰治に続いて泰子
    チャーリー さん作 [265]
  • ヤス#169

    ヤス#169【運命の時】「着いたよ、母さん」「ええ…素敵な所ね…まるで時間が止まっている…何だか懐かしいわ」久しぶりの我が家。ヤスが旅立った時のままだ。イロリに火が入れてある。自在鍵から下げられたヤカンの口から湯気が立っていた。小さな老人がちょこねんと座っている。「サトリ…サトリか?」「フオッ、フオッ、フオッ…待っていたぞ…おおっ!ギではないか!久しぶりじゃのお!」「おおっ!サトリ!久しぶりだ。
    チャーリー さん作 [412]
  • ヤス#168

    ヤス#168「おう!久しぶりにサトリとも会いたい。連れていってくれるか」「勿論です。母さんにも会って欲しい人がいるんだ」「泰子さん…でしょう?」「知っていたの?」「弘子さん…女将さんから聞きました。あなたのもう一人のお母様ね」「うん…」「いよいよ…だな。ヤス殿」ドアをノックするものがいる。「おう!入れ」「失礼します…」静かにドアが開いた。入って来たのは次郎。次郎はヤスの顔を見ると腰を屈め、そして
    チャーリー さん作 [380]
  • ヤス#167

    ヤス#167「いや、待て。先に俺に話させてくれ」「…はい。分かりました」「ヤスよ…実は…」「はい…」「純子も良く聞け…実はな…俺は人間ではない。人の姿をしているが、真の人間ではない」「………………」「はい…知っていました」「純子…知っていたか…」「はい」「ヤスよ…純子から全てを聞いた。…ヤス殿…俺には手下が二十三人いる。人間の手下は千人だ」「はい…」「皆の命…ヤスに預ける。勿論、俺の命もだ」「親
    チャーリー さん作 [309]
  • ヤス#167

    ヤス#167「いや、待て。先に俺に話させてくれ」「…はい。分かりました」「ヤスよ…実は…」「はい…」「純子も良く聞け…実はな…俺は人間ではない。人の姿をしているが、真の人間ではない」「………………」「はい…知っていました」「純子…知っていたか…」「はい」「ヤスよ…純子から全てを聞いた。…ヤス殿…俺には手下が二十三人いる。人間の手下は千人だ」「はい…」「皆の命…ヤスに預ける。勿論、俺の命もだ」「親
    チャーリー さん作 [263]
  • ヤス#166

    ヤス#166【嵐の前】街は急ピッチで復旧工事が進んでいた。テレビのニュースでは、福岡を集中的に襲った異常気象を、専門家達が苦し紛れの持論で唱えていた。死者は三百人を越え、尚、行方の分からない者は千人を超えると言う。未曽有の惨事となった。ラブホテルで十一人の首が無い死体が発見された。だが、そのニュースにマスコミは、執拗には食いつかなかった。料亭・香月も営業出来るまでに改装工事が進んでいた。健さんが
    チャーリー さん作 [288]
  • ヤス#165

    ヤス#165「決まっているでしょう。私のお家。狭いけど、寮も二階は使えるし。とりあえずはうちに住んで下さい」「良いのかしら…」「当たり前です。その為に来たのですから…さあ、行きましょう」「あなた…」「そうだな…恭子ちゃん、甘えさせてもらうよ…香織、詩織を起こしてくれ」「あ、良いですよ。僕が抱いて行きます」「ハハ…重いですよ。小柄だけど、もう十七ですから…香織、起こして」「大丈夫ですよ」ヤスは詩織
    チャーリー さん作 [260]
  • ヤス#164

    ヤス#164「香織…家が吹き飛んだようだけど」「うん…お父さんがね…早く避難しようと言ったの。で、皆で家を出た途端…あっという間だったわ」「香織のお父さんはヒーローだな」「うん!恭子、やっちゃん。来て。こっちよ」ヤスと恭子は香織について行った。奥にもう一つ部屋があった。「あそこよ…お父さん!お母さん!恭子が来てくれたの。やっちゃんもよ!」疲れ切った表情の夫婦が立ち上がった。恭子の姿を確認すると、
    チャーリー さん作 [287]
  • ヤス#163

    ヤス#163辺りに、まばらだが明かりが灯り出している。電力会社による復旧工事が不眠不休で始まったのだろう。人間だって弱くはない。ヤスは襲ってくる魔物達と戦う決意を新たにした。ヤス達は公園に立ててある地図で公民館を探した。香織達が避難しているとすればそこにいるはずだ。「恭子、あれだろう。公民館だ」「香織達がいますように…」公民館は人で溢れていた。入り切れないのだろう。若者たちが表でたむろしている。
    チャーリー さん作 [268]
 
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