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チャーリー さんの投稿された作品が186件見つかりました。

 
  • ヤス#162

    ヤス#162「や、やっちゃん!恭子!…行っちゃった…どこに行くつもりかしら…」ヤスと恭子が乗るワゴン車はあっという間に走り去っていった。二人を乗せたワゴン車は住宅街に入った。ここまで走って来た中で最も被害が大きい。障害物が車を遮るように散乱している。そして、完全に道を塞がれた。「これ以上は無理だな…恭子、歩くぞ」「うん!もうすぐだから」二人は手を取り合って歩いた。異臭が漂っている。下水が逆流した
    チャーリー さん作 [337]
  • ヤス#161

    ヤス#161「どこだっけ…香織の家」「東区よ。車で一時間くらいのところ」「大将。純子さんをお願いします。俺、様子を見てきます。恭子…地図を書いてくれないか?」「私もやっちゃんと一緒に行く!」「まだ危ないよ。地図を書いてくれ」「嫌だ!一緒に行く!」「恭子」「ヤス、娘を連れて行ってやってくれ…親友の安否が心配だろう」「わかりました。恭子、行くぞ」「うん!」「ヤス、ウチの車を使えよ。表の車は誰のだ?」
    チャーリー さん作 [294]
  • ヤス#160

    ヤス#160香月が心配だった。恭子に香織。無事だろうか。ヤスはアクセルを踏んだ。ガレキとなった街が後ろへと飛んでいく。全てがシットの仕業だろうか?あのシットにこれほどの力があるとは思えなかった。とすれば、更なる強敵が現れた事を意味する。星が煌めいている。ひとまず安心して良いだろう。ヤス達は香月に着いた。うっすらと灯りがついている。自家発電だ。香月には発電機が備えてあるのを思い出した。ヤスは玄関の
    チャーリー さん作 [358]
  • ヤス#159

    ヤス#159「母さんは持ってるの?免許」「うん!持ってた」「持ってた?」「うん。取り消しになっただけよ。心配しないで」「しないでって…」「だって、この惨状よ。そんな事、言ってられないでしょう?さあ…急いで戻りましょう!」「分かった。やっぱり、俺が運転する」ヤスは無理やり純子からキーを取り上げるとハンドルを握った。エンジンを掛けるとギアを入れた。「あっ!ヤス、それはバック!」車が急発進した。後ろの
    チャーリー さん作 [341]
  • ヤス#158

    ヤス#158「頼もしいわ…でも、私なら大丈夫よ」純子は懐からドスを出してヤスに見せた。「母さん…そんな物を何で…」「あら…いけない?いつも持ちあるいているわよ。それに…これも」「拳銃!チャカじゃないか!ハハハ…逞しく生まれ変わったね」「昔の私は違ったの?」「うん」「どう違ったの?」「うん。優しくて…おしとやかで…」「嘘!」「嘘じゃないさ…着いたよ。管理室にキーがあればいいんだけど…」ヤスは管理室
    チャーリー さん作 [316]
  • ヤス#157

    ヤス#157シットはそう言い残すと、渦の中に沈んでいった。すると、浸水していたホテルから一気に水が引いていった。そこにはシットにはねられた二つの首が転がっていた。ヤスは純子の手を引くとホテルを出た。二人の目に未曽有の惨状が映った。月灯りの中、街の灯りは消えている。車があちこちでひっくり返り、ビルの一階部分のガラスがことごとく割れていた。死体があちこちに転がっていた。首が有るもの、無いもの…残酷過
    チャーリー さん作 [418]
  • ヤス#156

    ヤス#156首が飛んだ。首はクルクルと舞いながら渦の中に落ちた。「どうした!美知っ。早く来い!…美知…うああああっ!」男が振り向いて驚愕した。手を引いている連れの頭が無かった。次の瞬間。男の頭も飛んだ。「ひっ!やっちゃんは…一体、あれは何?」「…シットだ…あの髪の鞭はシット…」ホテル内は地獄図を呈していた。あちこちで悲鳴が響き、血が飛び散っていた。流れ込んだ水が内側から赤く染まっていく。渦が深く
    チャーリー さん作 [453]
  • ヤス#155

    ヤス#155暴風雨。ヤスと純子は服を着るとタクシーを呼んだ。だが、無理だと断られた。いつの間にか、街には大蛇が這い回るかのように、濁流が走っていた。ホテルは騒然となった。ヤスはドアを開けた。宿泊客が不安げなおももちで廊下に出ている。既に一階部分が浸水していた。純子が長い髪に手グシを入れながら出てきた。その時、轟音が響いた。「キャーッ!」純子がヤスにしがみついた。ヤスは純子の体を庇うようにして踊り
    チャーリー さん作 [380]
  • ヤス#154

    ヤス#154ヤスの魂は崎戸島のあばら屋にあった。母を抱いている。幾度も夢の中で抱いた。だが、今は現実に抱いていた。同じ匂い。そして、同じ体温。優しい母。甘い体。ヤスは腕の中で溶けていく母の香りを全身で感じた。「母さん!」「ああっ!ヤス…ヤス…あああっ!」暗雲が立ち込めていた。雨が地面を叩き、落雷が地響きのように伝わってくる。「やっちゃん…ヤス…」悦楽の果ての休憩から目覚めたヤスに、純子が微笑んだ
    チャーリー さん作 [339]
  • ヤス#153

    ヤス#153「私はお母様の生まれ変わり?」「わかりせん。サトリが言っていました。輪廻した母と出会えたとしても…母はその事には気がつかないと…」「確かめる方法は無いの」「サトリなら…サトリなら分かるかもしれません」「サトリはどこに?」「崎戸島に戻れば会えるはずです」「…やっちゃん」「はい」「お母様の事…ちゃんと覚えてる?」「勿論です。1日も忘れた事はありません」「愛し合った事も?」「…はい。肌の温
    チャーリー さん作 [466]
 
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