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チャーリー さんの投稿された作品が186件見つかりました。
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ヤス#152
ヤス#152ヤスの広い背中には…いや、腰から首筋に及び、赤い龍が棲んでいた。純子の夫は組の親分だ。イレズミなど驚きもしない。だが、ヤスの背中に浮かび上がる赤い龍はイレズミでなない。まさに「棲んでいる」と言う言葉が的確だろう。それ程、生々しく浮き上がっていた。「や、やっちゃん…こっちを向いてくれない?あ、あの…何か纏ってくれたら嬉しいけど…じゃないと…」「あ、すみません…今、服を着ます」「ええ…そ
チャーリー さん作 [352] -
ヤス#151
ヤス#151【竹内親分の妻・純子】「あの…ねぇ、やっちゃん。お話があるからって黙ってついて来たけど…ここ、不味くない?知ってるの?ラブホテルよ」「はい。それくらいは知ってます」「じゃあ…何をするところかも知っての上…なのね?」「母さん、これを見て下さい」ヤスは、ソファに腰掛けて怪しい微笑を浮かべている純子にアイノツブテを差し出した。サトリから預かった時はゴマ粒程度の大きさだった物が、今では小豆大
チャーリー さん作 [296] -
ヤス#150
ヤス#150「だって、そうでしょう?母親じゃあ、あの子を抱けないわ」「ぐっ!…純子、お前」「あら…私を貸すと言うのは、そう言う事もあると言う事でしょう?」「うーむ…そこまでは…うーん…うむ」「クスッ…馬鹿ね 。あの子はそう言う子じゃないわよ。そうでしょう?弘子さん」「もちろん。そんな子じゃないわ。…でも、純子さんの出方次第では…」「あら…二人して私に責任を押しつけるの?」「そうそう…責任重大」「
チャーリー さん作 [469] -
ヤス#149
ヤス#149弘子の嫉妬心は大きな愛情で包み込まれて姿を消した。「そうと決まれば…女将よ」「はい、親分さん…何か?」「女将は俺と付き合え。ヤスは早く上がらせろ。良いな」「まっ!私が親分さんと?私は人妻ですよ」「大将と俺は杯を交わした義兄弟だ。嫌とは言わさんぞ。うあっはっはっ」「はいはい。朝まで飲み明かしますか」「おうっ。久しぶりに女将とシッポリ…とな。何をしてる。ヤス、着替えて来ないか」「そうしな
チャーリー さん作 [318] -
ヤス#148
ヤス#148「そう言えば…泰子が言っていたわ…やっちゃんのお母様の名前私とした事が、ホホホッ…娘の恭子に似て、どこか抜けているのよねぇ」違う。恭子が母親の弘子に似ているのだ。「ヤス…ウチの養子になれ」「だから、ダメだってば!親分さん」「うあっはっはっ!」竹内夫妻と女将は、ヤスの話を単なる偶然として捉えたようだが、ヤスは違っていた。自分の前で微笑む純子が死んだ純子の生まれ変わり…そうとしか思えない
チャーリー さん作 [425] -
ヤス#147
ヤス#147「凄かったらしいな…あっという間に三人を倒したそうじゃないか」「えっ?」「妹の裕子が…凄い喧嘩を見たって言っていたんだ…で、裕子は後になってから思い出したらしいんだが、女の子の一人がここの恭子ちゃんに似ていたと言うんだよ。やっぱり、そうか…お前、ウチに来ないか?」「あーっ!…駄目ですよ、親分さん。やっちゃんは大切な預かり者なんですから…駄目、ダメ!」「うあっはっはっ!女将さん、まあ、
チャーリー さん作 [308] -
ヤス#146
ヤス#146「ええ、ええ。もう、やっちゃんが来てからますます元気になっちゃったわ。さ、先ずはおビール…どうぞ…やっちゃん、お刺身…盛あわせでね」「はい。かしこまりました」ヤスはネタケースを開けると包丁を握った。手が微かに震えている。純子がいる。目の前に母の純子がいるのだ。ヤスは心の動揺を隠せなかった。下を向き、刺身の盛あわせを作るが、包丁を握る手に汗が滲むのがわかった。額にも粟粒のような汗が湧き
チャーリー さん作 [305] -
ヤス#145
ヤス#145【竹内親分】「いらっしゃい…あ、親分…いらっしゃいませ」「こら、ヤス。ここは店だ。親分なんて呼ぶんじゃない。「あ、すみません…竹内さん」「うむ…今日は嫁と来たぞ」「ありがとうございます。カウンターで宜しいですか?」「うむ…」「さ、どうぞ…奥様も…あっ!」「どうした?ヤス。鳩がマメ鉄砲食らった顔して」「あ…いえ…どうぞおかけ下さい…紀ちゃん!おしぼり!」竹内親分は、ヤスの目の前にどっか
チャーリー さん作 [448] -
ヤス#144
ヤス#144「私達も一眠りする?」「そうね…主役がこれじゃね…寝よう!」恭子も香織も本気で眠る気はなかったが、ヤスの寝息に誘われるように、いつの間にか眠ってしまった。ヤスは目を開けると、鏡に映る姿をじっと眺めていた。
チャーリー さん作 [355] -
ヤス#143
ヤス#143「やっちゃん…やっちゃんってば…寝ちゃ…嫌よ」「あ…うん…起きてるよ」「うそ。寝言を言っていたわよ」「寝言を?」「うん」「何て?」「恭子…香織…好きだよって。ね!香織。そう言っていたわよね」「あ、うん!そうそう。愛してる…って」「はーん…そう?…へぇ」「あら…じゃあ、どんな夢を見ていたのよ」「うん…それよりさ」「うん。何?」「恭子のオッパイ…綺麗だね。丸見えだよ」「キャッ!やっちゃん
チャーリー さん作 [359]