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チャーリー さんの投稿された作品が186件見つかりました。
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ヤス#142
ヤス#142帰路。モーテルがあった。ヤスが香織に入るように指示すると車香織はハンドルを大きく切りながら駐車場に滑りこんだ。一番安い部屋に入れてもらう。部屋に入ると恭子と香織が抱きついてきた。「あーん!怖かったよー!」「でも、やっちゃんって凄いのね。映画を見ているようだったわ。ねぇ、香織」「うん。いったいどうなるかと思ったけど、あっという間だったわ。凄いな…オリンピック選手でも敵わないわよ」「そう
チャーリー さん作 [296] -
ヤス#141
ヤス#141「ほら…あそこに白いものがあるだろう」ヤスは嘘八百を口にした。対戦相手の二人が、ヤスの指す方を見た。瞬間、ヤスが飛んだ。人間の跳躍力を超えている。ヤスはサッカーのボレーシュートでもするかのように男の頭に蹴りを入れた。男は一蹴りで飛んだ。白目を剥いて倒れた。砂の上にフワッと着地したヤスは、残った痩せ男を見据えた。「ひっ!あわわっ…化け物…俺は…ほら、弱いから…何もしないから」「早く病院
チャーリー さん作 [305] -
ヤス#140
ヤス#140右に痩せて背の高い坊主頭。そして、左には体格の良い茶髪。こいつがリーダーだろう。ヤスはやれやれと思った。以前、中洲でヤクザに絡まれた事がある。ひょっとして、こいつらも魔物か…?ヤスは体中の筋肉を緊張させた。「別に逃げている訳じゃないけどね」恭子と香織は抱き合って震えていた。「はん!女の前だからって、カッコつけるんじゃねぇよ。痛い目を見るぞ」「可愛い女二人連れて3Pでもやるのか?ハハハ
チャーリー さん作 [322] -
ヤス#139
ヤス#139「うん…たぶん。やっちゃん。私じゃ、やっちゃんの孤独を埋められない?」「ハハハ。今は孤独じゃないよ。ちょっと聞いただけさ。ゴメンよ。気を使わせたみたいだね」「やっちゃん。好きなの…やっちゃんの事が大好きなの」「ハハハ。恭子もそう言ってた」「うん…二人で好きなのよ」「一人占めにしたいとは思わないのか?」「したいよ。私だけ見て欲しいと思うよ。でも、恭子とは親友だし、やっちゃんも恭子も失い
チャーリー さん作 [277] -
ヤス#138
ヤス#138恭子と香織は嬉々としてはしゃいでいた。タバコを吸いながら歩くヤスの周りを、子犬のように走り回っていた。潮の香りがする。だが、崎戸島の匂いとは違っていた。同級生たちは皆、どうしているだろうか。島を離れて、それぞれの道を歩んでいるはずだ。大阪、名古屋。そして、東京。大都市に散らばって行った友人の顔を思い出していた。皆、孤独を感じているのだろうか。突然、背中が重くなった。恭子が飛びついてき
チャーリー さん作 [328] -
ヤス#137
ヤス#137「泰子おばさまが言ってたわ。高校では成績がトップクラスだったそうね」「本当なの?恭子」「うん。国立大も間違いなく合格するって言われていたんでしょう?やっちゃん」「そんなの、受験しなきゃ分からないさ。落ちていたかもしれない」「聞いたのよ。泰子おばさまはやっちゃんの後見人だから、何でも知ってるみたいよ…。模擬試験で県下ナンバーワンだったそうじゃない。凄くない?香織」「うんうん。凄い!」「
チャーリー さん作 [320] -
ヤス#136
ヤス#136ヤスは驚いた。キースは母が愛したジャズ・ピアニストだ。ヤスは香織の横顔を見つめた。どことなく、写真で見た、母の若い頃に似ている。一時間程で宗像の海岸線に出た。砂浜が続いている。崎戸島は海で囲まれているが、ビーチが一つも無い。ヤスには新鮮だった。ビーチサイドにぽつんとカフェがあった。香織はハンドルを大きく回すと、そのカフェの前に車を停めた。「着いたわ」「降りて、コーヒーでも飲みましょう
チャーリー さん作 [265] -
ヤス#135
ヤス#135香織の運転で東へと向かった。車のカセットテープからハードロックが流れている。物静かな香織の趣味には思えない。「このディープパープルは香織の趣味なの?」「私のよ、やっちゃん。知ってるんだ、ディープパープル」恭子が後部座席から、ヤスの首に手を回してきた。なるほど…と思う。恭子が後部座席に座りたがった理由わかった。恭子はなかなかの策士だった。「それくらい知ってるよ。板前と言えば演歌というイ
チャーリー さん作 [277] -
ヤス#134
ヤス#134「ふふっ。大丈夫よ…やっちゃん、ありがとう。倒れるところだったわ」「そそっかしくてごめんなさい」「いいのよ…それより、やっちゃんから首筋にチュウされちゃたわ。ふふっ」「あ、いや…今のは偶然で…」「わかっているわよ…でも、ラッキー」「女将さん。恥ずかしい事、言わないでくださいよ。でも、俺もラッキーでしたよ…ハハハ」「お出かけなの?」「はい。恭子さんに誘われて…ドライブに。香織さんも来て
チャーリー さん作 [262] -
ヤス#135
ヤス#135香織の運転で東へと向かった。車のカセットテープからハードロックが流れている。物静かな香織の趣味には思えない。「このディープパープルは香織の趣味なの?」「私のよ、やっちゃん。知ってるんだ、ディープパープル」恭子が後部座席から、ヤスの首に手を回してきた。なるほど…と思う。恭子が後部座席に座りたがった理由わかった。恭子はなかなかの策士だった。「それくらい知ってるよ。板前と言えば演歌というイ
チャーリー さん作 [285]