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チャーリー さんの投稿された作品が186件見つかりました。
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ヤス#134
ヤス#134「ふふっ。大丈夫よ…やっちゃん、ありがとう。倒れるところだったわ」「そそっかしくてごめんなさい」「いいのよ…それより、やっちゃんから首筋にチュウされちゃたわ。ふふっ」「あ、いや…今のは偶然で…」「わかっているわよ…でも、ラッキー」「女将さん。恥ずかしい事、言わないでくださいよ。でも、俺もラッキーでしたよ…ハハハ」「お出かけなの?」「はい。恭子さんに誘われて…ドライブに。香織さんも来て
チャーリー さん作 [257] -
ヤス#133
ヤス#133ヤスは香織を抱き寄せると唇を重ねた。唇を重ねながら、街の女はこうも早熟なのかと感嘆した。香織に続いて恭子との儀式をおこなった。恭子は香織よりも積極的に唇を求めた。ヤスは呼吸困難なって、唇を離した。「ふーっ。恭子は情熱的なんだね」「ふふっ…これで、やっちゃんは私達のものだからね。浮気しちゃあ、ダメよ」「えっ?…そう言うこと?」「そう。そう言うことです」ヤスは三度、頭を抱えてしまった。ヤ
チャーリー さん作 [331] -
ヤス#132
ヤス#132「えっ?そうなの?香織、迷惑?」「ううん。迷惑だなんて…うん。私もやっちゃんが好き!」「ほーら。やっちゃん、言ったでしょう?私達、やっちゃんが好きです」「…はい、わかりました」「あ、ずるい!わかりましただなんて。やっちゃんはどうなのよ」ヤスは知らない間に窮地に追い込まれていた。「どうって…どう言えばいいんだよ」「決まっているでしょう。好きか…嫌いか…でしょう」流石のヤスも参ってしまっ
チャーリー さん作 [310] -
ヤス#131
ヤス#131恭子は自分の浅はかさに気付いたようだった。そして、素直に手をついて謝った。ヤスはそんな恭子の姿が意外で好感を持った。香織が遠慮がちに聞いてきたので、ヤスはかいつまんで自分の経歴を話した。勿論、サトリや龍神の話はしない。「…で、先日、美術館で逢った女性が女将さんの親友というわけさ。感謝してるんだ」「そう…そうだったの…なんだか凄いな。尊敬しちゃう」「仕方がないよ。自分の人生だから。運命
チャーリー さん作 [327] -
ヤス#130
ヤス#130「ふふっ。やっちゃん、イラストレーターというのはね、広告や絵本とか媒体を通した絵を描くお仕事よ。必ず印刷という媒体を通すの。画家みたいに原画勝負では無いというところが相違点かな」「ああ、よくカタログとかにあるやつ?」「そう、そう。それよ」「へぇ。それも面白そうだね。絵を描くのは同じだし」「うーん…ちょっと違うんだけどね。まあ、似ていると言えば似ているかな」「へぇ…頑張ってね。香織」「
チャーリー さん作 [443] -
ヤス#129
ヤス#129恭子は可愛い顔立をしている。だが、この性格がついて行けそうにい。自由奔放と言えば聞こえが良いが、単にワガママなだけなのかもしれない。ヤスがお嬢様と呼ぶのは、そういうヤユの意味も含まれていたのだ。「あの…平井さん」「ああ、ヤスでいいよ。香織は俺より年上じゃないか」「あ、じゃあ…やっちゃん…絵を見たいな」「OK。わかったよ。ちょい、待ってね」ヤスが押し入れを開いて大きなスケッチブックを持
チャーリー さん作 [292] -
ヤス#128
ヤス#128恭子は店のお嬢様だ。ないがしろにも出来ない。ヤスは付き合う事にした。「ねぇ、やっちゃん」「はい、何でしょうか?恭子さん」「まず、その話し方。何とかならない?」「そう言われても…お嬢さんは、お嬢さんだし…」「じゃあ、せめて、この場だけでも変えてくれない?友達になりたいの」「どんな風に言えばよいのですか?」「そうね…例えば恋人に話すように…とか」「恋人…ですか。でも、恋人なんていないから
チャーリー さん作 [325] -
ヤス#127
ヤス#127【恭子と香織】のれんが下ろされ、1日が終わった。ヤスは風呂からあがると自室に戻り、美術雑誌を見ていた。すると、ドアが遠慮がちにノックされた。「開いてますよ。健さんですか?」ドアがそろりと開いた。「き、恭子さん!それに香織さんまで。ヤバイっすよ。女将さんに怒られますよ」「だから、こっそり来たのよ。はい、ビールの差し入れよ」「これって、お店の冷蔵庫からでしょう?」「ピンポーン。バレた?」
チャーリー さん作 [311] -
ヤス#126
ヤス#126「そんな…詫びなんて…いいですよ。申し訳ありませんでしたと言って下さい。謝っていたと…」「ハッハッハ。そんな事を言ったらアイツの血管が切れてしまうぞ。まあ、ヤスなら屁のようなものだろうがな」「じゃあ、お咎めはないのですね」「当たり前だよ。でも、驚いたぞ。香月の板前だったとはな。香月、なかなかの若者を手に入れたな」「ああ。腕も良くてね。ヤス、竹内さんに刺盛を作ってくれ」「はい、大将」香
チャーリー さん作 [324] -
ヤス#125
ヤス#125ヤスは仕込みを終えると板場に入った。店はのれんを出したばかりだ。客はカウンターの中央に一人いるだけだった。一見してカタギでは無さそうな五十代半ばの男性だった。ただ、大将の香月と親しそうに話している。その男性がヤスを見据えた。また、何やら大将と話している。ヤスは会釈だけして包丁を研いだ。「ヤス。ちょっと来い」「はい…大将。…何か?」「お前、先日、泰子さんと中洲に行ったか?」「はい…行き
チャーリー さん作 [351]