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春歌 さんの投稿された作品が35件見つかりました。
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保健室と、優しい痛み4
いつの間にか離れたところに座ってたはずの先生があたしのベッドの上に座ってた。あたしは寝たままで、先生はその上に覆いかぶさるようにあたしを掴んでーーー。あまりの近さにカアッと顔が熱くなる。「謝るのは先生の方だ…」今までに見たことのない悲しい顔で先生があたしの肩を掴む力を緩めた。「その通りだ。今まで…先生は中沢の気持ちに気付きながら、ずっと」そう言ってもっと険しい、悲しい表情になる。そんな先生見たく
春歌 さん作 [456] -
保健室と、優しい痛み3
まだ頭の中で迷走する先生にあたしは唇を噛み締めた。「…ごめんなさい、先生」「……なんで謝るんだ」「先生を困らせたから…」そしてきっと、先生が探しているのはーーー。「…あたしのこと、好きになれないならそうハッキリ言ってくれていいよ」「中沢…」「ごめんなさい…!ほんと、なんか変なこと言っちゃってっ…」急に張り詰めていたものが解け始めてあたしを飲み込んだ。「先生はっ、…わかってるから!あたし…っ。せ、
春歌 さん作 [591] -
保健室と、優しい痛み
「…は?なんの…」「あたしがこういう気持ちでいたこと!」今度こそ大きく、彼のその普段は冷静な顔が大きく歪む。やっぱり…。そう、あなたは知ってたはずだ。あたしがあなたを見る目を、あなたと微かに触れるときのほのかな嬉しさを、喋るときの表情を。「なのに先生は今まで気付かない振りをしてきた…」いつからか先生はあたしと視線を合わせないようになった。避けるように一定の微妙な距離をおくようになった。二人共いつ
春歌 さん作 [427] -
保健室と、優しい痛み2
「ねぇ、先生」「ん?」「…ーーーもし…」そこで自分にストップをかけた。ちょっと待って、あたし。よく考えて…。自分が今から生もうとしてる言葉の危うさに、危険さに、あたしの理性が働きかける。もしこの言葉を言ってしまったら…。「何?」「…あ、えと…」突然黙り込んだあたしに一瞬彼は何か言おうとしたけど、開きかけた口を閉じてまたあたしの答えを待つ。しばらくの沈黙の後。あたしは決心して口を開いた。「先生」「
春歌 さん作 [381] -
保健室と、優しい痛み。
「ねぇ先生、あたしあとどのくらい生きられるんかな?」「んー?生きる気があればどんだけでもじゃねーか?」「…ふぅん。そっか」保健室の先生はいつもあたしの些細でいて普通なら答えにつまりそうな質問を簡潔にあっさりと答える。「お前はまた、そういう質問をする」呆れた口調で先生は校内では禁止のはずのタバコを灰皿に押し付けた。あたしはベッドから起きる気にもなれず、足で蒲団をめくり上げると小さく呟く。「だって生
春歌 さん作 [445]