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いっと さんの投稿された作品が316件見つかりました。
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ソードメーカー11―?
ライスはその申し出に、少し言葉を濁した。「何か不都合でも?」「いえ…ロイ君は今、ある事情で王宮から出る事を許されてはいないのですが…」「ある事情?」「はい。実は、ロイ君は敵から命を狙われているらしいのです」「何ですと!?」ライルは目を丸くして驚いた。「どうしてなのかは分からないのですが…とにかく今はそういう事情ですので、お会いできても、家に帰る事までは許されないかと思います」「…そうですか…」ラ
いっと さん作 [489] -
ソードメーカー11―?
「そうですね…敵から殺されそうになった所、ロイ君のお友達の知人がターンを使って王宮まで逃してくれたそうですよ」エミリアの質問に、ライスは慎重に言葉を選びながら、答えた。「ロイの友達…?はて…ロイにベイスでの友達がいたかな…?」ライルはそう言って、首を傾げた。「…あの…そのお友達って、もしかしてルイスと、リリーちゃんですか…?」「そうです。話しによれば、重体だったルイス君とリリーさんを、ロイ君が魔
いっと さん作 [460] -
ソードメーカー11―?
「…何か御用ですか?」ライルはその馴れ馴れしい態度と、戦いを邪魔されたという事で、内心、腹を立てていた。「いや、申し訳ない。馴れ馴れしすぎましたな」ライスはそれを察して馬から降りると、丁重に頭を下げた。「また騎士へのお誘いですか?それならお断りさせて頂きます」「いえ、今回参ったのはその件ではございません。貴方の息子さん…ロイ君の事でお話があるのですが」「何っ!?」ライルはロイの名を聞いた途端、目
いっと さん作 [435] -
ソードメーカー11―?
その隙をついて、ライルは弾丸のような速さでフードの人物の懐に飛び込むと、剣を一気に薙ぎ払った。「!」フードの人物は間一髪でその攻撃をかわしたが、マントが横に裂けてしまい、中に着ている甲冑が露になった。「貴様…騎士だったのか!おのれ…!」ライルはそれを見て、怒りの表情を露にした。「…」フードの人物は手早く懐から針と糸を取り出すと、破れた箇所を素早く縫い合わせた。「そこまで正体を知られたくないのか…
いっと さん作 [452] -
ソードメーカー11―?
「なるほど…あいつか…」フードを被った人物がロイやセイル達を攻撃したとの話しを思い出し、ライルは怒りの混じった唸り声を上げた。ライルは周囲を素早く目で見渡し、周りは林に囲まれて、民家は無し…か。思いっきりいけそうだな―\rそう思いながら、一つ小さく頷くと、剣の柄に手を掛けたままフードの人物に近づいて行った。「どうも、おはようございます。いやあ、最近、暑くなってきましたね」ライルはそう声を掛けなが
いっと さん作 [469] -
ソードメーカー11―?
「分かった。…でも、万一の事があったら絶対無理しないでくれよ、兄さん。悲しむのは息子さん達だけじゃないんだからさ…」「…ああ、分かってるよ。それじゃ、後は頼む」ライルは見送りに出たセイル一家に軽く手を振ると、そのまま町の出入口へと歩いて行った。「お義兄さん、無事だといいわね…」サリアはその後ろ姿を見つめながら、心配そうに呟いた。「ソードメーカーとしての腕はこの国の中でも飛び抜けてるからね。大丈夫
いっと さん作 [500] -
ソードメーカー11―?
「ありがとうございます」マギウスはそう言って、頭を下げた。「礼には及ばん」エリウスは苦笑しながら、マギウスの部屋から出ていった。「…」マギウスはエリウスが出ていった瞬間、唇を噛んで、拳で肘掛けを叩いた。失敗するとは…やはり、色々な条件を呑んでしまったのがいけなかったか…。まあ、所詮は捨て駒だ。どうにでもなる…―\rマギウスは邪悪な笑みを浮かべながら、椅子から立ち上がって、部屋を後にした。「よいか
いっと さん作 [489] -
ソードメーカー11―?
「上手くいくかは、やってみないと分かりませんが…」自信家のマギウスにしては珍しく、言葉を濁して、眉間にしわを寄せた。「…一体今回の策のどこで失敗したというのだ?」エリウスはその様子を見て、表情を曇らせた。「…町の住人の一部が『マジックパレス』まで逃げ込んだというのです」「!」その言葉に、エリウスは思わず息を飲んだ。「報告してきた人物は、『子供が逃げ込んだだけなので、信用はされないだろう』との事で
いっと さん作 [504] -
ソードメーカー11―?
暗黒剣の国カイストランドのほぼ中央に位置する場所に、首都「ダークパレス」がある。「ダークパレス」は闇属性の都市の中でも比較的交易が盛んな場所で、闇はもちろんの事、光のソードメーカー達も多数居住していた。その恩恵もあって、国の財政は安定しており、ここ最近は新たな産業開発に着手するため、多くの技術開発者達が、研究施設で働いていた。その「ダークパレス」の北にある黒一色で塗り潰された建物が、「ブラックシ
いっと さん作 [566] -
ソードメーカー10―?
「しょうがないでしょう。城の中に一日中いると、こういう面白い話しが中々出来ないのよ」アリネスはそう言って、悪戯っぽい笑みを浮かべた。「…はあ…」「それで、リリーちゃんはどっちが本命なの?」「はい!?」リリーは突然の呼びかけに、思わず声が裏返った。「い、いえ、本命と言われても、この二人は単なる同じ道場の仲間ですから。というか、そういう風に思った事なんてありません!」リリーは顔を赤くしながらも、そう
いっと さん作 [485]