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いっと さんの投稿された作品が316件見つかりました。
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ソードメーカー10―?
「…そうですか…」ロイは安堵した表情になって、一つ小さく息を吐いた。それでは貴方を元の場所へお送り致しましょう。…少し痛いですが、我慢して下さいね。「へ?」ロイは目を大きく見開いて、目の前に浮かんできたレンガ造りの床板を見つめた。その瞬間、その床板が猛スピードでロイの頭へと襲いかかってきた。「あだっ!」ロイはその床板の直撃を受け、悲鳴を上げて床の上に倒れこむと、失神してしまった。…愛のムチ…です
いっと さん作 [475] -
ソードメーカー10―?
そうです。しかし、その問いに対する明確な回答は出来ません。これは貴方自身が見つけなくてはなりませんから。「僕自身…ですか?」貴方は私の声が聞こえました。素質はあるのでしょう。ただ、貴方自身がそれを放棄しているのです。「放棄…?」貴方の心の奥には、自身の創ったソードに対する恐れと、怒りがあります。「!」ロイはその言葉に、思わず絶句した。それが何に起因しているのか、私には分かりませんが、貴方には分か
いっと さん作 [472] -
ソードメーカー10―?
「本質的…?」そうです。私達魔法剣は、マスタージャビネスが、創造主様から頂いた力により出来た事は知っていますね?「はい」ロイは一つ小さく頷いて、剣をじっと見つめた。マスタージャビネスは争い事を好みませんでした。それ故に、彼の編み出した魔法は、防御魔法や回復魔法しか無いのです。「そうなんですか?でも、今では攻撃魔法もありますけど…」それは後のソードメーカーの編み出した魔法です。マスタージャビネスは
いっと さん作 [466] -
ソードメーカー10―?
しばらく歩いていくと、黒い扉がロイの前に現れた。「開くのかな…」ロイは恐る恐るといった感じで、扉を両手で押した。しかし、扉はぴくりとも動かなかった。「…駄目かぁ…」ロイは小さく息を吐いて、その扉をまじまじと見つめた。「ん?」見ると、そこには小さな鍵穴が一つ、扉の中心に開いていた。「…これもさっきの要領でやるのかな…」ロイは首を傾げながら、先ほどのように、手のひらの周りに魔力を放出して、鍵穴へと流
いっと さん作 [493] -
ソードメーカー10―?
廊下をしばらく歩いたところで、ロイはぴたりと足を止めた。こっちから?―\rロイは目を大きく見開いて、右側にあるレンガ造りの壁を見つめた。来て下さい…間違い無い、こっちから大きく声が聞こえる…―\rそう思いながら、ロイはしきりに首を傾げて、壁を手で触った。こちら側に入る場所って、他にあったかな…?―\rふと、ロイは何かを思いついたかのように、少量の魔力を手のひらから放出して、壁を撫でてみた。すると
いっと さん作 [460] -
ソードメーカー10―?
気のせいか…?―\rロイは首を傾げてドアを閉めようとしたが、再び、来て下さい…という声を聞いて、怪訝な表情で外に出た。どっちから呼んでるんだ?―\rロイは注意深く左右を見回して、廊下の奥にある暗闇を、目をこらして見つめた。来て下さい…こっちか…―\rロイは声の聞こえてきた方角に身体を向けると、そちらの方に向けて歩き始めた。少し歩いた所で、ロイは前方からやって来る見回りの兵士が見えた。まずいなあ…
いっと さん作 [465] -
ソードメーカー10―?
ベイスが破壊されたって事はもう知られてるだろうし…、父さん、冷静なようでいて熱くなったらとことん突っ走る性格だからなあ…早とちりしてなきゃいいけど…―\rロイは一つ小さくため息をついて、ベッドに腰を下ろした。隣では、ルイスがすやすやと心地よい寝息を立てて、眠っていた。来て下さい…ロイはその声を聞いた瞬間、全身に鳥肌を立てて、慌てて部屋を見渡した。誰だ!?―\r油断なく辺りを見回してみたものの、ル
いっと さん作 [459] -
ソードメーカー10―?
月明かりが寝静まったマジックパレスを覆い、窓ガラスを通して光の帯が部屋の中へと入っていった。「う…ん」その光を顔に浴びて、ロイは眉間にしわを寄せながら、薄目を開けた。「ふあ…」ロイは一つ小さく欠伸をすると、むっくりと起き上がって、月明かりを眩しそうに見つめた。喉、渇いたなあ…―\rぼんやりとした頭でそんな事を考えながら、ロイはベッドから降りて、窓の外を見た。月明かりは遠くにある森の上部に薄く光を
いっと さん作 [508] -
ソードメーカー9―?
リグラはにやりと笑って、「わしは最初からそれが疑問じゃった。光から仕掛けてくるなら、西にあるリーダか、あるいはムルスの方が色々と都合がよいからのう」と、白髪混じりの髪の毛をいじりながら、言った。「…ちょっと待って下さい。まさか、闇が…?」「…さあてのう…、ただ、その可能性もゼロでは無い、といった所じゃ」リグラはそう言いながら、ちらりとアリネスの方を見た。アリネスはその視線に気付いて、「何か言いた
いっと さん作 [492] -
ソードメーカー9―?
黙って話を聞いていたアリネスは、いきなり自分に話掛けられて、一瞬、驚いたような表情を見せた。「…そうね。まだ各国からの書簡が届いていないし、何より事件についてまだ不明な点が多すぎるわ。このような状況で軍を結成する事はできないわね」「そうですか」ラトはアリネスにそう言われ、安堵の表情を浮かべた。「ラト殿。まだ犯人が国内にいる可能性は極めて高い。一応こちらでも警察に対してより一層の注意を呼びかけてお
いっと さん作 [447]