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いっと さんの投稿された作品が316件見つかりました。
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ソードメーカー8―?
「そうだ。ちと手狭ではあるが、三人ならば十分に過ごせるぞ」「…あの…リリーだけは別の部屋にしてあげてくれませんか?」ロイはリリーの気持を察して、ライスに頼んだ。「どうしてかね?」「いえ…、リリーは女の子ですから…」「ああ、なるほど。だが、心配は無用ではないかね?。男二人でベッド一つを使えばいいし」「よくありません!」ロイとルイスはほぼ同時に反対した。「何を言う。男二人でベッドに入れば、違う世界が
いっと さん作 [454] -
ソードメーカー8―?
アリネスは驚いて、リグラを見た。「何より大きいのは、あの三人の話によって、ベイスを破壊した犯人の特徴が掴めた事です」「ああ…確か、熊のような男と、性別不詳だけれど、破壊に直接手を下した者…だったかしら」「そうです。しかも、ご丁寧に名前まで名乗ってくれた。これは非常に重要な事です」「でも、偽名を使っているかもしれないわよ?」アリネスは首を傾げながら、言った。「これから死にゆく事が目に見えている人間
いっと さん作 [459] -
ソードメーカー8―?
アリネスは思わず眉間にしわを寄せて、唸ってしまった。「アリネス様…、そのようになさっていると、歳をめした時にしわが増えますぞ」その様子を見たリグラは、悪戯っぽい笑みを浮かべて、からかった。「っ!」そう言われて、アリネスは慌てていつもの表情に戻し、ギロリとリグラを睨んだ。「おお怖い、アリネス様、そのような顔をしていると、折角の美しい顔が台無しですぞ」リグラはその視線を見て、思わず笑ってしまった。「
いっと さん作 [455] -
ソードメーカー8―?
「もう…そんなに大きな声を出さないでよ…」アリネスは自分の耳を軽く叩くと、うんざりしたような表情で椅子から立ち上がった。「あの…、魔力、ありがとうございました」ロイは部屋から出て行こうとするアリネスに向かって、感謝しながら頭を下げた。「いいのよ。でも、力は加減して使わなきゃ駄目よ」アリネスは笑顔で三人に手を振ると、リグラや護衛騎士達と共に部屋から出て行った。「よし、お前達!部屋へ案内するからつい
いっと さん作 [469] -
ソードメーカー8―?
「両親…」アリネスはそれを聞いて、悲しそうに呟いた。「多分、私以外では分からないと思うのですが…その…出来れば、手厚く葬って欲しいんです。町の皆と一緒でも構わないので…」ルイスは悲しみを押し殺したような顔で、リグラに頼んだ。「了解した。調査が終わり次第、こちらで手厚く葬ってあげよう」リグラは静かに頷いて、ルイスの申し出を了承した。「他は何か申し出たい事は無いかね?」リグラの呼びかけに、三人はお互
いっと さん作 [462] -
ソードメーカー8―?
「じゃが、奴がもしも本当に救出していたとしたら、悪いようにはしていまい。それよりも、君達は自分達の置かれている状況を理解せねばならぬぞ」「?」「それはの、君達がそのロザラムから常に命を狙われている、という事じゃ」「あっ!」三人はそれを聞いて、声を上げた。「君達の話を聞いていると、どうもロザラムは君達を消したがっておるように聞こえる。いや、正確に言えば、ロイ君、君の命じゃ」「っ!」ロイは驚いて、息
いっと さん作 [512] -
ソードメーカー8―?
「従姉妹?」リグラは考えを中断して、ロイを見た。「はい。二人共ソードメーカーなんですが、ロザラム…さんは二人とその両親を救出して、どこかに隠したと…」「ほう…」一つ二つ小さく頷きながら、リグラは腕を組んで眉間にしわを寄せた。「ロザラムとその二人には何か接点があるのかね?」「接点…といえば、確か、幼なじみだったかなと…」「幼なじみ…。なるほど…」リグラは一つ大きく頷くと、「ロイ君。君がその従姉妹の
いっと さん作 [485] -
ソードメーカー8―?
リグラは鋭く目を光らせた。「ライス!」「はっ!」「この三人は重要な事件の証人じゃ。暫くはこの城にある空き部屋に滞在させておくように。ただし…」ライスと呼ばれた男性騎士に耳打ちしながら、リグラは三人の方をちらりと見て、「不審な動きを見せたら、直ちにワシに報告せよ。よいな?」と、さらに小さな声でライスに言った。「了解しました!」ライスは敬礼すると、ロイ達の方を向いて、「君達はこの事件の重要な証人とし
いっと さん作 [494] -
ソードメーカー8―?
「知っているのね。なら話が早いわ。この三人の言っている事は信じてもいいのかしら?」「…お待ち下さいアリネス様。まずは物事を順序立てて分析していく必要があります。まず、君達はいつ、どうして、ロバートと会い、助けられたのか。それを話してもらえないかね?」リグラは三人の側に歩み寄ると、興味津々といった様子で、尋ねた。そう言われて、三人はベイスが破壊された時からここに送られるまでを、時間を掛けて詳しく説
いっと さん作 [495] -
現場の田中さん―レポート?―
「お天気の時間です。今日は台風が接近しているという事で、現場の田中さんを呼んでみましょう。田中さん?」「は…い…田中で…す」「田中さん、大丈夫ですか!?」「は…い…、風が強くて…でも…何とか…立っていられます」「そうですか。そちらの状況はいかがですか?」「え…と…真っ暗です、…世界が闇で覆われて…います」「田中さん、風の影響で目をつぶっているからじゃないですか?」「あ…そうですね…、こちらは…波
いっと さん作 [522]