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いっと さんの投稿された作品が316件見つかりました。
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ソードメーカー6―?
「さ、父さんは外で着替えてきてね」「何ぃっ!」「はいはい、出てなさい」サリアに背中を押され、セイルはドアの外に放り出された。「…男親の悲哀か…」静まり返った廊下でぽつりと呟いて、セイルは肩を落としながら、着替えを始めた。あらかた着替え終わった時、廊下の向こうから話し声が聞こえてきた。「ロザラム、君には調査チームのリーダーになってもらおうと思っているんだが…」ロザラム!?―\rその名前に、セイルは
いっと さん作 [518] -
ソードメーカー6―?
セイルはそう言って、一つ大きく息を吐いた。「あの…宜しいですか」後ろで成り行きを見守っていた女性騎士は、遠慮がちに口を開いた。「何でしょうか?」「昨日着ていらした服は、洗って乾かしておきましたので」女性騎士は持っていた紙袋をサリアに渡した。「服はその中に全て入っています。あと、皆さんの剣はそちらの方にございます」セイルは女性の指差した方を見ると、部屋の隅に三人の剣が置いてあるのを確認した。「食事
いっと さん作 [708] -
ソードメーカー6―?
エミリアは寝ぼけ眼で起き上がると、不思議そうな目で三人を見つめた。「姉さん、ここは姉さんの部屋じゃなくて、別の場所よ」「…別の?…あっ!そ、そうよ、私、あの男達の攻撃を受けて…」その光景を思い出したエミリアは、顔を青くして周りを見回した。「姉さん落ち着いて。私たち家族は何とか助かったみたいなのよ。…ただ…」ミリスは言葉に詰まって、ぎゅっと唇を噛んだ。「エミリア…町は全て瓦礫と化して、殆どの町人が
いっと さん作 [511] -
戦国暇人記―其の一―
「暇じゃのう。何か面白い話は無いか?」「…お主、殿から疎まれておるのではあるまいな?」「そのような事があるはずは無かろう」「ふむ…まあよい。昨日、偶然道を歩いていたらの、草むらから何やら声が聞こえてきたのじゃ」「ほう」「それに聞耳を立てていたらの、どうやら敵方の忍者が三人、これからの情報収集の方針について話し合っておった」「何!?それはどのような事じゃ!?」「この国の野菜の味をもう少し調査したい
いっと さん作 [503] -
ソードメーカー6―?
ミリスはロザラムが出て行ったドアを見つめながら、今いる場所が砦であるという事を初めて認識した。目を窓の方に移すと、太陽の光が降り注いでいるのが見えた。しかし、ミリスの気持にまでは光は当たらなかった。ロイが死んで、町が無くなって、私たちはこれからどうしていけばいいのかしら…―\rその時、もう一度ドアをノックする音が室内に響いた。「どうぞ」ミリスの返事の後、ドアがゆっくりと開いて、セイルとサリアが先
いっと さん作 [528] -
ソードメーカー6―?
「どうした?」ロザラムはその表情を見て、怪訝そうな顔をした。「何でも無いわ。それより、父さんと母さんは?」「ああ、まあ…一緒の部屋で寝てもらう事もできたんだけどさ。おじさんは僕に会うのは嫌だろうし、今は別室で休んでもらってるよ」「…そうね…母さんの方はそうでも無いけど、さすがに父さんは…ね…」ミリスは一つ小さく息を吐いて、後ろですやすやと眠っているエミリアを見た。「姉さんは貴方が戻って来るのを待
いっと さん作 [509] -
ソードメーカー6―?
「あ、当たり前でしょうが!って、何これ!?」ミリスは自分が今着ている服が、以前のと変わっている事に気付いて、顔を真っ赤にした。「あ、あんた、まさか私の…は、はだ…」「大丈夫、着替えは女性騎士がやってくれたから安心してくれ」ロザラムはそれを見て、笑いを噛み殺したような顔をした。「…ならいいけど…ちょっと待って!町はどうなったの!?父さん母さんは!?ロイは!?」ミリスは慌てた表情で、矢継ぎ早に質問を
いっと さん作 [482] -
ソードメーカー6―?
リグラはにこりと微笑んで、悩みながらも王としての決意を述べた事に喜んだ。さすがはジャストランド三十二代目女王アリネス様、か…―\rふっと一つ小さく息を吐いて、リグラは感慨深げな表情でアリネスを見た。わしの命もそう長くはあるまい…。宰相として、また、アリネス様の教育係として、これが最後の仕事となろう―\rリグラはそう思いながら、腰に提げた剣の鞘をぎゅっと握り締めた。「う…ん…」ベッドの心地よい感触
いっと さん作 [507] -
ソードメーカー6―?
「…それではアリネス様、これからどのようにしていくか、何かお考えがあるのですか?」「まずは光側の各国に書簡を送り、事の真偽を確かめましょう。それと並行して、詳しい調査を行う為のチームを作り、破壊された町の調査を実施します」「なるほど」それを聞いた初老の男は大きく頷いた。「書簡の作成は私が行います。ラト、あなたには調査チームの結成と派遣をお願いするわ」「心得ました!」ラトと呼ばれた若い男は、緊張し
いっと さん作 [534] -
ソードメーカー6―?
魔法剣ソードメーカーの国、ジャストランドの中心にある首都「ビネス」には、国王の住まう城「マジックパレス」がある。その「マジックパレス」では、会議室で緊急会議が行われていた。「『ベイス』が破壊されただと!?」白い口髭をいじりながら、一人の初老の男が、鋭い目で報告書に目を通した。「ええ。しかも、住人の大半を虐殺してます。…ソードメーカーによって…ですが…」剣を腰に提げた若い男が、気まずそうな顔をした
いっと さん作 [579]