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いっと さんの投稿された作品が316件見つかりました。

 
  • ソードメーカー5―?

    「逃げよう!嫌な予感がする!」ロイはそう呼びかけると、町の東にある森を指差した。「馬は森の中まで入って来れない。とにかくあそこに向かって走ろう!」「お、おう!」「分かったわ!」二人は頷くと、ロイと共に一目散に森の方へと駆け出した。瓦礫の上を走っていく事になり、三人は何度もそれに足をとられそうになったが、何とか森まで辿り着いた。「はあ、はあ、大丈夫?二人共」「ああ、何とか…」「私も同じく」三人は息
    いっと さん作 [629]
  • ソードメーカー5―?

    「もちろんだよ」ロイは大きく頷いた。「それに、姉ちゃん達だって見つかって無いんだ。ここで退く訳にはいかないよ」「そうか、先生達もまだ見つかってないのか…」それを聞いて、ルイスはミリスやエミリアの事を思い出し、うつ向いてしまった。「それよりルイス…皆の亡骸は…どうしようか…?」リリーは言いにくそうにしながら、沈んだ表情で周りにある町人の死体を見渡した。「…そうだな…雨も降ってるし、このままだと風邪
    いっと さん作 [525]
  • ソードメーカー5―?

    「ルイス…」リリーはしゃがみこんで、そっとルイスの肩に手を置いた。「か、顔見るなよ!」ルイスはしゃくり上げながら、震える声で叫んだ。しかし、その手を振り払おうとはしなかった。「ルイス…すまない。僕が障壁を上に作っていれば…」「お前のせいじゃねぇよ」ロイの言葉を遮って、ルイスは涙で濡れた目をこすった。「お前はあの時、皆に被害が及ばないように、前方に障壁…っていうやつを作ってたんだろ?でもあいつらの
    いっと さん作 [509]
  • ソードメーカー5―?

    「…リリーは、お父さんやお母さんはいないの?」「どうして?」「いや…ルイスは両親を心配して飛び出して行ったから…」「ああ、まあ…私は訳あってここで一人で暮らしてるから」「一人暮らし?」ロイは目を丸くした。「まあ、うちも色々あるのよ。それより、ミリ姉やエミ姉は…?」「いや、今のところ見つかってないんだ…」ロイは瓦礫と化した町を見つめながら、悔しそうに首を振った。「そう…あの二人の事だから、無事でい
    いっと さん作 [523]
  • ソードメーカー5―?

    辺りをもう一度見回しながら、覚悟を決めると、ロイは剣の切っ先をリリーの身体に当て、回復魔法を唱えた。「う…ん、あれ…?」リリーは痛みから解放されると、側にいるロイを見て目を丸くした。「あれ…、ロイ、どうしてここに?」「いや、リリーに回復魔法をかけてたから…」「あ、そ、そうなんだ…って、うわあ、びしょびしょ!」リリーはうっとうしそうに、濡れて肌に張り付いている服を引っ張った。「…やだ、まさかロイ、
    いっと さん作 [535]
  • ソードメーカー5―?

    「ん…あれ、俺、どうして…」目の前にいるロイを見て、ルイスは慌てて起き上がると、頭を押さえて首を振った。「そ、そうだ!あのフード被った変な奴の攻撃を受けて…あ、あいつらは!?」記憶が戻り、ルイスは恐怖で引きつった表情をしながら、キョロキョロと辺りを見渡した。「な…何だよ、これ…」ルイスは町の惨状を初めて目にして、愕然とした。「…」ロイは目を伏せ、静かに首を振った。「と、父ちゃん、母ちゃん!」急い
    いっと さん作 [561]
  • ソードメーカー5―?

    「…くっ…」ロイは唇を噛み締めて頭を振ると、痛む脚を引きずりながら、町人達の側に歩いていった。倒れている人達の顔は皆苦痛に歪み、中には幼児を抱かえながら息絶えている女性もいた。「くそっ!」降り注ぐ雨を全身に受けながら、ロイは拳を握り締めて怒りに震えた。「う…うぅ…」その時、側で人のうめき声が聞こえ、ロイは驚いた表情でそちらを見た。「ルイス!」その声の主は仰向けに倒れているルイスであった。「ルイス
    いっと さん作 [496]
  • ソードメーカー5―?

    雨によって冷えた体温を感じながら、一つ小さく全身を震わせた。「あ…ミリス姉ちゃん達にまた迷惑掛けちゃうなあ…」ロイはそう呟いた途端、目を大きく見開いて、キョロキョロと辺りを見渡した。「そうだ!確かあいつらにやられて…、ね、姉ちゃん達は!?叔父さんや叔母さんは!?」そうガラガラ声で叫ぶと、ロイは気だるい身体を無理矢理起こした。「っ!」その瞬間、脚に激痛が走った。見ると、壊れたガラスの破片が、ふくら
    いっと さん作 [516]
  • ソードメーカー5―?

    「きゃあああ!」「うわああ!」町人たちは悲鳴を上げて逃げようとしたが、時既に遅かった。光の弾は次々と建物や人にぶつかり、爆発を起こして、阿鼻叫喚の地獄絵図が町中に広がっていった。ロイ達も例外ではなく、その光の弾の直撃を受け、爆発に巻き込まれていった…。「う…」ロイは意識を取り戻すと、口の中に広がっている苦味に気付いて、思わず顔をしかめた。血の味みたいだ…―\rぼんやりとした頭の中でそんな事を考え
    いっと さん作 [549]
  • ソードメーカー5―?

    「…どうして剣を?」ロイは目を丸くして、尋ねた。「やる気になってくれたんでね…」グラムは意味深な笑みを浮かべると、数歩後ろへ下がった。「…」サイラスと呼ばれたその人物は、ゆっくりと剣を掲げた。その瞬間、光の波動が周囲に立ち込め、剣の切っ先に球形の光の塊が現れた。「うわ…」ロイは目を大きく見開いて、その光の塊を見た。やばい…―\r本能でそう感じたロイは、「ミリス姉ちゃん、エミリア姉ちゃん、叔父さん
    いっと さん作 [604]
 
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