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いっと さんの投稿された作品が316件見つかりました。
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ソードメーカー2―?
そう言うと、リリーは倒れているルイスを引きずって、「はいはい、さっさと準備しなさい」と、言って、更衣室へと放り込んだ。「…」ロイは少しルイスを気の毒に思いながら、掃除を再開した。ちょうど掃除が終わった時、うなだれながら防具を身につけたルイスが、更衣室から出てきた。「…大丈夫か…ルイス?」ロイは心配そうに、ルイスの顔を覗き込んだ。「…ああ…。まあ、嫌われてなさそうだったから、まだ大丈夫だ」「ミリス
いっと さん作 [624] -
ソードメーカー2―?
いつから聞いてたんだ?―そう思いながら、ロイはミリスの出ていった扉から、ルイスの方に顔を向けた。「お、終わった…。俺の野望が発覚した時点で、夢は潰えた…」ルイスはうなだれて、倒れ伏していた。ロイはそれを見ながら、…なんなんだ一体―\rと、呆れていた。「お早うございます!」その時、扉を開けて、一人の少女が入ってきた。「あれ?ルイス、何倒れてんのよ」ポニーテールの髪を揺らしながら、少女はルイスの背中
いっと さん作 [636] -
ソードメーカー2―?
「ほう、逃げるのか?ヒョロリン。それとも、怖いのか?」少年はにやりと笑って、ロイを罵った。「戦う理由が無いし。しかも、僕は姉ちゃん達の恋人じゃ無いよ。そっちの勘違いだ」「ね、姉ちゃん!?」その言葉を聞いて、少年は驚愕の表情を浮かべた。「そうだよ。正確に言えば従姉妹なんだ。姉ちゃん達は」「…従姉妹。という事は、お前、今はこの家に住んでるのか!?」「まあ…、そうだけど…」「な、何ぃぃぃ!!一つ屋根の
いっと さん作 [605] -
ソードメーカー2―?
朝食の後、ロイは道場の床を掃除していた。家の道場より少し小さいかなあ―\rロイがそんな事を考えていると、表口の扉が開いて、「お早うございます!」という、威勢のいい挨拶が聞こえてきた。そこには剣を腰に提げた、一人の少年が立っていた。短髪で活発そうな風貌をした少年は、怪訝な表情でロイを見た。「あんた誰だ?ミリスさんやエミリアさんに弟はいないはずだし…まさかお前、どちらかの恋人か!?」少年はそう言うと
いっと さん作 [655] -
ソードメーカー2―?
朝。ミリスが眠そうな目をしながらキッチンへ行くと、そこからは香ばしい朝ご飯の匂いが漂ってきていた。「あ、おはよう、ミリス姉ちゃん」そこでは、ロイとミリスの母親のサリア、そしてエミリアが、忙しそうに朝ご飯の準備をしていた。「おはよう…って、ロイ、料理できんの!?」ミリスはロイが料理をしている姿を見て驚いた。「うん。母さんが亡くなってから、家事は僕の仕事になってたから」「…じゃあお兄さん達は何やって
いっと さん作 [670] -
ソードメーカー1―?
「これは…!」マギウスは目を見開いて驚いた。「お主の考えは分かっておる。この計画を遂行した後、クーデターを起こして国を乗っ取る気じゃろう」「下らない」マギウスはそう言って、紙切れを丸めてポケットの中に入れた。「こんな紙切れ一枚ではそんな証拠にならないことは、エリウス様もご存じでしょう?」「確かにの」エリウスは苦虫を咬み潰したような顔で、うめいた。「こんな文章一つでは、クーデター計画の証拠にはなら
いっと さん作 [718] -
ソードメーカー1―?
「エミリア姉ちゃん…」「よろしくね、ロイ。歓迎するわよ」「あ…ありがとうございます!」ロイは感謝の気持ちをいっぱいにして、深々と頭を下げた。「じゃ、そろそろお母さんが買い出しから帰ってくるころだし、夕飯にしましょうか」そう言って、エミリアは再びにっこりと微笑んだ。「マギウス」夜になり、人通りの少なくなった城内の廊下を歩いているマギウスを、エリウスは後ろから呼び止めた。「何でしょうか?エリウス様」
いっと さん作 [792] -
ソードメーカー1―?
「いいんですか!?」ロイは驚いて言った。「もちろん。そのかわり、店の手伝いや、掃除などの雑用もしてもらう事になるけどね。どうだい?」「は、はい、ありがとうございます!」「よし、じゃ早速兄さんに連絡しよう」セイルは腰に提げている剣を抜くと、目をつぶった。すると、剣の切っ先から淡い光が漏れ始めた。「メイル!」セイルはそう言い放つと、剣を振り上げて、光を天井に向けた。光は瞬く間に剣の切っ先から離れ、天
いっと さん作 [770] -
ソードメーカー1―?
ロイはミリスと共に別棟にある道場へ向かった。「さ、用意はいい?」ミリスはにやりと笑って、剣を構えた。「いいよ」同じく剣を構えながら、ロイは緊張気味に言った。「二人共怪我しないでねー!」エミリアは心配そうに呼びかけた。「大丈夫…よっ!」ミリスはそう叫ぶと、一気にロイの懐へと飛び込んだ。ロイはその飛び込みを寸前でかわすと、剣を横からミリスの右側面に繰り出した。その攻撃を剣で受け止めると、ミリスは素早
いっと さん作 [826] -
ソードメーカー1―?
「そうか。それで家に来たんだね」「はい…。突然お邪魔して申し訳ありません…」そう言って、ロイは目の前に座っているエミリアとミリスの父、セイルに向かって頭を下げた。「いや、謝らなくてもいいよ。しかし、声が聞こえないとうのはなあ…」セイルは困ったような顔をしながら、首を傾げてロイの魔法剣を手に取った。「ふむ…確かにエミリアの言う通り悲しそうな感じがするが…。うーむ…」腕組をしながら、セイルは唸った。
いっと さん作 [789]