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いっと さんの投稿された作品が316件見つかりました。
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ソードメーカー15―?
ルイスは本当に心配したような表情で、ロイを見ていた。「いや、だから、あー、もう!」ロイは髪をがしがしと掻きむしりながら叫ぶと、前夜に起こった出来事を詳しく説明した。「それで今朝、俺のベッドの中にいたのか…」「そうだよ…全く、絶対確信犯だよあれは…」ロイはそう言って、深々とため息をついた。でも、彼と貴方の寝姿はとても良かったですよ。「…貴方の趣味に巻き込まないで下さい」「趣味?」ミリス、エミリア、
いっと さん作 [429] -
ソードメーカー15―?
「…いいえ、何もしていないわ…」エミリアは首を小さく横に振った。「ただ、ちょっと…ね」「…はあ…」ルイスはしきりに首を傾げながら、怪訝そうな顔をした。ロイ…さん。「!」ロイはその声を聞いた瞬間、驚いたように顔を上げた。「え、エリクシオン?」そうです。「エリクシオン?あんた、何言ってんの?」ミリスは不思議そうな表情で、ロイに尋ねた。「あ…いや、その…」緊急事態です。「緊急事態…って、何がですか?」
いっと さん作 [436] -
ソードメーカー15―?
と、言って、一つ大きく頷いた。「アリネス様…」「もしこの事件が終わったら、私はこの髪を短くして、二日間の断食を行います」「!」リグラは目を大きく見開いて、絶句した。「リグラ。それでいいわね?」「…は…ご決断を支持致します…」前女王陛下から受け継いだ長いブロンドの髪を愛していたアリネス様が、その髪を切るとは…―\rリグラはぎゅっと口元を引き締めて、深々と頭を下げた。「頼みますよ、リグラ」アリネスは
いっと さん作 [430] -
ソードメーカー15―?
「ダリウスが!?」アリネスはその名前を聞いて、驚いたように声を上げた。「はい。黒幕はカイストランド第二王子ダリウスのようです」「まさか…あの事に対しての報復…!?」「それはわかりません」リグラは首を横に振って、一つ小さく息を吐いた。「ただ、ああいった性格の男は、誰かに対する憎しみを引きずりやすいのです。…残念な事に…」「何て事…」アリネスは唇を噛んで、拳を震わせた。「アリネス様や我々はその後、非
いっと さん作 [568] -
ソードメーカー15―?
「やりそうじゃろ?女王なら」リグラはその様子を見て、にやりと笑った。「ははは…まあ、そうですね…」ルークは苦笑いを浮かべながら、ぽりぽりと頭を掻いた。「さ、行動を起こすぞ!」「了解!」二人はそう言って気合いを入れると、足早に部屋から出て行った。困りましたね…。「封印の部屋」で鎖に繋がれているエリクシオンは、小さくため息をついて、闇の輝きを放つ発光体を部屋の中で飛び回らせた。あの者達で内々に処理さ
いっと さん作 [484] -
ソードメーカー15―?
そう言いかけたが、リグラの背中からにじみ出てくる寂しげな空気に気付いて、それを止めた。「ラト殿にはわしからメイルで連絡を取る。お前は…分かっているな?」「はい。…ですが、相手は並のソードメーカーではありません。犠牲者が出る可能性もありますが…」「確かに…。じゃが、相手の力は無限ではあるまい。多数で来られれば厄介じゃが、二人か三人ならば何とかなるじゃろう。それに、このくらいの敵も撃退できないようで
いっと さん作 [552] -
ソードメーカー15―?(訂正版)
そう言って、黒鷲は窓を開け放つと、「『このような事件が起こっても、焦らず対応した女王陛下と宰相殿に敬意を表する』と…」彼はその言葉だけ残して、夜の闇に消えていった。リグラはしばらくその闇を見つめていたが、やがて、剣の柄に掛けていた手を離して、「…ルークよ。どんな理由があろうとも、他国の隠密を城の中に招き入れるのは許されぬ。それなりの刑は覚悟しておるじゃろうな…?」と、言いながら、静かに窓を閉めた
いっと さん作 [436] -
ソードメーカー15―?
「ルーク!お前は他国の隠密を、城の中へ招き入れたのか!?何を考えておるのじゃ!」リグラは怒りの表情で、後ろにいるルークを怒鳴りつけた。「リグラ殿、私は丸腰です。そして、ルーク殿からはクリンチの魔法がかけられております故、誰にも攻撃はできませぬ」黒鷲はランプの明かりの下へと進み出て、黒装束を脱ぎ捨てると、筋骨たくましい裸体を二人のもとに晒した。「…ふむ…。どうやら敵対する意思は無さそうじゃな…。よ
いっと さん作 [432] -
ソードメーカー15―?
薄暗い部屋の中で、リグラは驚きの表情でルークを見た。「はい。どうやらこの事件が、クーデターを起こす為の前作業の一つだという事が判明しました」「クーデター…まさか、暗黒剣側でそのような事が…」「黒幕は第二王子のダリウス公と、宰相エリウスの弟子マギウスです」「ダリウス公じゃと!?…馬鹿な…」リグラは苦い顔をしながら、唇を震わせた。「…どうやら女王の態度が相当シャクにさわったようですね…」ルークは深く
いっと さん作 [434] -
ソードメーカー15―?
ライルは首を傾げると、「名前は何といったかな…確か…うーむ…」と、唸りながら、口をモゴモゴと動かした。「サリア。どうしてロイ君の友達が気になるんだい?」セイルは不思議そうな表情で、サリアに問いかけた。「いえ…その…そんな事があったのなら、誰か励ましてくれる友達がいたんじゃないかな、と、思ったんです。それと…リアちゃんを失って悲しんだ友達も…いたんじゃないかって…」「!」ライルはそれを聞いて、何か
いっと さん作 [465]