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楽園 海風 さんの投稿された作品が68件見つかりました。
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ワーキング・プアからの脱出 58
私の子供の頃のアルバムの写真に写っていますが、旧国鉄駅前に街頭テレビが設置されていて、テレビがまだまだ庶民には手の届かない高価な物であった頃、私の家にはテレビが在り、ステレオ、マツダのクーペとスクーターが在りました。その後、観音開きのクラウンに乗り換えました。 家一軒が150万円程度で建てられた時代、このクラウンは250万円だったと聞いています。これほどの収入が有りながら、父は生涯、自分の家を建
楽園 海風 さん作 [393] -
ワーキング・プアからの脱出 57
何故、強く叱られ、解雇されなかったかと言うと、仕事が早く、しかも出来上がりが綺麗であった為です。熟練工が午前1台、午後から2台仕上げるのが普通でしたが、父は午後から仕事を始めて、5台は仕上げていたのです。そんな自堕落な生活ぶりを心配した故郷の母、つまり私の祖母が、姪である私の母に、「カネちゃん、某市へ言って勝雄の面倒見てやってくれへん?」と、頼みました。私の父は勝雄、母は金子、お互いの母同士が姉
楽園 海風 さん作 [372] -
ワーキング・プアからの脱出 56
「何故、予科練に志願したの?」と、訊いてみたところ、まだ、飛行機が民間では一般的でない当時、しかも中学生程の子供が、「これからは飛行機による大量輸送の時代が必ず来る。軍隊で操縦を覚え、除隊して民間の航空会社を作りたいと思って志願した。」と、答えが返ってきました。結局、終戦のためにパイロットには成れず、故郷から某市に出て、自動車の板金塗装会社に就職しました。塗装工として働き始めた父は、人一倍の負け
楽園 海風 さん作 [395] -
ワーキング・プアからの脱出 55
第10章 惜別「もう、間に合わないだろう。」心の中で呟きながら、故郷の病院へ急いでいました。こんな事になるのなら、もっと色々な話を聞いておけばよかった。様々な思いが私の心をよぎりました。平成7年、暮れも押し迫った12月の事でした。「わしは、社会に貢献するために働いているんや。」日頃から家族に公言していた通り、仕事中に倒れ、この言葉を最後に65年の生涯を閉じました。この日、父は顧問公認会計士の事務
楽園 海風 さん作 [361] -
ワーキング・プアからの脱出 54
次に、自分の幸福ばかりを追求し、他人を陥れてでも成功しようと、がむしゃらに努力する人です。 この様な行動をする人は、一時的に成功するかも知れませんが、やがて没落の憂き目に遭います。 これは、進化発展という意味では宇宙意思に沿っていますが、調和を忘れている利己的な行動です。 調和を乱す者は、いずれは調和を保とうとする宇宙意思によって調和の方向に引き戻され没落します。次は、調和を保とうしますが、全く
楽園 海風 さん作 [380] -
ワーキング・プアからの脱出 53
例えば、床に大工道具であるノコギリが置いてあるとします。人は、そのノコギリを見て、大工が居るとは言いません。ノコギリは道具に過ぎず、それを使うのは大工です。自分自身と脳を含む肉体との関係も、この大工とノコギリの関係で、理解して頂けると思います。宇宙の意思、大いなる創造主の意思とは何か? 京セラの稲盛名誉会長は、全ての物を進化発展させていく流れがある、と仰っています。私は、こう考えています。最初、
楽園 海風 さん作 [384] -
ワーキング・プアからの脱出 52
肉体によって得る感覚は、各感覚器官が得た情報が、電気信号に変換されて神経組織により伝達、脳細胞の各感覚中枢により感覚として認識されたものが、映像、音声、触覚、臭覚、味覚などに変換されたものです。つまり、脳により変換された情報であり、真実は存在する物も、脳が拒否すれば認識され無い、存在しないとなりえます。私達が見、聞き、嗅ぎ、感じ、味わっている物は、実は脳が認識したとして変換した情報に過ぎないので
楽園 海風 さん作 [397] -
ワーキング・プアからの脱出 51
光遊びをしている頃から、肉体は自分自身では無く、この光こそが自分自身では無いかと思っていました。肉体は、この光がコントロールしている道具に過ぎず、この光こそが肉体をコントロールしている自分自身では無いのかと思っていました。しかし、確かめる方法はありませんでしたが、コントロールできる肉体は決して自分自身、自分の本体では無い確信がありました。幽体離脱する事で、肉体は道具であり自分自身では無く、自分自
楽園 海風 さん作 [393] -
ワーキング・プアからの脱出 50
布団の中に在るはずの右腕に目を移すと、胴体と布団に邪魔されて見えません。見えないなって思った瞬間、光の右腕が、スーって感じで布団を通り抜けて現れました。「あっ!」叫んだ瞬間、それまで真っ暗闇だった周囲が、突然真昼のように明るくなり、今まで暗くて見えなかった壁の時計が、ちょうど3時を指しているのが見え、1メートル位上に浮き上がるように感じました。それと同時に全てから解放されるような爽快感と、自分の
楽園 海風 さん作 [397] -
ワーキング・プアからの脱出 49
私は従兄に、「お兄ちゃん、あれ何?」火の玉を指差し、尋ねました。従兄は、「屋根がどうしたの?」従兄には、火の玉が見えていないようでした。その時、自分には見えても、他人には見えない物が在る事に気付きました。幼稚園の頃、夜中に目が覚めて、ふと隣に寝ている母の方を見ると、真っ暗闇の中に、ほの白く、ぼんやりと母の姿が光を放っていました。試しに、自分の手を暗闇に翳して見ると、同じように、手の形に白く光って
楽園 海風 さん作 [370]