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楽園 海風 さんの投稿された作品が68件見つかりました。
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ワーキング・プアからの脱出 18
このイケメン君と担当した仕事は、この会社のローエンド機の評価でした。それまで1分間に50枚コピーできる機種を担当していましたから、半分の能力しかない機種評価など簡単と思っていましたが、装填できる紙の枚数が半分しかないため、結果的に同じタイミングで紙の補給をしなければなりませんでした。イケメン君との仕事は1ヶ月で終了して、イケメン君は中国工場に出張して行き、私はまたパソコンさんと仕事をする事になり
楽園 海風 さん作 [438] -
ワーキング・プアからの脱出 17
僅か1ヶ月の間でしたが、モノクロ機から離れ、カラー機の開発現場を見る事ができて非常に勉強になりました。この会社は、市場に於いて、モノクロ機の評判は非常に高く、カラー機の評判は好ましいものではありませでした。モノクロ機だけを評価している時は、『こんなに素晴らしいモノクロ機を作るメーカーが、何故カラー機の評判が良くないのだろうか?』と、不思議でしたが、カラー機の開発現場に入って仕事をして、その理由が
楽園 海風 さん作 [0] -
ワーキング・プアからの脱出 16
この現場でも、実にユニークなキャラクターの持ち主に出会いました。その小父さんの風貌は50歳を少し超え、垂れ目に口髭、オールパックのヘアスタイルで、とても日本人には見えませんでした。まるで、怪しげな麻薬密売のメキシコ人に見えました。現に、小父さんの話では、アメリカの入国審査でヒスパニックに間違えられて別室で長時間の取り調べを受けたそうです。パスポートを見れば一目で日本人と分かった筈ですが、そのパス
楽園 海風 さん作 [1] -
ワーキング・プアからの脱出 15
1人で3台操作が普通のところ、私は倍以上の7台を操作できるように成りました。勿論、休む暇は無く、1台目から時計回りに機械を次々操作して行き、最後の7台目の操作が終わる頃には、1台目が作業終了していて、また同じ作業を休み無く繰り返しました。環境試験室の中を、まるでコマネズミのように、くるくる回って仕事をしていました。自分の担当以外の機種の担当にも、何か手伝う事は無いかと聞いて回り、土曜、日曜の休日
楽園 海風 さん作 [653] -
ワーキング・プアからの脱出 14
その青年の風貌は飄々としていました。長身で178センチ以上はありそうでした。髪はカールが掛かり、俗に言う癖毛、センスの良い細身の眼鏡、その奥には細い一重瞼に知性を感じさせる鋭い眼が光っていました。まるで私の力量を測るように、腕組みをしながら、じっと私を見詰めていました。この青年が、この後、最も長く共に仕事をするパートナーとなるとは、この時の私には知る由もありませんでした。とにかくパソコンに詳しく
楽園 海風 さん作 [423] -
ワーキング・プアからの脱出 13
第3章 復活かつて私はこれほどの感激を感じながら最後列で朝礼を聞いた事があったでしょうか? 2003年5月19日、この会社の信頼性保証1課で私は再び働ける最高の感激に震えながら朝礼を受けました。ほんの数ヶ月前までは、20数名の社員の先頭で檄を飛ばす立場であった私は、列の最後尾で、1アルバイトの立場で朝礼を受けていました。頂点から最下位に転落したのに、私は20数年前に新入社員に成った初日にも匹敵す
楽園 海風 さん作 [2,191] -
ワーキング・プアからの脱出 12
まず、動機の違いですが、兄は自発的にこの中学校に入りたいと願ったのに対し、私は兄が通っている中学校だからという安易な考えで受験しました。むしろ自発的に、よりレベルの高い中学校を受験していれば合格していた可能性は高いと思います。それは、自分自身が強く願うかどうかに係っています。自発的な強い願望は達成されます。次に、周囲の評価ですが、兄は担任教師に絶対無理だと言われ、反発心から猛勉強して合格しました
楽園 海風 さん作 [524] -
ワーキング・プアからの脱出 11
騙されたと思って、私を信じて、無条件に好きに成ってみてください。必ず、変化が現れ、1年もしない間に、得意な分野に成っている事を保証します。私の兄は、某有名私立校に中学から入学しました。この兄の小学校時代の成績は決して優秀なものではありませんでした。兄がその中学校を受験したいと両親に相談し、母がその当時の兄の担任教師に相談に行ったのですが、「絶対に無理です。本校から、その中学に合格した児童はまだ1
楽園 海風 さん作 [517] -
ワーキング・プアからの脱出 10
その女性教師の言い分は、おそらく授業態度の悪さにより、成績が悪いと言われたのでしょうが、この当時の通信簿は相対評価で、上位5パーセントが5評価というように決められていたはずです。それなら、授業態度だけで学年最高位のテスト成績を収めている児童の成績を3評価にしていたのは、不当評価と言う他ありません。先生の気持ちも分からないではありませんが、人の好き嫌いで成績を決定していたのは如何なものかと思います
楽園 海風 さん作 [583] -
ワーキング・プアからの脱出 9
私には全く不安はありませんでした。応募メンバーと競うのではなく、この会社が私を採用するかどうかだけでした。最後に到着した私は、面接も最後でした。面接会場に入ると、人事担当らしき人物を真ん中に3名の男性が着席していました。人事担当らしき男性が応募動機、家族構成など一般的な質問、左右の専門職らしき2人の男性はパソコンの知識など技術的な質問をしてきました。最後に右側の丸眼鏡を掛けた神経質そうな男性が、
楽園 海風 さん作 [521]