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輪廻 さんの投稿された作品が31件見つかりました。

 
  • マイナス×マイナス 完

    ヨージは見事にダンス仲間を見つけ出していた。美穂が就職したのが、ファッション誌の編集部で、ストリートファッション特集を組んだ時、高校生とストリートダンスを通して仲良くなり、その一団をヨージに紹介したのだった。「ま、優勝とはいかなかったけど、三位だよ!みんなでお祝いしよ!」美穂はヨージのダンスサークルのマネージャー的な存在になり、まるで高校時代に戻ったかのようにダンスをする日々が戻ってきた。全てが
    輪廻 さん作 [222]
  • マイナス×マイナス 12

    「…ヨージはとりあえずダンスサークルの仲間集めだね。」「実穂は、どっか良いところに一人暮らしして、就職だな。」「なんで一人暮らしも目標になってるの?」「俺のとこに来やすくなるから…。実穂を泣かせるならご両親のところにだって居てほしくない。」「それは私がダメだから…。」ヨージはぐっと力を入れて実穂を抱き締めて言った。「ダメなんかじゃない…!実穂は、ダメなんかじゃないから。」力強い言葉にまたしても涙
    輪廻 さん作 [151]
  • マイナス×マイナス 11

    「朝陽だ……。」「日当たりだけは、こだわったから。」笑いながら朝陽を見つめる二人には、出会った頃にお互いに持っていた孤独は感じられなかった。「実穂、死ぬな。」「うん……ごめんなさい。」「誰のためにも死ぬな。生きてて、俺のために生きててくれよ。」「ヨージは、私のために生きてて、お願い。」「生きるよ。実穂のためならずっと生きてる。」二人はキスを交わした。お互いに誓うために。
    輪廻 さん作 [165]
  • マイナス×マイナス 10

    数学の宿題が終わった時から抱いていた感情がなんなのかは分からないが、ヨージは少なくとも素晴らしい人間だということは実穂には分かった。それだけで十分だった。実穂はヨージと愛し合うことでその気持ちを伝えたかった。ヨージとキスをする度に、ヨージの熱い体を感じる度に、自分が今まで感じた寂しさや虚しさをヨージが救ってくれている気がした。シーツの上で抱き合ったまま、二人は泣いた。起きたのはすぐだった。まだ朝
    輪廻 さん作 [161]
  • マイナス×マイナス 9

    ベランダに立ち夜空を見上げながら、二人は意味もなく麦茶で乾杯した。こんなに笑ってこんなに泣いたのは何年振りか、実穂は幸せを噛みしめていた。「なんだか初対面とは思えないよ。やっぱりダンス見てくれてた時に無意識にヨージを見てたのかな。」「俺はずっと憧れてました。実穂さんたちに。その時の仲間とはほとんどバラバラになっちゃって…。」ここにも別れがあった。実穂はみんながずっと一緒に居られない事実が悲しくな
    輪廻 さん作 [165]
  • マイナス×マイナス 8

    「なるほど、これが答えか。」ヨージは学校で出された数学の宿題を実穂に教えてもらっていた。「ヨージくんてば、結局私がほとんど解いたみたいになっちゃったじゃない。」「ほんとだ。これで終わりか。」二人は笑い合った。「は〜、ヨージくんといると弟が出来たみたいで楽しいな。」「俺も、優しいアネキが欲しいです。俺、一人っ子なんで。」「私も。…似てるね、私たち。」じっとヨージと見つめ合う時間は何とも不思議なもの
    輪廻 さん作 [157]
  • マイナス×マイナス 7

    シャワーを借りてしまったが、ヨージの忠告通り着替えが無かった。「一応、俺のサイズ小さめの服を出してみたんですけど、どうですか?」(ウソ…。これで小さめ?おっきいなぁ、今時の高校生は。)「うん…なんとか良いかも!」もちろん半袖だというのに実穂のヒジの下まで袖がきていたのでヨージもさすがに笑った。「ブカブカじゃないですか、買ってきましょうか?」「とんでもないです!ここまでしてくれて…わがまま過ぎます
    輪廻 さん作 [160]
  • マイナス×マイナス 6

    誰かに慰めてもらうのも久し振りだった。いや、全て久し振りだった。誰かに温かいココアを淹れてもらったのも。こんなに長い時間誰かと話していたのも。人に触れたのも。寒気が実穂を襲った。このまま帰れば二度とヨージには会えないだろう。そしていつかは誰ともダンスの話をしなくなり、ダンスに明け暮れた日々も忘れ、ダンス仲間がいたことも忘れ…。実穂はヨージの胸にすがって、必死に言葉を絞り出した。「帰り……たく……
    輪廻 さん作 [163]
  • マイナス×マイナス 5

    そして話題はヨージのダンスサークルの問題になった。「メンバーが足りないかー…でもアテはあるの?」地元の中規模大会にエントリーしたいが、人数が足りなかった。高校生限定なので、メンバー集めは難しかった。「全然ダメです。ミホさんくらい踊れる人がいたら…。」「ありがとう。そっかぁ、大変なんだね。」人から久し振りに誉められ、実穂は笑顔を隠しきれなかった。「ミホさん帰らなくて大丈夫ですか?良かったら送ってい
    輪廻 さん作 [181]
  • マイナス×マイナス 4

    きれいに整理されたリビングが目に入った。男は見るとジーンズにシャツ一枚のラフな格好になっていた。「目が覚めました?ごめんなさい、迷惑だったら。」見かけの割に丁寧な言葉遣いだった。「こ、こちらこそ!あんなところ…ごめんなさい。」「携帯…鳴ってましたよ?」「あ…。いえ、いいんです。」「そうですか。…ココアでもどうですか?お口に合うかどうか。着替えがないのがどうにも…。お風呂は沸いてますから。」実穂は
    輪廻 さん作 [173]
 

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