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桜丘 さんの投稿された作品が4件見つかりました。

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  • トシウエトモダチ 1

    店は小さなケーキ屋さんで、奥に買ったケーキを食べられるスペースになっている。あたしは先に注文して席につく。窓の外からはきれいに整えられた花壇が見えて、その景色を眺めてぼーっとしていた。「彼と、何かあった?」覗きこまれる。「いや、彼っていうか、彼っていってもあの人は彼女いるわけで、付き合ってるって訳でもなく…」しどろもどろになっているとケーキがきて話が中断される。コーヒーにミルフィーユ。それと紅茶
    桜丘 さん作 [205]
  • トシウエトモダチ:雨 後編

    怖くなって、精一杯の拒否。でもわかった。ここまできて、後戻りするのは難しいんだなあって。怖かった。痛かった。悲しかった。それより悲しかったのは、終わったあと、気がついたんだ。あたしの身体のせいじゃなかったんだってこと。今日初めてデートしたあの人とはできた。今日初めて手を繋いで今日初めてキスして今日初めて…でも愛してる彼とは一度もできなかった。今まで…6年間、一度も。
    桜丘 さん作 [223]
  • トシウエトモダチ:雨 前編

    やり直すことができればいいのに、と思う。初めてふたりきりで会った、あの日に。あの人と外で会ったのは雨の日だった。何年も髪を切ってもらってたから顔見知りだったけど、ふたりきりで会うのは初めてだったから、ドキドキした。車の助手席に座って、こっそり横顔を見る。いつも見上げるだけだから、違うシチュエーションは新鮮。話に夢中になって、到着したのは郊外のホテルだった。昼間だから、とか彼女がいるの知ってたから
    桜丘 さん作 [232]
  • トシウエトモダチ

    「あ、この曲好き!」助手席に座った成田くんが車のオーディオを操作して選んだのは、今流行りの男性ボーカルの明るい曲だった。あたしは特に何も返事せず、運転に集中するふりをする。信号が黄色に変わり、ブレーキを踏んで車を停める。音楽はひたすら、恋人をいかに愛してるか、ずっとそばにいて欲しいと明るく歌いあげている。こっそり、ため息をついて窓から外を見る。隣から聞こえてきた検討外れな歌声をシャットダウンする
    桜丘 さん作 [237]
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