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ゆうすけ さんの投稿された作品が46件見つかりました。
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線香花火2
毎年花火を見に来ている僕らは花火がよく見えて、なおかつ余り人が来ない場所を知っていた。いわゆる隠れスポットだ。今年もそこへ行った。ヒュー、ドカーン。僕らが場所へつくと同時に花火が始まった。「始まったよ。キレーイ。」アイはもう花火に夢中になっていた。昔から花火になると我を忘れて見入るんだよね。色とりどりの花火が上がる中、僕は花火を眺める彼女の横顔を見つめていた。「な、何見てるのよユウちゃん。」気付
ゆうすけ さん作 [351] -
線香花火1
「ねぇ、ユウちゃん。花火しようよ。」「また花火?昨日もやったのに。アイは花火が好きだなぁ。」「だってキレイなんだもん。あのパチパチした…セン?」「線香花火。わかったよ、取って来るから待っててよ。」「うん。」 パチパチ…十年後ユウちゃん事「松坂雄一」とアイ事「山本愛」は同じ高校に通う十八歳の高校三年生になっていた。僕らは小中高と全て同じ学校の幼なじみである。今も昔と変わらず一緒に遊んだりして
ゆうすけ さん作 [561] -
ただあなたに会いたくて
あなたがこの世からいなくなって一年。私はいまだにあなたの事を忘れる事が出来なかった。「私も死んだらあなたに会えるかな…。」私はマンションのベランダから飛び降りた。「私は死んだの?彼はここにいるの?」見渡す限り黒い世界。「あなたはまだ死んではいません。死ぬ事を許しません。」黒い世界に光が射した。私は病院のベッドの上にいた。私はこれを何度も繰り返していた。いつもあの声がして目を覚ます。私はただあなた
ゆうすけ さん作 [389] -
僕の光は、後三日〜二日目その?〜
皆は出来るだけ明るい話をしていた。しかし僕だけは話をしなかった。そして家を飛び出した。夜の風は冷たかった。しかしそんなことは気にせずに走った。僕は悩んでいた。最初に医者に宣告された時は絶望感に満ちていたが、しばらくたったら諦めていた。しかし秋葉美香に会ってからまた辛くなってきた。「目が見えなくなるのは嫌だ…。」自然にそう言っていた。しばらくして皆が駆け付けてきた。そして家に帰った。そのあとはただ
ゆうすけ さん作 [321] -
空から伝わる君からの想い〜後編〜
僕はいつの間にか泣いていた。すると先程の少女が僕の前に立っていた。「この手紙は君が?」僕は少女に聞いていた。少女は頷く。「君は人間じゃないの?」少女はまたしても頷く。「君は天使なの?」少女は頷いた。そして口を開いた。「彼女は天国でもあなたの事をずっと想っている。彼女は自分があなたの幸せを壊したと思っている。だから彼女は天国に居ても幸せになれずにいる。私は彼女を幸せにするためにここに来た。」天使は
ゆうすけ さん作 [367] -
空から伝わる君からの想い〜前編〜
僕の名前は播本誠。僕には不思議な力があった。死んで、もう会う事が出来ないはずの人の声を聞く事が出来るのだ。耳を澄ませばいつでも聞こえていた。しかしそれらの声は必ずしも僕が望んだ声ではない。現に僕は本当に聞きたい声はまだ聞けてない。それは僕が唯一愛を捧げた最愛の人の声だった。僕はこの不思議な力を使い死んでいった人達の声を今生きている人達に伝える事をやっている。そうする事が僕の使命なのだと思っていた
ゆうすけ さん作 [383] -
七十七つ目の鐘〜後編〜
彼は手術のかいがあって、一命は取り留めた。しかし彼の意識は戻らず植物人間になった。一年が経ち、お祭りが始まる時期になったが彼の意識は戻らなかった。そして私は死ぬ事を決意した。七十七つ目の鐘が鳴ったら私は死ぬ。そう決意してから七十六つ目の鐘が鳴った。私は彼が落ちた所に立った。そして七十七つ目の鐘が鳴った。すると信じられない事が起こった。植物人間のはずの彼が目の前に立っていた。彼は私を導くようにゆっ
ゆうすけ さん作 [362] -
七十七つ目の鐘〜前編〜
七十七つ目の鐘が鳴ったら私は死のう。それは最初の鐘が鳴るずっと前から考えていた事だった。私には生まれた時から家族が居なかった。周りには誰も居なかった。そんな中、私は十五年生きて来た。そして私に初めて家族と思える人が現れた。私はその人と知り合ってから一年が経った頃、ちょうどお祭りで七十七つ目の鐘が鳴った時、その人に好きだと告白した。返事はYesだった。それから私達は付き合い始めた。一年が経って私達
ゆうすけ さん作 [324] -
明日の自分へ
明日の自分は何をしているだろうか。その次の日は、またその次の日は。やることの予定は決まっているかも知れないが本当にその通りに出来るかわからない。僕は今いつ死ぬかわからないような病気にかかっている。そうなってから、僕は明日何をしているか考えるようになった。そうして考える内に一つの行動を起こそうと思った。それは明日の自分に手紙を書く事だった。朝書いた手紙を翌日の夜に見るようにした。そうする事で毎日を
ゆうすけ さん作 [447] -
僕の暗殺
僕は今二十五歳、暗殺を教えこまれてから十年がたった。僕は生まれた時から、僕の人生は決まっていた。僕は暗殺を生業とする一族のもとに生まれた。僕が暗殺を始めてから十年が経ち僕もようやく大きな仕事が出来るようになった。今回の仕事は“総理大臣の暗殺”。暗殺と言っても誰かに殺されたようには見えないように事故死などにしなければならない。暗殺の計画は決まっていた。後は実行するだけだった。〇月Δ日、計画を実行す
ゆうすけ さん作 [665]