トップページ >> 千里亜実 さんの一覧
千里亜実 さんの投稿された作品が14件見つかりました。
- 1
- 2
-
過去はもう戻らない ―序章final―
----------------待ち合わせ場所に着いた。竜二達はとっくに荷物置き場を見つけていて、だるそうに座り込んでいた。見張りのあーずもあわせて人数は…1、2、3…!?人数を数えた私はびっくりした。「千春、メンバーは私と千春とあーずと竜二とぽっつりの5人じゃないのっ?1人多いよ!」すると千春は「…あんたどんだけ耳悪いの?ドクタを入れ忘れてるのよ」そうなんだ…ドクタって、存在感無いから、全然気
千里亜実 さん作 [272] -
過去はもう戻らない ―序章(3) 予感―
----------------11:41。私の腕の電波時計が時刻を知らせる。ふうっ。息を吐いて、塀に寄りかかった。冷たい塀は、私の身体をひんやりひやした。今、私がいるのは、待ち合わせ場所の"幽霊歩道"という、奥地の森手前にある横断歩道。夜はもちろん、昼間も薄気味悪いので、そう呼ばれてる。さて、私はこの冒険(千春によれば探検)に来る人を知らされていない。必要なものは、全部リュックに詰めてきたし、
千里亜実 さん作 [304] -
過去はもう戻らない ―序章(2) 始まりは―
----------------次の日私が学校へ行くと、千春が待っていた。「はい、この紙に、今日の計画が書いてあるから。時間厳守、必ず来てよ!」はいはい…。仕方なく承諾したのに、そんなデカい態度はないでしょ、と私は思うが、そんなこと言える訳がない。私は大人しく席についた。トン、タン、カツーン−廊下に先生の足音が響く。遊んでいた男子やペチャクチャお喋りしていた女子は、大慌てで席についた。先生はいつ
千里亜実 さん作 [195] -
過去はもう戻らない −序章(1) 傷跡−
明日、か。私は、ついていたテレビを何気なく消してみた。それでも気持ちは落ち着かない。やっぱり、この"傷"のせいなのかな…。ソファにどさっと座って、左手を目の高さへ持ち上げる。薬指に"傷"がある。それに気付いたのは、いつのことだっけ。もう、随分前のような気がする…。その"傷"は、傷というより、何かの"印"みたいで、気持ち悪かった。どこで、どんな理由で付いたのかも分からない―それが、何故だか怖かった
千里 亜実 さん作 [253]
- 1
- 2