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紫桜 さんの投稿された作品が21件見つかりました。
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怨滅シ屋―?:脱出!(汗)
「あ、あんたは…。ひょっとして藤ヶ咲の坊っちゃんでは?」老人はそう言って藤咲の顔をまじまじと見たやっと動けるようになった藤咲は困惑しながらも「あ、あの人違いじゃないですか?僕は藤咲って言うんですが…」「藤咲…?ああそうか!確か姓を変えたのでしたな!少し御待ちくだされ。今、親方様を御呼びします故」「ちょ、ちょっと待ってください!俺は名字変えてませんから!昔から藤咲です!」藤咲は新手の不審者撲滅措置
紫桜 さん作 [375] -
怨滅シ屋―?:ボケ老人
三人は門を開け、柩ノ宮邸に入った。その瞬間、金木犀の匂いが三人を包み込んだ。藤咲は何故かとても懐かしい感じがした目の前には立派な日本庭園が広がった「お、おじゃましま〜す。…誰も居ないみたいだな」「すっげぇ庭だな」「ねぇ…これ不法侵入じゃない?」三人がそれぞれ入った後の第一声を発した時、藤咲は固まった一人の老人が庭の草むらの中からこちらを唖然とした顔つきで見ていたのだ「おい、藤咲どうし…」と、志後
紫桜 さん作 [393] -
怨滅シ屋―?:侵入(涙)
藤咲のいる霞川高校は小高い丘の上にあり、屋上からはこの町、霞町を一望できるそして、丘の麓には駄菓子屋があり、その真正面にどでかい石造りの階段がある。その上に“柩のオカマ”の家があるのだ「も、帰ろうよ。疲れた…」「ホントにお前は情けねぇ奴だな!尾仁辺を見ろ!もう上っちゃったぞ!」何故か尾仁辺は細身だが、体育のマラソンはトップだし、腕相撲も強い。まさに名前の通り、鬼のような体力の持ち主である「遅いぞ
紫桜 さん作 [427] -
怨滅シ屋―?:始まり(涙)
「きりーっ。れー」いつも学級委員長の号令のあとに言う挨拶は全く揃っていない。今日もバラバラの「さようなら」が教室から聞こえ、帰りのホームルームが終わった「志後川!藤咲!行くぞ!」尾仁辺が前の席からやって来た「どこ行くの〜?」と、二宮が横から訊いてきた「お前には関係ねぇよ」「志後川そう言うなって。これから“柩のオカマ”の家を見に行くんですよ。二宮さんも来ますか?」藤咲が誘うと「あたしはいいやー。だ
紫桜 さん作 [380] -
くもの話
あ、そういえば今朝雲を見たんですよへえ、蜘蛛?空に浮かんでるほうの雲なんですけどねああ、そっちかなんか良いですね、雲って。ふわふわ浮いてて和むって言うかそうだね。なんで雲の話?いや、あなたに会ったらなんか思い出して
紫桜 さん作 [406] -
怨滅シ屋―?:柩のオカマ
「お前、それ…“柩のオカマ”じゃねぇの?」「は?なんだよそれ」「そっか、お前こっち来たばっかだから知らねぇのか…まあいいや。早く行こうぜ。走りながら話すよ」「“柩のオカマ”ってのはな、駄菓子屋の前にデッケー古くさい和風な屋敷があるだろ。そこに住んでるらしいんだ」「ふん、ふん」二人は準備運動のランニング中に話していた。すると、後ろから「見た目はスッゲー美人なお姉さんなんだけど、実際は男なのよ」「お
紫桜 さん作 [371] -
怨滅シ屋―?:My Friends
「ゼパアッ!ま、間に合ったあ!」「よう、藤咲!早速遅刻かよ!」と、友人らしき人が笑いながらやって来た―『返事がない。ただの屍のようだ。』「おい!死ぬな!藤咲!お前にはまだやり残したことがあるんじゃないのか!ってここで力尽きんな!せめて自分の席につけ!」藤咲はズルズルと足を引っ張られていた「ふっじさっき君!おはよー!」上からそこそこ可愛いショートカットの女の子が覗き込んできた「お、おはようございま
紫桜 さん作 [414] -
日の当たらない場所
ただ、あなたの側に居たかっただけですただ、あなたと普通に喋りたかっただけです僕は気持ち悪いくらい口下手だから気持ち悪いくらい無愛想だからだからだからただ、あなたと一緒に居たかっただけだった何であんなこと言ったんだろ
紫桜 さん作 [377] -
激!大仏クラッシュ。
司会「サカヅキ☆大和のお二人で〜す。どうぞ〜」二人「どうも〜。ウー!サカヅキ☆大和で〜す」俺「今日はね、あなた方の為に来たわけですからね、ソコんとこ勘違いしないで下さいよ〜」相方「何でだよ!失礼だろ!せっかく見に来てくれてるんですから、しっかりやりましょうよ」俺「全くだ。…………。」相方「何だよ!何も言わねぇのかよ!なんか話せよ!先進まねぇだろ!」俺「黙れ。青二才が」相方「!? !?」俺「…先
紫桜 さん作 [527] -
怨滅シ屋―?:金木犀
5月の雲一つない空の下、一人の青年が走っていた「ヤバい、ヤバい!転校して1週間で遅刻はヤバいよなぁ!」焦りながら駄菓子屋の前を駆け抜けた時、フワリと金木犀の匂いがした(5月なのに金木犀?)青年は思わず立ち止まり、駄菓子屋のほうに振り返ったそこには綺麗な着物に身を包み、駄菓子屋のお婆ちゃんらしき人と楽しそうに談笑している美しい女性がいた女性は青年に気付くと、優しく微笑んだ青年も軽く会釈すると、一気
紫桜 さん作 [466]