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REI さんの投稿された作品が4件見つかりました。
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ring4
チャイムが鳴ると同時に青木が教室に入ってきた。教室がばたつき、慌てて席に着く者、かまわずしゃべり続ける者、様々である。。「ほらっみんな席つけぇー」数学の教師らしからぬおっとりした声で青木は言った。青木はまだ若い。25歳である。凜子と7つしか変わらないのだ。その若さ故に生徒からは親しまれていたし、なめられてもいた。勿論、凜子はなめていた。しかも、ほかの生徒とは全く違った意味で。「ほらみんな早く席つ
REI さん作 [106] -
ring3
結局さぁー愛だの恋だの言ってても、そんなんウソじゃんマヤカシじゃんキヤスメじゃんよ。ばっかじゃね?みんな早くシネよ。くっだらない世の中。君にとってのリアルは何?------------黒板消しはちゃんと綺麗にしないと余計黒板を汚くする。凜子は汚い黒板が嫌いだ。日直の男子どもが適当に黒板を拭いているのを見るとイライラする…休み時間。教室は騒がしかった。しかし、今日はさやかが学校を抜け駆けでさぼった
REI さん作 [102] -
ring2
(空気汚い…)凜子は辟易したが、凜子自身も、さやかも学校をサボっている学生たちの仲間であることには変わりなかった。「聞いてんのかテメー?」さやかはわざとらしく凜子をねめつけて、わざとらしく声のトーンをゆがめた。「聞いてない」「何だとコラ」キンパツの不潔な(少なくとも凜子はそう思っている)長い巻き髪をもてあそび、さやかは続けた。「凜子はさぁ、昌治に対する愛がないよ、愛が!好きなら好きってバンバン言
REI さん作 [115] -
ring
どうしようすき嫌われたかなでもでも寂しいし重かったかなこわいなこわいなでも好きセックスしたいな前したのいつだっけな寂しい苦しい寂しい苦しい寂しい苦しいさび…しい。「凜子は寂しいだけで昌治のこと好きとかじゃないんじゃないのぉ」煙草をふかしながら言うさやかの言葉(偉そうな態度にも)に、凜子はややむっとした。わざと音を立ててオレンジジュースをすする。マズイ。だが煙草はもっと不味い。昼前のマックはわりと
REI さん作 [175]
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