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遼 さんの投稿された作品が15件見つかりました。
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声なき歌 ?
最後のライブという噂がいつの間にか広まっていて、ライブ当日は会場満員どころかあふれかえっていた。ライブの前に私は輝の代弁で輝が書いた思いを観客に伝えた。突然声を失った時の悲しみや消失感、なぜ自分なのかという不条理への怒り、脱力感。そして、バンド仲間の支えへの喜びと感謝、観客への謝罪と来てくれた事への感謝。話の間、会場の誰1人話す者はいなかった。ライブでこんなに静かになったのは初めてだ。・・・今、
遼 さん作 [322] -
声なき歌 ?
その後、私は他のメンバーにこの事を話した。皆最初は悪い冗談と信じなかったが、話を聞いてるうち真剣な表情になり信じてくれたようだった。「・・・なんで輝なんだっ。」「次のライブは中止だな。・・・つか、バンド解散か。ヴォーカルがいないんじゃあ。」「・・・そうね。輝以外のヴォーカルなんて考えられないし。」「待って!!!次のライブは予定通りやるよ。輝とも話した。」「は!?だって輝声でないんだろ!?どうやっ
遼 さん作 [300] -
声なき歌 ?
輝は昔から自分がつらくても平気そうな顔で微笑んで人の心配をする。子供の頃、輝がいじめられてた時私が助けに入った時も自分のケガより私のことを心配していた。その時も全く平気そうな顔で笑っていた。私はその時なんで怒らないんだと腹をたてたものだ。・・・しかし、輝のこんな悲しそうな微笑みは初めて見る。自分ではうまく隠しているつもりなんだろうか?何があっても平気な顔してた奴が隠しきれないほど悲しくて、・・・
遼 さん作 [312] -
声なき歌 ?
私達は5人組のバンドをくんでいる。私と慎がギターで、祐希がドラム、そして唯さんがケンバンで、私の幼なじみの輝がヴォーカルだ。私達は地元では有名なバンドだった。今日もライブを終えみんなで飲みに来ている。「今日も大成功だったな!次は来週の週末だっけ!?」「日曜よ。忘れないでよね。」「明日にでもやりたいよな!!」こんな調子で浮かれていたこの時は、誰1人あんな事になるなんて思いもしなかった。2週間後の水
遼 さん作 [384] -
メタル・ファイト 06
信じられない。いくら暴走してるからといってもドールが人間を襲うなんて・・・ドールは何があっても人に危害を加えないよう造ってあるはずだ。・・・でも、暴走じゃないとしたら?何ものかに命じられてやったのだとしたら、納得がいく。やつらならやりかねないからだ。「このまま逃げてもいいけど、あいつらの思惑の邪魔をしてからでも遅くないか。」サラはかばんから銃型の対ドール用の武器をだし、ニキめがけて撃った。バリッ
HARU さん作 [270] -
メタル・ファイト 05
ドカンッ「何!?」サラは土煙の中から2つの影がでてくるのを見た。『お―っと。ここでニキの反撃です。ティシーは腕を切り落とされたぁ!!!さっきまで防戦一方だったとは思えない攻撃だ〜。』・・・確かに。さっきまでとは明らかに違う、というより別物だわ。正確な攻撃、相手に反撃のスキさえ与えない素早い動き・・・。やっぱりあれはただのアンドロイドだったの?でも・・・ワアアアァァ!!!観客の歓声があがった。ニキ
HARU さん作 [280] -
メタル・ファイト 04
あちゃ〜おされてるなぁ。「―・・・」ん?なんか言ってる?「―。俺は人間でドールじゃない。」・・・やっぱり変だ。自分が人間だと思い込んでるドールなんて。いや、そもそも普通のドールに意志があることすらおかしい。これじゃあまるで・・・ガシャア ドドン「な、何!?」―ドカンッ俺、ここで死ぬかも・・・。ティシーの力は予想以上に強かった。反則だろ。あの強さ。強いならもっと最初から強そうな格好してろよな!!!
HARU さん作 [262] -
メタル・ファイト 03
「さーて、次の試合はNO.56小さいボディに高戦闘武器を持った子型ドール、ティシー!!!」「対する相手は昨日入荷されたばかりの未知能力ドールNO.81、ニキ!!!」わぁぁぁぁぁ 殺っちまえぇぇぇ うぉぉヒステリックな観客の歓声が気持ち悪い・・・。ニキは思った。会場にこもった人間の臭いと熱気に吐きそうになる。それにしても、あんな小さな女の子まだ出場するのか。いや、アンドロイドか。・・・逃げないと。
HARU さん作 [267] -
メタル・ファイト 02
メインデータチップだ。人工皮膚で上手く隠されているがうっすら挿入口の跡がある。この青いランプは何だろう・・・。なにか受信してる?それにみたことない造りだ。新型がでたらすぐ情報が広まるはずだし・・・。何より不自然なのは・・・。「っおい!いつまで引っ張ってんだ!!!」「へ?わっ、ごめんっ。・・・まぁとりあえず受付するから。」―「はい、終わりっ。隣の控え室で待機して受付番号が呼ばれたら会場に入って。」
haru さん作 [258] -
メタル・ファイト 01
「じゃあ、ここは頼んだぞ。」「はい。わかりました〜。」ギィ、バタン。「っしゃあ!!予定どうり。ちょろいもんね。」 彼女はサラ。この日はここ、賭け闘技場に盗みに入ったいわゆるドロボウだ。ちなみにここはただの賭け闘技場ではない。メタリックバトル、つまりアンドロイド(ドール)専用闘技場だ。サラはここにバイトとしてもぐりこんだ。「ドールの受付かぁ。ん〜どうせなら金庫の警備とかの仕事
HARU さん作 [343]
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