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戒音 さんの投稿された作品が21件見つかりました。

 
  • ボーイズ☆ラブ 4

    「ちょっと待って!僕にはそんな趣味は・・!」言うなり、その唇が塞がれる。時雨にとっては、それがファーストキスだった。バスローブを器用に花音が剥がしてしまうと、十六歳の若々しい身体が晒される。時雨は恥ずかしさのあまり、顔を背ける。花音の指先が、繊細な部分に触れた瞬間、知らずの間に時雨は喘いでいた。花音の身体は凄く熱い。彼も欲情しているのだと知った時、時雨の支配欲が理性を上回った。花音を押し倒すと、
    戒音 さん作 [487]
  • ボーイズ☆ラブ 3

    花音と初めて出会ったのは、公園のベンチで雨に打たれていた時だった。六月の冷たい雨が制服を濡らし、ワイシャツはぐっしゃりと濡れて透けていた。両親の財産は全て親戚が奪い、自分の家すら、もう自分の家ではなかった。頼るあても無く、生きる気力も残されていなかった。正気を失ったまま、公園の手摺りに手を掛けて、池に飛び込もうとした時だった。熱い手が、手首を取るなり花音と初めて出会ったのは、公園のベンチで雨に打
    戒音 さん作 [419]
  • 神眼〜想いは永久に〜

    かつて、魔族と神が二分されていた頃、争いと復讐が繰り返されていた。争いは悪化し、やがては魔王と神王が対峙して、ようやく争いは収束を見せたのである。(他の作品も見てね☆)
    加藤聖子 さん作 [443]
  • DEEP☆RED

    柔らかな木漏れ日と、薔薇の香りに、アルファリアの瞼がゆっくりと上がる。酷い頭痛に、こめかみを押さえた。ここはどこなのだろう?フォルネウスの暴走はいつもだが、カルディアの領土から外れるなんて今までなかった事だ。それもこんな肥沃な土地に。カルディアはアルファリアの歌声で保たれている。早く帰らなければならないと、思った矢先に、ノックする音が部屋に響いた。「俺はオルガディート。貴公の味方だ」少し悩んだ末
    戒音 さん作 [361]
  • 覇王の城 1

    魔王の生贄として、村の若い娘が荷台に乗せられて、砂漠の中を進むんでいく。今までも、何度も見送りした御者は、泣き叫ぶ少女達に、これから苛酷な人生が待っているだろう。御者は馬車を止めた。「着いたぞ」ローブを纏った少女は一番先にに大地を踏み出す。魔王さえ亡くなれば悲劇は止まる。音も無く、扉が開いていく。豪奢な部屋には、豪奢だ。贅な限りを費やした城は、豪華絢爛といった風だけれど、どこか冷たい。ふと、視線
    戒音 さん作 [398]
  • クレセント・ローズ 2

    教室は紅蓮の炎に焼かれていた。鞭が掠めた頬の傷を拭った花音は、不敵な笑みを浮かべた。残酷な笑みが、彼を戒めから解き放つ。「ふざけるなよ」キッと睨み付けた途端、花音を中心に床の残骸が宙に浮き上がる。俯く花音から沸き立つ魔力が、花音を無重力にしているのだ。美しい青銀の髪が舞い上がる。「ふざけるなよ、最下級の分際で。お前が彼女に触れられるなど許さないッ!」顔を上げたその刹那、膨大な魔力が開放される。地
    加藤聖子 さん作 [433]
  • ボーイズ☆ラブ 2

    「やだ!こんな場所で」時雨は授業中に旧校舎にいた。花音に呼び出しされたからだ。花音は白衣を着て、眼鏡を掛けている。花音は臨時の保健医として、この高校に潜入していた。白衣の天使は、時雨の両腕を一つにして壁に押し付ける。真紅の瞳が、時雨を捉える。指先が、一週間前の傷口をなぞる。「まだ跡が残ってるね」深く穿った牙の跡が、全て一つになったという証だった。首筋を指でなぞると、時雨は顔を赤らめて身体をよじる
    戒音 さん作 [527]
  • ボーイズ☆ラブ

    花音は底無しに優しい。美しく、気高く、凛々しい。だけど夜になれば僕の身体を夢中で貪る。降り注ぐ花弁のように、無数の唇が降り注ぐ。「花音、ちょっと」その言葉に、澄んだ蒼い瞳が僕の瞳を支配する。「どうした?」身体の関係は一ヶ月程前からだ。だけど、快楽を貪る程、罪の意識に苛まれて、切なくなってゆくのだ。「身体の関係が嫌?」花音は身体を離す。鍛えられた細身の身体は、しなやかな豹のようだ。男の自分が嫉妬し
    戒音 さん作 [908]
  • DEEP☆RED 2

    若草の香りが胸を満たした。鳥のさえずりと、包み込むような太陽の日差し。満たされた気がした。ゆっくりと目を開けたアルファリアは、次の瞬間、愕然とした。どこまでも広がる平原。カルディアにはこんな景色は無い。血の匂いで、フォルネウスが表の人格を支配した瞬間からの記憶はアルファリアには無いのだ。
    戒音 さん作 [377]
  • DEEP☆RED 1

    ミスリル。それは神が地上の民に与えし万物を司る力。カルディア王国は、その力の均衡を保つ事で、戦乱のこの時代を切り抜けて来た。十二人の選定者。世界各地に散らばった彼らは、その多くが自分に与えられた力により破滅の道を歩みだそうとしていた。敵国の軍勢が、城壁を破ろうとしていた。躊躇している場合ではない。街を見渡せるテラスへと歩み出たのは、まだ成人前の初々しさと、魅入られるような絶世の美貌の少女だった。
    戒音 さん作 [441]
 
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