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シンプルさんの投稿された作品が21件見つかりました。
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初めての投稿
「君とすごした日」を書き終え、あらためて自分の投稿作品を読み返すと、ホントに下手な文章です。ただ、自分の経験を踏まえて素直な感情を表現したくて、20話まで伸びました。男性・女性、それぞれの立場から感想など聞かせて頂けると嬉しいです。
シンプルさん作 [407] -
君とすごした日-20(完)
「やっぱり亮君じゃなきゃダメみたい…」「わたしたち、ずっと一緒だよね!!」…繋いでいた僕の手をスルリと解いて、彼女が走り去ったところで夢から醒めた。「パパどう?可愛い?」「まぁ、私が着てたら、どんな服でもパパは可愛いって言うもんね」優子と別れて、もうすぐ5年になる。娘の愛美は真新しい中学の制服を着て、僕の前でクルリと回ってみせた。「そうだなぁ、可愛いけど… ちょっと太ったかぁ?」「もう! パパ
シンプルさん作 [391] -
君とすごした日-19
優子が去った後の、ポッカリと空いた助手席。僕の心にもポッカリと穴が開いたようで、その現実を受け止められないでいた。気がついたらアパートの前に居た。「ただいま」とドアを開けたら、優子が待っていてくれた気がした。そんな幻さえも何故か虚しく映った。その夜、彼女のアドレスが僕の携帯から無くなった…。「愛ちゃん!!」娘の学校が終わる頃、こっそりと迎えに行った。「パパ!!」飛びついてきた娘を高く抱き上げると、
シンプルさん作 [297] -
君とすごした日-18
「亮くん…」僕の腕の中で彼女が話し始めた。「やっぱり、娘さんの所に帰ってあげて。」「亮くんが私の事を愛してくれてるのは勿論わかってる。 私も亮くんを愛してる。 でも、このままいると…」おそらく彼女の口から言われるであろう言葉は予想できた。「亮くんが毎日メールしてるのはわかってた。 大切な娘さんの為だと割り切ってたつもりだった。 でもいつか、娘さんへのメールにも嫉妬してしまう。 比べられな
シンプルさん作 [347] -
君とすごした日-17
翌朝、彼女からメールが届いた。『昨夜は行かなくてごめんね。 亮くんの中の娘さんの存在の大きさを、改めて思い知らされて… やっぱり勝てないのかな? でも、私には亮くんしか考えられない。 今すぐ会いたい…』「すみません、昨夜から熱が下がらなくて。病院に行くので今日は休ませて下さい。」上司に電話を入れると、すぐに彼女の家に車を走らせた。『優子、おはよう。窓から外を見てみて!!』彼女にメールを入れた
シンプルさん作 [318] -
君とすごした日-16
吹く風がもう冷たくなって、季節はすっかり秋になった。今日は愛美の運動会だ。毎日一生懸命ダンスの練習をしたようで、昨日も動画のメールで僕に送ってきた。「パパが見にこれなくても、愛ちゃんのダンス褒めてもらうんだ!!」と、携帯電話の前で、何度もぎこちないダンスを繰り返した。小学校の校庭の一番端で、小さな愛美を探した。みんな同じ体操服で遠く離れた場所だけれど、すぐに愛美だと判った。入学前に二人で選んだ、小
シンプルさん作 [304] -
君とすごした日-15
「ふぅーっ…」やっと残業が終わり、大きく息をついて帰りを急ぐ。今日は週末で彼女が泊まっていく日だ。アパートの玄関を開けると、もう彼女は御飯の仕度を終えるところだった。「ただいま。」「おかえり。」「優子、明日何も予定ないよね?」「うん。どうして?」「はい、これ!!」「何…?」僕が手渡した封筒を開けた優子は、「うわーっ!!」と大はしゃぎした。『久保田利伸 全国ツアー・名古屋公演』「えぇっ! 明日!?
シンプルさん作 [344] -
君とすごした日-14
結婚して6年。妻の由美子とは幼なじみで、かれこれ20年近い付き合いになる。娘の愛美は小学生になった今も、僕にベッタリで離れない。そんな二人を置いて優子の元に走ろうとしている僕がいた。妻はなんとなく気付いていたと言った。僕の帰りが遅くなる日が増え、多分あの店のあの子だろう…と。何も言えなかった。妻は気持ちを固めていた。「愛美のために、私達は家に残ります。パパは仕事で遠く離れた所に行かなきゃダメだから
シンプルさん作 [313] -
君とすごした日-13
未練はないはずだった。吹っ切れたはずだった。それなのに、心が揺れた。1年振りに会った彼女は、以前と同じ少女のような笑顔だった。テーブルを挟んで、何から話したらいいかわからずしばらく沈黙が続いた。「相変わらず優しい目で見るね」彼女が先に切り出した。「優子ちゃんも変わらないね」「やっぱりもう呼び捨てにしないんだ?」「そりゃ…」またお互いに黙ってしまった。「美樹ちゃんからBF出来たって聞いたよ」「うん…
シンプルさん作 [341] -
君とすごした日-12
身仕度をする彼女の肩が、微かに震えていた。いつも彼女を降ろす場所。 「やっぱり、こんな関係ダメだよね… もう会わないでおこう。 亮くんと色んな思い出できたし。 今の気持ちを汚さない内に諦めをつけたいよ。」優子の言葉に、何も言えない自分が悔しかった。「何言ってんだバカヤロー!!って、ずっと俺が守ってやる!!って、ホントは言って欲しかった…」そう言うと優子の顔は、みるみるグチャグチャになっ
シンプルさん作 [289]