携帯小説!(PC版)

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シンプルさんの投稿された作品が21件見つかりました。

 
  • 君とすごした日-11

    久しぶりの平日の休み。といっても、妻に内緒で有給休暇をとったから。優子の休みに合わせて遊びに行く約束だった。ちょっと脚を伸ばしてサファリパークに出掛けた。車の中で彼女は何も喋らない。美樹が僕に電話した事を知っているからだろう。サファリパークに着いてからは楽しそうにはしゃいでいた。普段恥ずかしがり屋の彼女から、そっと手を繋いできた。帰りにホテルに寄った。彼女は僕の腕の中で、「ずっと一緒にいたい…」と
    シンプルさん作 [273]
  • 君とすごした日-10

    美樹と優子は十年来の親友だと、以前優子から聞いていた。電話の内容は、-美樹も少し前に妻帯者と付き合って辛い思いをした。最近優子の様子が変わったから心配で聞いてみたら、僕の存在を聞かされた。だから、優子を悲しませるような事だけはしないで-というものだった。いくら親友とはいえ、第三者に僕の携帯番号を教えた優子に少し疑念を抱いたが、それよりも自分の前では努めて明るく振る舞っていた彼女の辛い気持ちを、男の
    シンプルさん作 [261]
  • 君とすごした日-9

    「ただいま」「パパおかえり〜」玄関を入ると愛美が抱き着いてきた。一晩居なかっただけで、すごく淋しかったらしい。愛美はパパっ子だ。どこに行くのも一緒、お風呂も「パパと入る」と言う。朝起きると僕と同じように眠そうな目を擦り、僕と同じようにボサボサの頭を掻いて、僕と同じようにテレビの占いを気にする。「愛ちゃんはホントにパパのコピーだね」と、妻にいつも笑われる。ふっと優子の顔が頭をよぎった。嵐山を二人で歩
    シンプルさん作 [269]
  • 君とすごした日-8

    「ピピピッ、ピピピッ…」携帯のアラームが鳴る。彼女はまだ僕の腕の中で静かな寝息をたてている。昨夜は自分の事をたくさん話してくれた。家族の事、友達の事、「亮くんに私の事いっぱい知って欲しいから!!ずっとずっと前から私と一緒にいる気持ちになって欲しいから!!」と。慣れないお酒に酔った事と話し疲れたんだろう。彼女が起きない内に、ベッドから出てそっとメールを打つ。「おはよう。昨夜は飲み過ぎて、気がついたら
    シンプルさん作 [319]
  • 君とすごした日-7

    ホテルの部屋に入る。食事は外の店で済ませてきた。彼女は何でもいいと言ったが、「せっかく京都に来たんだから…」と、豆腐懐石の店に入った。チェックインの際に、僕の氏名に続けて「優子」と名前だけ書いたのがよほど照れ臭かったか、それとも食事の時に乾杯したお酒のせいなのか、彼女は部屋に入ってからも俯き頬を赤らめたままだった。殺風景な部屋だった。ベッドとテレビ、他には簡単なドレッサーがあるだけ。「ごめんね、こ
    シンプルさん作 [321]
  • 君とすごした日-6

    会社の旅行を欠席した僕だったが、日程は頭に入れてある。上司は僕の妻と面識があるからだ。彼女に「どこに行きたい?」と聞いてはみたが、社員旅行の行程とブッキングしないように、もう一度頭の中を整理した。京都駅でタクシーを拾い清水寺に向かった。周りは修学旅行の学生でいっぱいだった。「俺にもあんな頃があったよなぁ…」「何それ? おじさんみたい!?」「そりゃ優子ちゃんは幼く見えるし可愛いから、あの中に混じって
    シンプルさん作 [319]
  • 君とすごした日-5

    「吉澤さん、来週末朝9時に駅裏のロータリーに集合ね!」総務課の田中さんだった。「すみません、急なんですけど、ちょっと用事が出来ちゃって。旅行は欠席で…」京都への一泊旅行。妻にバレたら… 何故かそんな事も考えなかった。あっという間に日が流れ土曜の朝、妻の運転で駅まで送ってもらう。もちろん妻には”駅前”で集合と言ってある。「パパ行ってらっしゃい!! お土産忘れないでよ」愛美の言葉で少し胸が痛い。妻と
    シンプルさん作 [322]
  • 君とすごした日-4

    「お帰りなさい」「パパおかえり」いつもの笑顔、いつもの温かい料理の香り。僕は娘が大好きだ。 目の中に入れても痛くないとは、正にこのことを言うのだろうと思う。ただ最近違うのは、「この娘が大きくなったら、一体どんな娘になるんだろう?」と考えた時に、フッと優子の顔が思い浮かぶようになってしまった。初めてのキスから2週間。 今夜はボーリングに行く事になった。「うわーっ、すごい!! またストライク!!」
    シンプルさん作 [299]
  • 君とすごした日-3

    「今日帰り遅くなるから、御飯外で済ませてくるから。」「うん、わかった。愛ちゃんと先に寝てるかも」由美子は優しい声で答えた。その日の夕方、初めて彼女と待ち合わせをした。 「吉澤さんのこと好きですよ…」あの日からその言葉が頭から離れなかった。「好き」=「Like」そう思いながらも食事に誘ったら、彼女はすごく嬉しそうにはしゃいでみせた。「お待たせ」 実際には5分ほどだろうが、とてつもなく長く感じ
    シンプルさん作 [337]
  • 君とすごした日-2

    今日もまた嘘をついて出掛ける。「行ってらっしゃい。」玄関先で小さな手を振る娘に少し後ろめたさを感じながら、それでも早足で歩く自分がいる。3ヶ月もすると、そろそろ買う物がなくなってきた。 彼女のいる店は、洋服や雑貨、日常の小物など色んな物が並べられているが、さすがに男が可愛いらしい小物や雑貨を買うことも出来ず、だんだん店に入りづらくなってきてしまった。開放的な店の陳列棚越しに中を覗く… 今
    シンプルさん作 [351]
 
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