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モンブラン さんの投稿された作品が5件見つかりました。
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冬桜 ?
溜めてた気持ちを全て吐き出した。思いを全部伝えた。「ありがとう。」また、桜が泣いていた。「冬夜がそんなに私の事思ってくれてたなんて…。知らなかった。」桜の言葉にいつの間にか冬夜も涙が溢れていた。「私も寂しかった。冬夜がいない毎日がつまらなかった。冬夜が大切だって事わかった。」桜の言葉一つ一つが、体に染み込んだ。冬夜の心から温かい気持ちが溢れていた。少し冷たい風。冬が近づくしるし。涙で頬が少し寒い
モンブラン さん作 [174] -
冬桜 ?
黒。そこにばら蒔いた白。ひときわ大きな白いマル。一つ一つが精一杯輝いて、自分を主張している。アイツはきっと白。俺は黒。同じ世界にあって違うモノ。同じ場所にあって違うイロ。夜の暗い道を歩いていた。〈明日もまた、いつもと変わらない一日なんだろうな。〉ため息と共に吐き出した思い。白く漂ってすぐに消える。冬が近いせいか、少し肌寒い。ふと顔を上げた。黒い空にぼんやり漂う月。『何してんの?どうしたいの?やめ
モンブラン さん作 [157] -
冬桜 ?
「冬夜のバカッッッ!!!」桜はそのまま、教室を飛び出し走り去って行った。冬夜は教室にポツンと一人残された。左の頬に痛みを感じながら、冬夜はポカンと吊っ立っていた。流れる雲。同じ場所には戻らず、同じ形にも戻らず。流れた時は、あがいてもかわらない。どれだけ叫んでも、元のカタチには戻らない。桜は次の日には明るさが戻っていた。でも、冬夜にはそれが無理してるのが痛いほど伝わっていた。だからこそ、冬夜は桜と
モンブラン さん作 [464] -
冬桜 ?
澄んだ空気震わす音色透明に淡い黄色を浮かべたみたいにほどよい風全身で受ける吐き出す息の全てを音と言う振動に変える「山村クン?そこ違うくない?」同じパートの女子が譜面を指しながら言った。「ん?悪りぃ」適当に答えてから、また窓から空を見上げる。もう日が沈みかけて空の半分をオレンジに染める。ふと、桜が教室で誰かと話しているのが目についた。一人で待ってるとばっかり思っていた冬夜は、急に誰と話しているのか
モンブラン さん作 [163] -
冬桜 ?
4月。出会いの季節。そして、別れの季節。一週間前に咲いた桜がもう散り始めていた。なんだかな…。そんな事を思いながら冬夜はぼんやり空を眺めていた。山村冬夜(やまむら とうや)。寒い冬の真夜中に産まれたから冬夜。そのまんまの名前になんじゃそりゃとか思いつつ嫌いではない自分の名前を答案用紙に書き込んだ。高校2年、学年始めてのテスト…冬夜はずば抜けて勉強が出来る訳でもなく、しかし、全く出来ないわけでもな
モンブラン さん作 [185]
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