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宮元庄司 さんの投稿された作品が4件見つかりました。
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女性と青年の狂わせた運命2
あれから五年後。 地球とは少し違う世界‘クラークスワン’。 クラークスワンの人々は地球の人々と違って魔力を持っていた。そして、あの事件から少し大人になった少女・ロウロー・アスベレックも魔力の保持者だった。 あの日、あの日からロウローは強くなりたいと思った。 いつでも軽口を言えて、それに強い、幼かった自分を助けてくれたあの人のように。 『ハッ!てえぃ!』 ロウローはいつものようにいつもの場所
宮元庄司 さん作 [587] -
女性と青年の狂わせた運命
決着を着けるためだ。 あの人は私にそう言っていた。 突然の爆破テロ、それは一瞬で当たり前を壊していった。 一人取り残される少女は中半諦めていた。あの人を見るまでは。 燃え盛る豪火は少女を囲み、生きる気力を奪って行く中、少女は見た。 銀の一閃が炎を切り裂き、崩れてきた瓦礫を一瞬にして砂と化した。 周りが紅蓮の中、彼だけがこの場から断ざれていたように見えた。 彼の第一声は今でも覚えている。 『ガキ
宮元庄司 さん作 [699] -
スラッシュ・オブ・デイズ 2
その夢は何度も見た夢だった。植物など生えない環境が厳しい荒野。彼はそこで生まれ育った。季節の流れは日本とゆう国と似てるが、温度差が激しかった。夏は四十を越え、冬は零度を下回るのが毎日だった。その苦難の毎日に耐えきれなかった仲間たちは皆、目の前で息絶えていった。 バリッシュ、ガーレン、ダンクス、皆厳しく辛い環境に生き抜くことは出来なかった俺の親友達。 大人たちは親友達をを敗者と呼んだ。それが堪ら
宮元庄司 さん作 [668] -
スラッシュ・オブ・デイズ
その日の朝はいつものような暁色の夜明けが過ぎ去り、いつものような静かな朝を迎え入れようとする、そんな朝だった。しかし、この日の朝の幾つも建つ高層ビルは異例な無人の静けさが不気味に保たれていた、そんな不思議な日。 そんな朝、彼は走っていた。とにかく遠くへ、とにかく全力疾走、とにかく同じ最期を迎え入れたくないから。だから、走っていた。 革製の漆黒のコートを揺らさせ、首に掛けてあるネックレスがチャラ
宮元庄司 さん作 [910]
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