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さんの投稿された作品が19件見つかりました。

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  • 暖簾も無いオンボロ食堂4

    ぐるりと見回すと座敷への上がり口の柱に半紙のメニューが一枚だけ貼ってあった。私は再び立ち上がり、メニューを見るべくダオ〜ン!ダオ〜ン!と弾んで行った。メニューは極一般的な内容で、蕎麦・うどん・ラーメンとドンブリものに定食だった。「フーム‥かけ蕎麦、肉蕎麦、天蕎麦か‥ ナルホド‥ラーメン類は‥と‥。お!中華そばと来たね!いいね!やっぱりこういう店ではラーメンでは無く中華そばと呼びたいね!流石
    KURO さん作 [429]
  • 暖簾も無いオンボロ食堂3

    奥の座敷は一段高く小上がりの様になっていた。八畳と六畳の続きの間があって広さは充分だった。座卓が五つあり、それぞれにお茶とお冷やのポットが置かれていて気配りも充分だった。床にはカーペットが敷かれているが、八畳と六畳のカーペットでは無く、中途半端なサイズ、然も色違いのものをチグハグに敷くと云うバラエティー敷きを採用していた。これは「一色に染まりたく無い」と云う、店主の意思の現れであろう。私は靴を脱
    KURO さん作 [398]
  • 暖簾も無いオンボロ食堂2

    こういう?穴場?と言うか?隠れ家?的な店が私は大好きだ!こういう店は大概、大当たりか、ドハズレの両極端であると相場が決まっているのだ。そして中から漂う匂いは、いかにも?大当たり?を予感させるに十分なものだった。腹の虫がグゥと鳴いて、私は鼻息も荒く店内に飛び込んだ。「‥‥」飛び込んだは良いが、私は戸惑いを隠せなかった店内は三間×二間(一間は1.8M)程と狭く、なんと四人掛けのテーブルがひとつきり
    KURO さん作 [427]
  • 暖簾も無いオンボロ食堂

    普段は殆んど行く事の無い辺鄙な地域に仕事に行った帰り道。缶コーヒーでも飲もうと一台の自販機の前に車を止めた。自販機は?小屋?と言っては失礼だが、お世辞にも?家屋?とは言えない外観の建物の脇にポツンとあった。車から降りるとその建物の中から良い匂いが漂っていた。昼に少し早い時間だったので「ふーん。こんな小屋みたいな所にも人が住んでるんだ」と、思うともなく思い、缶コーヒーを買って一度は車に戻ったが、ど
    KURO さん作 [455]
  • 今更 某医師へ‥

    某プロ野球監督のご令嬢は婚約者である某医師の蕎麦の食い方がお気に召さなかった様だが、そんな女などさっさと見切りをつけてしまえ!と某医師に言いたい。蕎麦なんてものはズルズルと掻っ込む食べ物である。口で味わうのでは無く、喉で味わうものである。掻っ込んでナンボの食べ物である。音立ててナンボの食べ物である!女性がツルツルと音を立てずに蕎麦を啜る図は確かに上品で宜しい。然し、男性がズルズルと音を立てて蕎麦
    KURO さん作 [495]
  • 真夜中のラーメン屋4

    店主は寝起きは良いらしく、テキパキとラーメン製作に取り掛かった。私はカウンター越しに好もしく見つめていた。作業は順調のようだ。私はすっかり安心して、店に置いてある雑誌を取りに行き、その後は雑誌に集中していた。やがて。「ハイよ!味噌ぉ!」目の前に置かれたのは紛れもない味噌ラーメンであった。私の注文とは明らかに異なる。「‥ネギ味噌なんだけど‥」私が言うと店主は「あ!そうだっけ、ゴメンゴメン」とドンブ
    さん作 [455]
  • 真夜中のラーメン屋3

    「スミマセン」‥「スミマセン」‥‥店主は容易には目を覚まさなかった。熟睡は完熟の様だ。この店でラーメンが食えないとなると、更に二十分は車を走らせなければ成らない。それは避けたかった。店主の安眠を妨害したくはなかったが、私は意を決して大声で「スミマセン!」と言った。店主は「ナニゴトカ!?」という体で目を覚まし、辺りを暫し見回した後、漸く私の存在に気付き「誰?」という表情をした。客に決まっているのだ
    さん作 [438]
  • 真夜中のラーメン屋2

    車を飛ばし、たどり着いた店内には客が一人も居なかった。深夜であるから止むを得まい。そして店主は椅子に腰掛けて居眠りをしていた。深夜で、客が一人も居ないのならば、これも致し方あるまい。客商売としては、あるまじき行為ではあるが、私はラーメンを食べられる嬉しさのあまり、寛大にそれを容認した。来客を知らせるチャイムが鳴ったも店主は起きなかったが、私はそれを責めなかった。このラーメンチェーン店は壁に写真付
    さん作 [438]
  • 真夜中のラーメン屋

    時は深夜。目が覚めて無性にラーメンが食べたくなっていた。台所をあさればカップ麺やインスタント麺は見つかるだろうが、それでは納まらない。ラーメン屋のラーメンが食べたくなったのだ。悲しい事に私の家から半径十キロ以内にラーメン屋は無い。しかも深夜である。この時間まで営業しているのは車で二十分程のチェーン店しか無かった。ラーメンへの欲求をどうしても断ち切る事が出来ない私は、パジャマから簡易な外出着に着替
    さん作 [475]
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