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デフレーター さんの投稿された作品が87件見つかりました。

 
  • 懲役3年 3

    「この人達は…?」俺は周りにいるグレーや白の作業着を着た人達を見回して言った。「あなたと同じ、囚人です。あなたと同じように、いわゆる凶悪犯罪を犯した者達です。」見た限りではとても凶悪犯とは思えないほど、皆穏やかな表情をしていた。俺は少々落ち着かない気持ちになった。「それでは池田さん、お部屋へご案内いたします。」「あ、はい…」俺は高嶋に連れられて建物の中へ入っていった。どこまでも続いているような廊
    デフレーター さん作 [446]
  • 懲役3年 2

    (たった3年…?)普通傷害罪ともなるとしかも俺のように悪質だと無期懲役も免れないはずなのに言い渡された判決は、わずか3年だった。(よっしゃあ!)俺は心の中でガッツポーズした。3年ならばまだまだ人生のやり直しが利く。彼女も待っていてくれるだろう。しっかり罪を償って2度と同じ過ちを繰り返さなければいい。俺の心の中は希望で満ち溢れていた。護送車に乗せられ3年間を過ごす刑務所へと向かう。俺は乗り込んだ途
    デフレーター さん作 [461]
  • 懲役3年

    最悪だ。逃げ切れると思ったのに警察に捕まってしまった。逮捕容疑は傷害罪。いくら頼んでも金を貸してくれない友人をナイフで刺した。俺は逃げた。捕まるわけにはいかなかった。付き合って1年になる彼女との記念日がもうすぐだった。この日のためにプレゼントも買ったし、綺麗な夜景が見えるレストランも用意した。元々貧乏だった俺は、すぐに貯金を使い果たし、友人に貸してもらおうとしていた。しかしあいつは何かと理由をつ
    デフレーター さん作 [522]
  • デフレーターの独り言

    どうも素人小説家のデフレーターでございますこの1ヶ月くらいでいくつか作品書かせていただきましたがいかがでしょうか?(笑)自分としては若干手広くやりすぎてどれもこれも中途半端に終わってる感がすごいですそれでもちょこちょこと感想を頂けたり常連の方々にも好評を頂いているようで嬉しい限りです。「携帯小説家・Dの苦悩」を読んで下さった方は分かると思いますが自分は長編を書こうとすると途中で話のつじつまが合わ
    デフレーター さん作 [570]
  • 代償 14

    「…結局、篤史に許しを貰うことはできなかった。」翌日のホームルームで杉本は生徒達に報告した。「仕方ないかな…」「…」生徒達はこの結果を半ば覚悟していたものの、改めて現実を突き付けられると、とても苦痛だった。「篤史…俺達の話し、全然聞いてくれなかった。」「篤史の言ってたこと…全然間違ってなかった…でも…」「皆に聞いてほしいことがある。」杉本の言葉に、生徒達は耳を傾けた。「このクラスは、とてもまとま
    デフレーター さん作 [1,002]
  • 代償 13

    「そんなとこまで揃えるんだな。」一同を見下ろしながら篤史が口元を笑わせる。「ていうかしつこいんだよ。あんたら。これ以上居座ったら警察呼びますけど?」「篤史…」杉本は修学旅行の集合写真を篤史に渡した。「覚えてるだろ?修学旅行…篤史も笑顔で映ってるぞ。この笑顔、上辺だけには思えない…」篤史は写真を手にとってしばらく見ていたが、やがて奥の部屋に向かった。「どうしたんだろ…」「…」戻ってきた篤史の手には
    デフレーター さん作 [808]
  • 代償 12

    「お前なんかまさにクラスの象徴だよな。裏切り者。」冷酷な口調で清香を裏切り者呼ばわりする篤史。「ほんとのこと知ってるくせに周りがギャーギャー言いはじめたから知らんぷりした。もう最低どころじゃねーな」「ごめんなさい…」清香はその場に崩れ落ちた。「何今更謝ってんだよ。お前は最低以下の裏切り者。それだけだ。」「篤史!」杉本が篤史の頬を平手で叩いた。「清香だって苦しかったんだ…自分がした行為が裏切りだっ
    デフレーター さん作 [796]
  • 代償 11

    恵梨は潤んだ目を見開いた。「てめーは美味しいネタ見つけるとすぐ食いついて周りを煽るよな。」「そんなこと…」「じゃあてめーが俺にしたことは何なの?」篤史は少しも遠慮せずに言葉を連ねた。「状況の判断もろくに出来ねーくせに周り煽っていい気になってんじゃねーぞ。」恵梨はまた泣き出してしまった。「篤史…言い過ぎじゃないか…」杉本がたしなめる。「は?俺はあんたらにやられてきたことやり返してるだけですけど?」
    デフレーター さん作 [1,225]
  • 代償 10

    「その度に俺の方見て笑ってたけどさ、俺だってあんたらのこと心の中で笑ってたからな。」「…それは…」「お前ら所詮臆病者の集まりなんだよ。多数派が出てくるとすぐそっちに流されやがる。自分の意思なんて持ってないし持つつもりもない。嫌われたくねーから。仲間外れになりたくねーから。」「そんなこと…」恵梨が口を開いた。「そんなことねぇって?じゃあこの状況はなんなの?」「…」「口では一応謝って、それでも卒業式
    デフレーター さん作 [750]
  • 代償 9

    「ふーん。それで?」「…」篤史の言葉に一同は思わず黙り込んだ。「お前らそんなこと言いに来たわけ?」「…卒業式、篤史にも来てほしいんだ。」一晃が思い切って言った。「は?バカじゃねーの?」「あんなに酷いことしたのにこんなお願いして都合良すぎるのは分かってる。でも…篤史と一緒に卒業したい。」「せめて卒業式だけは来て…お願い…」恵梨と清香も懇願する。篤史はそれを聞いて鼻で笑った。「相変わらずどうしようも
    デフレーター さん作 [816]
 
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