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猫舌 さんの投稿された作品が4件見つかりました。
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Y.H
なんだかね。今宮崎の旅館にいるのですが。なんとなくあんたのことを思い出してしまいまして。Y.Hというのは二年前交通事故で亡くなった奴のことです。会ってまだ一ヶ月立ってなかったかな。まー生きてたら、私と同じだから十四才だね。こちらは受験生真っ只中ですよ。いっそ死ねたら楽だよなあ、とかね。あんたが生きていたらどう思うのかね。死にたいと思った?頑張ろうと思った?あんたは本が好きだったみたいね。そうでも
猫舌 さん作 [356] -
二十日から期末だー。
だからね、人はずっと考えていなきゃいけないんだよ。人は少し変化がなかったら、ただそこにいるだけになってしまう。ただそこにいるだけの人生なんてつまらないだろう?たとえば、この文章のa行目の続きでもいい。アニメでもいい。本でもいい。携帯の仕組みについて、とかでもいい。思いきって、b階建てのマンションの屋上から飛び降りてみるなんてのもいい。きっと一部の人達からは白い目で見られて、賛同されて泣かれて気に
猫舌 さん作 [312] -
五月十三日
世界に一つだけの花知ってる?花って自分が生き残るために綺麗に見せようとするんだって。だからあんなに色が綺麗なんだって。思惑通りちゃんと生き残っているけど、今は人間に使われてるよね。あれらにはそれをどう思うかなんてことできないけど。十人十色嘘吐き。十人いて皆違うなんてことは有り得ない。「世界に一つだけの花」もそうだけど、皆違うなんてことはない。そりゃあ育ちは違うだろうけど。親だって違うだろうけど。
猫舌 さん作 [413] -
うそのうた
本物を見たその中に偽物も見た静かに遠ざかっていくように見えるそれは少し目を離すとこちらに踏み込んでくる気を反らし、見放すことを許さないように私もまた、宙に手を伸ばしてもがいている飛ぶ鳥が大きく見え地を歩く人が小さく見える後悔は恨みとなって積もり崩壊を望んで重くのしかかる自己の現れは霧のように霧散してはくれず言葉の連なりは潰していくこれは誰の詩なのか果たして詩なのかそれすらも見定めることができずに
猫舌 さん作 [425]
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