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ゆうこ さんの投稿された作品が102件見つかりました。

 
  • ……コ……

    最近、誰かに見られている気がする。ストーカー?まさかね…私、全然美人じゃないし。ハタチ過ぎたのに、彼氏もいないし、楽しいことやるお金もない。ないないづくしの私にも趣味くらいはある。たいしてお金も掛からないし、ワクワクする。昨日買ってきた高性能のコレを、今度はココに付けるんだ…もう五個目。今まで通り、家族のある家がいい。だって一人暮らしの人はあんまり喋らないからつまらないしね。引越してきたばかりの
    ゆうこ さん作 [764]
  • Doll〜薔薇は灰になる〜最終章2

    注意)もしかしたら最終章の1が恋愛に入っている可能性があります。もしご興味がおありなら見て下さい。勘違いならすみません。続き警察は1番の友人である私に話を聞いた…私はこう答えた。「マリアは綺麗だったからいつも変な男に絡まれていました。昨日も太った若い男に絡まれて怖いって言ってました…」涙声で話す私の証言は重要視され、その男を警察は捜した…が、勿論見つかるわけもない。美樹は思い出に浸るように電車の
    ゆうこ さん作 [499]
  • Doll〜薔薇は灰になる〜最終章1

    乙部美樹は来た時と同じワンピースを着て、颯爽とメイド達を見向きもせずに横切っていった。メイド頭の胡散臭げな瞳を背中に感じながら。美樹がその手に持っているのは上等のトランクで…中身は自らの履歴書とぎっしり詰まった現金だった。重たいはずの鞄だが、美樹にとっては羽にも等しい。とうとう長年かけた計画が成功したのだ。美樹は屋敷を飛び出ると美しい顔にそぐわない野卑とも言える笑みを見せた。そう…うまくいった。
    ゆうこ さん作 [375]
  • DOLL〜薔薇は灰になる〜9

    想いのたけを、晶人はぶつけた。マリアをかき抱き、おののいた唇に自らの唇を重ね…。マリアは倒されたままもがいていたが、ふいに抵抗をやめた。が、一瞬油断して腕をゆるめた晶人の顔に鮮血が散った。マリアが落ちていた木片を、先の尖った部分を躊躇いなく振り下ろしたのだ。が、それは逆に晶人を燃え立たせた。晶人は悪鬼のように華奢な少女に覆いかぶさった……。気付いた時には、マリアはぐったりと横たわっていた。神社の
    ゆうこ さん作 [420]
  • 短編

    真夜中にふと目覚めて携帯を見た。2時半。中途半端な時間に、はっきりと目が覚めてしまっている。私は仕方ないから、ネットオークションでもして暇を潰す。ベッドに寝転んで、隣の夫を起こさないよう、光を隠しながら流行りのジュエリーなんかに目を通す。その時、唐突に寝室のドアが叩かれた。トン…トン…トン。小さいが、はっきりと。私はぎくりとして身動きできない。しばらくしてようやく、ゆっくりと携帯の明かりをドアに
    ゆうこ さん作 [788]
  • DOLL〜薔薇は灰になる 8

    藤堂の目に、懐かしさが…そして怒りが…最後には悲しみが宿った。それは走馬灯のように現れては消えていく。藤堂はため息とともに、自分の顔に走る醜い、地割れのような傷に触れた「マリアは…彼女は私の愛、そのものだった。彼女を自分のものにしたいと…愚かにも願ってしまったのだ。十年前、ここにくる前…私はある小さな村で療養していた。そこで、村に住むマリアに出会った…」無表情な美樹の許しを請うように、藤堂は見上
    ゆうこ さん作 [470]
  • DOLL〜薔薇は灰になる〜7

    瞳から零れた血の涙を藤堂の気付く前に拭きとるのは不可能だった。それは陶製の肌に染み込み拭いても拭いても薄い痕を残した。この事実を知った藤堂の動揺は凄まじかった。体中を震わせ、人形から逃げるように自室に篭ってしまったのだ。これにはメイド達も首を傾げた。激しい叱責を覚悟していた竹内でさえ、二、三のメイド達と囁き交わした程だった。屋敷内においてただ一人…乙部美樹だけは主のその反応を冷静に見つめていた。
    ゆうこ さん作 [511]
  • DOLL〜薔薇は灰になる〜6

    その日から、美樹は働き始めた。なんといっても、屋敷の広さには驚かされる…掃除は月に一度、業者がやってきて隅々まで綺麗にしていく。が、もちろんメイド達もやらなくてはいけない。なかでも大変な作業なのが、屋敷内外合わせて14名もの人形達の着付け。豪華なドレスや、華奢な作りのワンピース、時には美しい西陣織の着物など多岐にわたるが…これが非常に骨が折れた。それでも美樹には苦痛には感じない。マリアに触れるの
    ゆうこ さん作 [499]
  • DOLL〜薔薇は灰になる〜5

    「傷が気になりますか?…私の長年の友なのですが」微笑みながら傷を撫で、美樹に尋ねる。「いいえ。別に気になりません」その極めて自然な答え方に、藤堂は虚をつかれた様だった。「変わった方だ。浜口さんからの紹介だったね。…随分お若いが就職はされないのかな?」美樹はニコッと笑った。「資格も何もない私のような女が、ここと同じだけのお給料を頂く事は、普通ではできません。就職するよりずっと魅力的です」25になっ
    ゆうこ さん作 [478]
  • DOLL〜薔薇は灰になる〜4

    「お待たせしました…こちらです」5分程待ったのち、先程の女性とは違う、若いメイドの声がした。美樹はゴクリと生唾を呑み…いよいよあらゆる噂の持ち主である藤堂晶人に会う心構えをした。果たして、彼は一体どんな人物なのだろう?ある人は非常に情け深い優しい人物であると評しある人は、穏やかな仮面の下には氷の血が流れていると評する。しかし実際、彼を深く知る者は長年使えたメイドしかおらず、彼女達は自分の親兄弟達
    ゆうこ さん作 [457]
 
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