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Hollow Man さんの投稿された作品が45件見つかりました。

 
  • ダメ人間

    今日から新年度ですね。あぁ僕、3月から仕事でリーダー任されるようになって正直キツイです。自分の仕事だけじゃなくて、全体を見ないといけないし、人と関わるのがイヤになります。休む人が多くても、早く仕事を終わらせるために的確に指示を出さないといけないし、自分は残って色々やらなきゃいけないし。僕はあんまりリーダーに向いてないです。人より仕事ができるわけでもないし、人と関わるのは苦手な方だし、何で僕がリー
    Hollow Man さん作 [723]
  • サークルチェンジ #48

    ロージンの粉がまだ舞ううちに、隼人は投球モーションに入る。走者がいるにも関わらず、ワインドアップで投げ込んだその球は、しっかりと体重が乗り、仁藤のミットに突き刺さる。13球目にしてようやくストライク。(えげつねぇ球だ…しっかり振り負けねぇようにコンパクトに行かねぇと。)右バッターの須藤は息を飲みながら、バットのグリップエンドを拳一つ分余らせる。完全にミートに徹する構えだ。次もストレート。須藤はポ
    Hollow Man さん作 [674]
  • サークルチェンジ #47

    隼人の乱調ぶりに痺れを切らした仁藤が、マスクをとりながらマウンドに駆け寄る。「おいおい、どうした?練習の時と全然違うぞ?」「すいません。」「もういい、バッターもランナーもいないもんと思って投げて来い!」仁藤は守備位置への戻り際、隼人の尻をミットでポンッと叩く。隼人は帽子のツバに触れながら頭を下げる。その様子を、ライトのポジションから眺めていた青山は退屈そうだ。持て余した右肩を回しながらぼやく。「
    Hollow Man さん作 [600]
  • サークルチェンジ #46

    隼人は素振りをした後、一礼して右打席に入る。(あのカーブは厄介だ。真っすぐ狙いで行こう。)初球、服部が投じたのは大きなカーブ。180?の長身右腕から弾き出された白線は、強烈なスピンによって一旦宙へ浮き上がると、そこからまるで頂上まで登り詰めたジェットコースターが急降下してくるかのような軌道を描く。隼人はこれを見送り、1ストライク。(なんか天井から落ちてくるみてーだ…今の球を打ってもボテボテのゴロ
    Hollow Man さん作 [650]
  • サークルチェンジ #45

    青山よりも先に到着していた隼人たちは、用意されていた体育館内の更衣室でユニフォームに着替える。隼人たちがグラウンドに出ると、豊田中央の野球部員が前日の雨でぬかるんだグラウンドの整備に追われている。「よーっ!正太!!練習試合組んでもら…」隼人が一輪車で新しい土を運ぶ正太に気づき、声をかけると…「バカッ!今話しかけてくんな。先輩に見つかったら怒られるだろ。あとでな。」正太は小声で隼人の話を遮る。「あ
    Hollow Man さん作 [655]
  • サークルチェンジ #44

    「8時に校門前に集合だったんだけど…9時までにトヨチュウに行かねーと試合が…」青山は車の横まで来ると、膝に手をついて前屈みになりながら、説明不足気味に答える。「やはり野球部の生徒か、兵は迅速を尊ぶ。乗るがよい!」運転席の男は頭の回転が速いのか、事情をすぐに読み取り機転を利かす。青山は車の右側に回り、乗り込む。(何だ!?このおっさんの趣味…)マセラティの旧モデル、ブルーメディテラオネのグランスポル
    Hollow Man さん作 [730]
  • サークルチェンジ #43

    放課後、隼人が意気揚々と部室に向かっていると、いきなり大雨が降り出した。カバンを傘代わりに隼人は部室に駆け込む。「うっそー雨かよ。」折しもこの日、梅雨入りが発表された東海地方。隼人たちは体育館での調整を余儀なくされる。ランニング、ストレッチなど通常のウォーミングアップの後、予定していたフリー打撃の代わりに苦肉の策として柔らかい庭球を使ったティー打撃を始める。「あーあフリー楽しみにしてたのによ〜。
    Hollow Man さん作 [603]
  • サークルチェンジ #42

    秋吉の指導が始まってから一週間が経ち、野手の動きも徐々に良くなってきた。練習試合を明後日に控え、併殺、挟殺、中継など連係プレーの確認に時間を割く。「ナイセカン!ナイセカン!いーねいいねー。」「オッケオッケオッケー!ナイッスロ、ナイッスロ!」「みっつみっつみっつー!カットもうちょい右!」変わってブルペン。先月のうちに肩のスタミナを作っていたため、これまで遠投やキャッチボールで調整していた隼人は、6
    Hollow Man さん作 [507]
  • サークルチェンジ #41

    いざノックを始めようかとした時、秋吉は8人しかいないことに気づいた。「おい仁藤、一人足りんぞ?」「今空いてるライトには一年の青山って奴が入る予定です。試合には来ると、黒沢が言ってます。」カゴから取ったボールを、後ろから秋吉に手渡しながら仁藤が答える。「そうか。」練習試合が決まったことで気持ちばかり先走っていた秋吉は、何とか試合ができるというチームの状況をようやく知る。「さー来ーい!」「しゃっ来ー
    Hollow Man さん作 [473]
  • サークルチェンジ #40

    翌朝、隼人は新聞配達をいつものようにこなす。途中、正太の家の郵便受けにテストの結果を書いた紙をそっと入れる。携帯電話を持たない隼人が正太にいち早く結果を知らせる唯一の方法だ。するとその日の昼休み、一本の校内放送が鳴った。「秋吉先生、秋吉先生、お電話が入っております。至急、職員室までお願いします。」秋吉はすぐに駆けつける。「はい、お電話代わりました。尾張ヶ丘高校秋吉です。はい、私が務めておりますが
    Hollow Man さん作 [501]
 
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