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Hollow Man さんの投稿された作品が45件見つかりました。

 
  • サークルチェンジ #39

    秋吉 駿策 (あきよし しゅんさく)46歳。現在の恰幅のいい体型からはまず想像しがたいが、高校、大学時代は遊撃手として鳴らし、尾張の牛若丸の異名を取る程軽快なフィールディングで活躍。10年前、県立清洲高監督時代に好左腕・日ノ瀬亮介らを率い、夏の愛知大会ベスト4に進出するも、準決勝で(*1)愛知私学四強の一角・名京に逆転サヨナラ負けを喫す。好きなことわざは“山椒は小粒でもぴりりと辛い”趣味は釣り
    Hollow Man さん作 [490]
  • サークルチェンジ #38

    織田が窓の向こうの景色に目を向けながら、感慨深げに呟くと、秋吉は決断を迫る。「確かに、本校野球部の生徒にはうつけ者が多くいます。しかし、黒沢や仁藤は好きな野球の試合をするために嫌いな勉強をやってのけたのです。今度は我々が応える番ではないかと。監督就任への許可を何とぞ…」「あい分かった。監督就任を許可しよう。」織田は直ぐさま決断を下す。「校長!昨年あの野球部の仁藤剛介が起こした暴力事件で我々は各方
    Hollow Man さん作 [483]
  • サークルチェンジ #37

    日付が変わって、5月も今日で最後。早くも社会科のテストが返ってくる。「それじゃー名前を呼ぶから順番に取りに来い。」「有馬っ。」「井原っ。」「大友っ。」「黒沢っ!!」秋吉から呼ばれると、隼人は席を立ち問題用紙を受け取りに行く。点数にすぐ目を通すと、安堵の表情を見せながら心の中でガッツポーズ。そこへ隼人をいつも茶化してくるクラスメートの松永が、隼人の答案を覗き込んできた。「どれどれ、黒沢見せてみろよ
    Hollow Man さん作 [482]
  • サークルチェンジ #36

    「青山の親父さんて野球うまかったんだな…。」隼人は青山の心情を逆撫でしないよう慎重に言葉を選び、口を開く。「あ、いや…まあな。今は社会人野球のコーチやってる。」隼人がまた強い口調で突っ掛かってくると思いきや、穏やかにどこか淋しそうに返してきたので、青山は戸惑った。「すごいな、社会人のコーチか。お、俺は…親父いないからうらやましいよ。」隼人は言いづらそうに打ち明ける。「…黒沢って親父さんいなかった
    Hollow Man さん作 [473]
  • サークルチェンジ #35

    「変な爺さんだったよな〜。何が天下五振だよ。」重々しくなっていた店内の空気から開放された青山が負け惜しみのような愚痴を漏らす。「あの爺さん職人気質で無口だから、あんな話すの珍しいよ。気に入られたかもな?それより青山が野球やってたなんて知らなかったぜ。」隼人は店主のことより青山の野球歴が気になる。「あ、言ってなかったか?腹減ったし、なんか食いながら話すか。」二人は商店街を出て、駅前のハンバーガーシ
    Hollow Man さん作 [469]
  • サークルチェンジ #34

    「爺さん、俺バッティングなら自信あるぜ!」青山はバットを構える。「ほぉ自惚れ右バッターか。外に逃げるスライダーにバットがくるくる回る光景が目に浮かぶわ。」店主は煙草に火をつけ、腕組みをしながら宙を見上げる。「何!?俺中学ん時4番打ってたんだぜ!」なおも続く店主の挑発に青山は目をギラつかせる。「そのバットは己の力を誇示しようと打ち気に逸れば逸るほど空を切る。先っぽが重いんで当たれば飛ぶが、一度振り
    Hollow Man さん作 [471]
  • サークルチェンジ #33

    「いらっしゃい。」白髪の店主が金色の縁をした眼鏡を下にずらし、裸眼で隼人たちを確認する。「あの、ピッチカバーを新しいのに替えてほしんですけど…」隼人は早速スパイクをカウンター越しに手渡す。店主はそれまで睨み合っていた帳簿をたたみ横にやると、受け取ったスパイクに目を凝らす。「うーん…ちょっとかかるよ。」無愛想にそう言い残し、奥へ入っていく。平日の昼間ということもあり、店内の客は隼人と青山しかいない
    Hollow Man さん作 [463]
  • サークルチェンジ #32

    「着いたら起こしてくれ。」レールと平行に伸びた長い座席の端に座るや否や、坊主頭を後ろにもたげ、隼人はウタウタと居眠りを始めた。(コイツ自分から誘っといて爆睡こくとは呆れるな。)隣に座った青山は対称的に車窓を鏡代わりに髪をいじっている。間もなく電車が発車し、ひとつ目の駅に着くと、別の高校の女子生徒たちが乗りこんできた。「ねぇねぇ、あの人カッコよくない?」「あー、ほらポルトガルかどっかのクリスティア
    Hollow Man さん作 [434]
  • サークルチェンジ #31

    「はわぁわぁ。」テスト当日、隼人は欠伸をしながら登校。1時限目、早速社会科の問題用紙が配られる。(うわー手が震えてきた。)いざテストの時間が来ると、高校入試の時を上回る緊張で隼人の眠気は一気に覚める。「よーし、始めっ。」担当教師の合図で生徒たちが裏返しにしていた用紙を表にし、解答を始める。(うーん…御成敗式目だったなっ)(えーっとフィヨルド。)(ん〜でこれが教育、勤労、納税だ。)快調に進んでいっ
    Hollow Man さん作 [436]
  • サークルチェンジ #30

    翌、日曜日。練習ではノースローで肩を休めた隼人。正太の家でさらに試験勉強に励む。「また今度の日曜ウチ来いよ。それまで自分で空いた時間にやっとけよ。俺は高校日本史の方を調べとくから。」月曜日。本来ならこの日100球以上投げ、試験休みに入る予定だったが、隼人は仁藤に変更を申し出る。「なんか勉強のストレスを練習で発散したくて…」仁藤の承諾を得て80球。中1日ずつ空け、水曜日100球金曜日120球授業の
    Hollow Man さん作 [495]
 
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